山口健治の“江戸”鷹の目診断「静岡記念」

アサ芸プラス / 2014年2月20日 9時57分

今年4場所連続V 武田豊樹が底力を発揮

 FI戦で好成績をあげても記念より上のグレード戦で通用するわけではない。

「静岡記念」(2月22日【土】~25日【火】)に出走予定のS級S班は、後閑信一、成田和也、深谷知広。S1勢から2連覇がかかるホームバンクの新田康仁に、前SS班の佐藤友和武田豊樹、さらに井上昌己、川村晃司ら乗れている選手が参戦する豪華メンバー。激戦必至の4日間になりそうだ。

 武田が満を持して記念レースに戻ってくる。1月に実戦復帰してから、一発勝負のいわき平「災害復興支援」を含め、全4場所連続V。3場所はFIだったとはいえ10戦9勝3着1回。格の違いを見せつける圧勝劇の連続だった。

 そして迎えるGIII戦。並の選手であればFI戦との違いに戸惑うだろうが、武田クラスともなれば、あろうはずがない。次戦の名古屋ダービー(3月18日~)へ格好の前哨戦になる。

 新田は若手の先行型に負けない果敢な戦いが光る。積極性の目安になるバックで先頭に立つことが多く、逃げとまくり両用で好成績を残している。体が大きくなったと思わせるのは、練習を積んでいる証拠。強敵もそろうが、地元でのアドバンテージがある。

 さて、並びと展開。地元勢は新田─渡邉晴智の3番手に、1月和歌山記念で記念初優勝を飾った林雄一がつける。関東は武田─後閑、北日本は佐藤友─成田。西日本は中部の深谷─山田裕仁、近畿の川村─渡辺十夢、九州の井上─大塚健一郎が圏内。他では早坂秀悟、竹内雄作、坂本亮馬の進出もある。

 川村が主導権を取りそうだが、武田が先に動いておかしくない。新田と井上は好位から仕掛け、その外を深谷がまくることになる。

 本命は武田。逃げてもまくってもターゲットになるが、底力を発揮する。対抗は新田。バンクの特性を知り尽くしているだけに逆転もある。7、8番手になりそうな深谷だが、前がもつれれば出番が回ってくる。

 伏兵は、柏木伸介(静岡・84期)、北津留翼(福岡・90期)、横山尚則(茨城・100期)の3選手。

 南関勢に先行型が多く、番手まくりを狙えるのが柏木。予選で一発がある。

 S2降級も北津留の先行力に衰えはない。大物食いに期待したい。

 S級初戦の1月FI宇都宮で決勝戦進出を果たしたのが横山。師匠の十文字貴信も出場するだけに、気合いが入る。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能2/18発売(2/27号)より

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