没後もテレビオンエアが続く三浦春馬に田宮二郎・沖雅也との「共通点」!
アサ芸プラス / 2020年7月26日 9時59分

7月18日に自宅で首を吊って亡くなっていたことが確認された三浦春馬(享年30)は、売れっ子俳優だけあって、自死当日以降も収録済みのテレビ出演が続いた。まず、出演した映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」(フジテレビ系)は18日、冒頭に「三浦春馬さんが本日お亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈りします」のテロップを流し、オンエアへ踏み切っている。
21日深夜のNHKでは、レギュラーでMCを務める「世界はほしいモノにあふれている~旅するバイヤー極上リスト~」の再放送がオンエアされた。冒頭には同じようにテロップが添えられた。
「番組MCを務める三浦春馬さんがお亡くなりになりました。謹んで哀悼の意を表します」
ありし日の温和な笑顔があふれていたが、同じNHKでも沢尻エリカ騒動の時とはまるで違う。大河ドラマ「麒麟がくる」のヒロインという大役だったため、撮り直しのスケジュール調整で初回放送が2週遅れるという前代未聞の事態となった。その後のコロナ禍で大河ドラマは再び中断してしまったが、序盤の遅れがなければ中断も最小限に済んだと悔やまれる。
さて、三浦はあくまで「自殺」であり、沢尻や17年小出恵介のように「不祥事」を起こしたわけではない。とはいえ、収録したものを放送していいのかどうか、かつては協議がギリギリまで繰り返されたケースがある。それが、78年12月28日に自宅で猟銃自死した田宮二郎(享年43)のケースだった。
田宮は生涯の傑作と呼ばれた「白い巨塔」(フジ系)で、財前五郎役で主演する。ガンの権威でありながら、医療裁判の敗訴とともに、自身が手術不能のガンに冒され、壮絶に散る。
田宮の自殺の段階では、ラストの2話が未放送であった。当然、放送を中止すべきとの声もあったが──、
「田宮さんの死を悼みますというテロップを入れることで、何とか放送続行に踏み切ったんです。全31話の物語もクライマックスに近づき、最終回を見せないのは視聴者にとっても失礼という“大義名分”がありました」
こう語るのは、当時の制作にかかわったスタッフのひとりである。それまで10%台の前半で低迷していた視聴率が自殺から2日後には26.3%に、年明けの最終回は31.4%まで跳ね上がり「現実のドラマの2つの死」を同時に国民が見届けたことになる。
そして「おやじ、涅槃で待ってる」の言葉を遺して京王プラザホテルから沖雅也(享年31)が飛び降りたのは、83年6月28日のこと。義父であった日景忠男氏との「ただならぬ関係」も話題となったが、沖もまた自死の翌日、6月29日にテレビ放送を控えていた。
映画版に引き続いてドラマとしても制作された「決定版!蒲田行進曲」(TBS系)で主役の銀四郎に扮していたのだ。同ドラマは2週にわたってのスペシャル編成で、自死翌日は後編のオンエア。編成上、見送るわけにはいかず、追悼のテロップを入れての放送となり、大きな話題となる。
これも「テレビの宿命」と言ってしまえばそれまでだが…。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
三浦春馬さん “東京の両親”が告白「彼とファンに救われた」
NEWSポストセブン / 2021年1月21日 7時5分
-
三浦春馬さん出演映画『コンフィデンスマンJP』 長澤まさみ「死ぬんじゃないよ」のセリフで考えたこと――2020 BEST5
文春オンライン / 2021年1月17日 6時0分
-
「有名人の自死がショックで何も手につかない」…中野信子が教える「あなたに必要な“4段階”」
文春オンライン / 2021年1月3日 6時0分
-
「2020年、コロナ禍の中のテレビ界を総括する」視聴率回復した情報番組、看板ドラマも撮影中断...(各局)
J-CASTテレビウォッチ / 2020年12月31日 12時0分
-
渡哲也さん、三浦春馬さんほか2020年に亡くなった名優たち
NEWSポストセブン / 2020年12月28日 7時5分
ランキング
-
1NHK朝ドラ歴代ヒロイン演じた女優たちは今どうしている?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年1月24日 9時26分
-
2香里奈 週5で家電量販店・牛丼店でひとり飲み 私生活に驚きの声、定番は「牛鮭定食に瓶ビール」
スポニチアネックス / 2021年1月23日 18時24分
-
3「おちょやん」杉咲花 3歳で別れた父親は“伝説のバンド”のリーダーだった
文春オンライン / 2021年1月24日 11時0分
-
4入院の爆問田中、“脂質異常”記事で山口もえと「夫婦げんか」 太田が暴露
ORICON NEWS / 2021年1月24日 15時54分
-
5ゆきぽよ、逮捕男性との関係説明 今後への思い語り涙「完全に信頼をなくしてしまった」
モデルプレス / 2021年1月24日 11時23分