ファレルが語る、アカデミー賞の音楽担当とジェイ・Zの楽曲参加

AOL ミュージック / 2012年3月7日 16時0分

Filed under: theBoomBox, インタビュー, Hip Hop・R&B

N.E.R.D.のフロントマン、ザ・ネプチューンズのプロデューサー、そしてファッション・ブランドBillionaire Boys Clubの設立者として、多方面で活躍するファレル・ウィリアムス。最近では新レーベルi am Otherの立ち上げや、さまざまなアーティストのプロデュース(マレーシアの歌手ユナやルーペ・フィアスコ、リック・ロスほか)もあって多忙な日々を送っている。そんな中、<The Boombox>が新たな"2大プロジェクト"について電話インタビューを試みた。

この2大プロジェクトとは、数多くの映画音楽を担当してきたハンス・ジマーとともに先日開催された第84回アカデミー賞授賞式の音楽を手掛けたことと、ジェイ・Zの楽曲「Glory」をプロデュースしたことだ。後者では、ジェイ・Zとビヨンセの間に誕生した娘のブルー・アイヴィの泣き声も収められ、彼女は史上最年少でチャート首位を獲得することとなった。

The Boombox: アカデミー賞授賞式でハンス・ジマーと仕事をしたのは、どのようなものだったのでしょうか?
ファレル・ウィリアムス: 非常に興味深いシチュエーションだったね。幼い頃にアカデミー賞授賞式の模様を見ていた。最も権威のあるイベントかつお祝いの席で、授賞式でもある。非常に華があり、多くの人々が派手に飾り立てるってのが、成長するまで俺が思っていたことさ。それに、映画がいかに自分の人生や感じ方を彩っていたってことにも気がついた。映画の製作は物語を伝えるってことなんだ。素晴らしい映画は見る人を感動させるんだよ。

俺は『未知との遭遇』や『A.I.』、『ホリデーロード4000キロ』『ダンボ』『E.T.』といった作品が好きなんだけど、中には、俺の好みが"陳腐だ"って言う奴もいる。他にも大好きな作品はたくさんあるけれど、今挙げたのは俺の心を奪う作品なんだ。

歴代最高の傑作の数々で、うっとりするような音楽を提供してきたハンスのような人が、「俺と一緒にやってみないか?」って言うなんてね! 俺は「やります!」って感じだったよ。ハンスは俺に電話をかけてきて、ブライアン・グレイザー(※)が彼に電話をしてきたと言ったんだ。ハンスは「(ブライアンから授賞式の音楽担当を依頼されて)できないよ。俺にはできない! ファレルのような奴と一緒にやりたいんだ」って答えたそうだ。そしてハンスは「待ってくれ。俺に考えがある」と言って、俺に電話をくれたんだ。これを聞いて、俺はとても光栄に思ったよ。そういった会話の一部になれるなんてさ。かなりすごいことだし、誰にでもできることじゃない。だから俺は、心から感謝しているんだ。

今回のコラボは、ハンスとアニメ映画『怪盗グルーの月泥棒』のサントラに取りかかったのとはどう違いますか?
そう、俺たちは『怪盗...』とアカデミー賞授賞式の音楽の両方でタッグを組んでいる。(アカデミー賞の授賞式に関しては)かなり多くのリストを渡されたんだ。ノミネート作品や俳優/女優が発表されるから、人々が登場するときや立ち去るとき、また壇上に上がる際の音楽を作る必要があった。全体的に、授賞式のためのサウンドのデザインをしたってわけさ。120から140もの楽曲を手掛けたよ。かなりの作業だったけど、やる価値はあったね。「おい、俺は彼らとコラボしたんだぜ」とか、「あの部分は俺がやったんだ」「ハンスがそのパートを手掛けたとき、俺は彼と一緒にいたんだぜ」とか言えるんだ。これってスゴイことだろ?

ハンスと仕事をしたことで、映画の見方は変わりましたか?
そうだな、いい意味で変わったかな。決してネガティブな考え方ではない。映画に対しては常に尊敬の念があったけど、今は実際に作るのがいかに大変なのかも理解しているよ。

ファレルがプロデュースした、ジェイ・Zの「Glory」

アレンジといえば、ジェイ・Zがカーネギーホールで「Glory」を披露する映像を見ました。こちらはご覧になりましたか?
ネットでは見ていないけど、あれこれ聞いているよ。

(ジェイ・Zのショーは)本当に素晴らしいものでした。この曲に取りかかったことについて、どう感じていますか? これは明らかにジェイ・Zの人生にとって一大事でしたし、それに関わることについては...
そうだね。本当にありがたいと思っている。心の底から感謝しているよ。これ以上何を言えばいいのかわからない。誰かと、そして世界とも効果的に共有するのに最高の出来事だったよね。

音楽が成長し、コラボレーションを通じて人々が一緒に成長するのを見るのは興味深いことです。クラブミュージックを作ったり、誰かの新生児と一緒に音楽を作ったり...
そうだね。俺たちの世代は心から(ジェイ・Zの「Glory」のような)"親のラブレター"に誇りを持っていると思うよ。


スティーブ・スタウトのインタビュー・シリーズ「Tanning Effect」に登場したファレル


※:ハンス・ジマー同様、数多くの映画音楽を手掛けるプロデューサー。アカデミー賞のプロデューサーとしても知られる。

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