山口健治の“江戸”鷹の目診断「松山記念」

アサ芸プラス / 2014年3月6日 9時57分

そろそろ優勝決めたい深谷知広が本命!

 好走したことがあるバンクに入ると、選手には力がわいてくる。イメージのよさが、戦闘意欲を高めるからだ。

「松山記念」(3月6日【木】~9日【日】)に出走予定のS級S班は、後閑信一、成田和也、新田祐大、深谷知広。今年は、まだ2カ月過ぎたばかりとはいえ、4人そろって納得できる成績を残していない。次戦の名古屋ダービー(18日~)のためにも、ここは持ち味を発揮してくれると期待したい。

 地元勢の代表は、渡部哲男だ。昨年12月佐世保記念、1月立川記念で2場所連続決勝戦進出と好走したが、その後のFI2場所をセミファイナルで敗退。これは持病の腰痛に尽きる。GIを狙えるオールラウンダーと言われながら実現できないでいるのも、そのせいだった。腰痛とは折り合いをつけながら戦うしかなく、地元記念は言い訳できない。渡部らしいレースをしてくれるはずだ。

 大ベテラン、グランドスラマーの神山雄一郎が表彰式で号泣したのが、11年にここで行われたサマーナイトF。GIIとはいえ、特別戦は6年ぶりの優勝に感極まったのだろう。昨年の全日本選抜でも決勝戦に乗ったのはゲンのいいバンクなのを意識していたから。今回も巧みな立ち回りで四国のファンをうならせる。

 さて、並びと展開。地元勢は濱田浩司─渡部─橋本強で結束する。近畿は川村晃司伊藤保文の京都両者、愛知は猪俣康一─深谷だが、深谷の前回りもある。東日本は、関東は後閑─神山と上原龍木暮安由で別線。神奈川の松谷秀幸勝瀬卓也、新田─成田の福島SS班コンビも強力だ。他では松岡貴久牛山貴広が圏内と見た。

 主導権を取るのは、川村か猪俣。2人が叩き合うようなら、まくり勢に絶好の展開になる。

 本命は深谷。猪俣との前後は調子しだいも、そろそろ勝たないといけない。対抗の神山は、バンクとの相性のよさが味方する。3番手評価は渡部。地元トリオで戦えるようなら勝機はある。ちなみに、位置取り甘い新田は狙いにくい。

 伏兵は小川祐司(愛媛・96期)と、半年1期でS級に返り咲いた相川永伍(埼玉・95期)、黒川茂高(滋賀・97期)を加えた機動力型3選手だ。

 中でもイチオシしたいのは相川。復帰後の戦いぶりは特筆もので、準決勝まではいける。1着から手広く流したい。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能3/4発売(3/13号)より

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