福島自治体職員が被災地のタブーを暴露(2)「避難区域の土地問題も骨肉の争いに発展?」

アサ芸プラス / 2014年3月5日 9時56分

A 東京電力の、避難区域にある家を捨てざるをえない被災者への賠償も進んでいないようだね。

C その背景には南相馬市と、川俣、楢葉、富岡、川内、大熊、双葉の各町、葛尾村、飯舘村に住む住民に不動産の登記をするという意識が浸透していなかったということがある。何でも4割の世帯が未登記。登記簿を見ると、所有権者は2代前のおじいさんになっているところがゴマンとあったらしいよ。

B 所有権を確定しなくては東電も補償のしようがないというわけか。

A 東電は登記された建物の面積に応じて補償するが、未登記や名義が違う場合は対象外としているからね。新たに登記する場合は費用や時間がかかるなど住民の負担が増える。対象となる避難区域11市町村には問い合わせが相次いでいて、東電に対しても柔軟な対応を求める声が上がっているそうだ。

C 東電も「あの不動産はオレのものだ」と二重に請求されてはたまらないからね。弁護士が入って調整をしているが、なかなか難しいよね。

B こんなケースがあったよ。自宅は50年ほど前に祖父が建てたが、不動産登記はしていない。東電に聞くと、「登記をしてほしい」と求められた。ところが、家の図面はないし、登記するには土地家屋調査士に家の測量などを依頼しなくてはならない。名義変更もしておらず、建物を自分の所有にするには祖父の代まで遡って相続権利者の同意を得る必要がある。

A 当然、費用がかかるでしょう。

B そこで、司法書士に相談したところ、10万円以上の費用がかかると言われたそうだ。

C 登記をするには登録免許税といって不動産の評価額の0.4%の費用がかかる。2000万円の物件だと8万円必要になるわけだ。

B これまでは登記なんて必要なかったわけで、いきなり登記が必要だと言われて困っている人が大勢いるんだ。

C 相続権利者の同意を得たのに、大金が入ったとわかると、「いや、オレのオヤジはジイサマから分家する際、遺産を十分分けてもらわなかった」とゴネる人もいるというよ。しかも、古い建物については登記自体がなされていないうえ、建物がどの程度の大きさなのかの実態把握は不可能というありさまだ。

A とすると、補償金を巡って骨肉の争いが起こることもあるということか。

C 今までは親族仲むつまじかったのに、補償金の問題が起こってからは道で会っても言葉も交わさないってことがあるらしいよ。

A 家に住む分には何も問題はなかったのに、そこにカネが絡んでくると、話がややこしくなるんだね。

アサ芸プラス

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