渡辺喜美が突きつけた「橋下徹への公開絶縁状」(3)溝を修復するのは不可能だ

アサ芸プラス / 2013年6月5日 9時57分

 あんなことを政党の代表が言えば、多くの女性が快く思わない。選挙協力をやっていれば我々は一蓮托生と見られかねない。だから政策以前の話として、きちんと我々の立場というものを明確にしておかないと選挙では不利になる。我々の立場を曖昧にボカしてはいけないという覚悟のうえで選挙協力を解消するということを決めたわけです。

 しかし、決別宣言の3日後の22日。例外的に山梨で維新と連携を続けるという発表がなされた。名古屋にいた渡辺氏は釈明に追われた。

 国会の中では、争点ごとに組む相手を主体的に選んでいく基本方針は何ら変わりはありません。争点によっては、自民党と組むこともあれば、民主党と組むこともあります。

 参院選についての問題は、31もある1人区です。ここできちんと住み分けができるかどうかが鍵です。ここで自民党が有利になるかは、実をいうと民主党が鍵を握っているんですよ。

 民主党には組合という組織があり、候補を出さないと組織力がサビます。たとえ落選覚悟でも選挙に出して、組織を動かすことでサビを止めるわけです。そうした組織のサビ止め候補を、のべつ幕なしで出すと、自民が有利になります。そこの調整は現在、選対委員長のほうでやっています。

 山梨はその典型です。無所属で民主党の推薦候補で出すみたいなこともあるわけですよ。きちんと譲れるところが民主党にあるのかというところが鍵になります。

 最後に、維新の会との関係修復の可能性と、橋下氏に送る言葉を聞いてみた。

 橋下さんに関しては、「残念でした」のひと言ですね。政策については自分たちのブレーンを大阪に送り込んでお手伝いし、ある程度、一致してきたのです。しかし、その土台になるような基本的な価値観において、越えがたい溝ができてしまった。(元に戻るのは)ちょっと難しいですよね。

 これは橋下さんだけを問題にしているわけじゃなくて、極右体質に聞こえる「維新」のレトリックなども、越えがたい溝なのです。

 我々「みんなの党」は戦時体制の下で作られた官僚統制、中央集権、つまり国家社会主義ですね。こういうものを否定していこうという政党です。戦時体制から出発した公務員制度の改革をやろう、地域主権改革をやろうと言ってきたわけです。その根底の戦時体制を「正しかった」と言う相手と協力をすればどう見えるでしょうか? 表で掲げている政策が何か口先だけに聞こえちゃいますよね。そういうことになりかねないのです。

 我々は1940年前後に出来上がった国家社会主義の体制を変えていこうという勢力ですから、やはり基本的な価値観、認識、これが溝として越えられないレベルまで深くなってしまうと、一緒にやるのは難しい、ということです。

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