【密着取材】パッション・ピット、ミューズの前座を務めたLAでの1日

AOL ミュージック / 2012年3月28日 16時0分

Filed under: インタビュー, ダンス・エレクトロ

今年のサマソニに出演が決定した米インディー・ポップ・バンド、パッション・ピット。2009年5月にデビュー・アルバム『Manners』をリリース、シーンの注目を集めた彼らに、<Spinner>は密着取材を試み、ある1日に迫った。

今回の取材に応じてくれたのは、パッション・ピットのフロントマン、マイケル・アンジェラコスとギタリストのイアン・ハルトクイスト。LAのボナヴェンチュア・ホテルのロビーで会った2人は、レーベルやツアーのスタッフといった大人数に囲まれていたものの、とても温かくフレンドリーに接してくれた。ロビーではまた、ツアーマネジャーがアンジェラコスにその日のスケジュールをざっと説明していた。

『Manners』のリリースは2009年で、<Spinner>の密着取材の1年以上も前になる。だが、ニューウェーブの要素が感じられるシンセサイザーのサウンドや、陽気なボーカルの旋律は、時を経ても新たなファンの心をつかんでいるようだ。というわけで、彼らが多忙なのも無理はない。その日の晩は、ステイプルズ・センターで行なわれるミューズの前座を務めることになっていただけでなく、アコースティックのビデオパフォーマンスの録画も予定されていた。さらにファンとのミート・アンド・グリートや、2、3のインタビューも抱えていたのである。

簡単なスケジュール説明のあと、我々は複数のグループに別れ、午後12:15にホテルを後にした。<Spinner>はアンジェラコスとタクシーに乗り込み、L.A.ライブ(大型エンタメ施設)と呼ばれるダウンタウンのセクションにある、AEGデジタル・メディアを目指した。そこはまるで、タイムズスクエア(ニューヨーク)のLA版といった界隈だ。レストランやライブハウス、カメラを持った観光客が街の一部となっていた。そんな中、アンジェラコスにツアー中の声の調子を尋ねると、「(ファルセット/裏声を使うことが多いから)僕の歌い方は、かなり骨の折れるものかもね。最初のころは、ツアーに出て毎晩歌うなんて思ってもいなかったよ」と答えが返ってきた。

ある日のパッション・ピット if(typeof AOLVP_cfg==='undefined')AOLVP_cfg=[];AOLVP_cfg.push({id:'AOLVP_us_677790265001','codever':0.1,'autoload':false,'autoplay':false,'playerid':'61371447001','videoid':'677790265001','publisherid':1612833736,'playertype':'pageload','width':476,'height':357,'videotitle':'Test','bgcolor':''});

確かに、普通の人が「Little Secrets」や「Let Your Love Grow Tall」といったバンドの楽曲で、高音のパートを歌うのはとても大変なはず。アンジェラコスいわく、「ツアーを重ねるにつれて、自分の声を温存するのに慣れてきたんだ。今は何がよくて、何がよくないかの見極めの段階にあるんだ」そう。

ハルトクイストの一行とも合流し、AEGデジタル・メディアと向かう。そこでは"Nokia Inside Track"のためのアコースティック・パフォーマンスを録音することになっていた。カメラや音響技師に囲まれる中、アンジェラコスとハルトクイストはサウンドチェックに入る。その後はインタビューをはさみながら、パフォーマンスの準備。「アコースティックでやるのは楽しいよ。歌詞やボーカルの旋律に集中できるからね」とは、アンジェラコスの弁。

その後、着替えをしてファンとのミート・アンド・グリートの場所へ向かう2人。ファンは10代のインディー・ロッカーといった感じから、30代らしき人たちまでさまざまだ。一緒に写真を撮ったり、短いながらも言葉も交わすアンジェラコスとハルトクイスト。中にはアンジェラコスに彼の母校エマーソン大学の話をした人がいたのだが、2人が同じ時代にボストンの学校に通っていたことが発覚、なんてこともあった。

そうこうして会場を後にした我々は、LAでの昼下がりの容赦ない熱気にさらされた。彼らにはまだ、仕事が残っている。その日の夜にはステイプルズ・センターでミューズの前座を務めるのだ。緊張しているかとアンジェラコスに聞くと、「そうだね。思ってもみなかったことだから。でも準備はできているよ」と答えが返ってきた。「ここでは2晩続けて演奏するんだ。だから何かしら、いい方向にはいくと思うんだけど」

ステイプルズ・センターの通用口から入る際に、熱いコンクリートの上に腰かけながら、入口が空くのを待つ人たちが目に入った。ドアが開くのは4時間以上後のことなのに。「彼らは心底、ミューズが好きなんだよ」と、誰かが言った。中に入ると、至る所にトラックや照明器具があった。ツアースタッフの作業員たちが仕事にとりかかり、イギリスなまりでまくしたてる人もいた。おそらくミューズのスタッフなのだろう。

パッション・ピットの更衣室には、ロックのバックステージを構成するすべてがあった。そう、アルコールやデリバリーの食事、スナック、そして水のボトルが。そんな中、我々の目を引いたのはペディアライト(※)だった。「パフォーマンス後の水分補給に最適なんだ。ちょっと違和感があるかもしれないけれど、本当に役立つんだよ」と、アンジェラコス。

<Spinner>はその数時間後、パッション・ピットによる、シビれるようなオープニング・アクトを目の当たりにする。それはミューズ目的で会場に集まったオーディエンスにとって驚きだったはずだ。その晩の主役はミューズであることに変わりはなかったが、パッション・ピットが同じ会場でヘッドライナーを務める日もそう遠くはないと思わせたステージでもあった。<現時点では、その後パッション・ピットがステイプルズ・センターでヘッドライナーを務めたという情報は見つかっていません>

※Pedialyte。発熱や下痢などをした時に飲む、子供用の電解質飲用水

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