テリー伊藤対談「長谷川豊」(2)フジの内部事情がなぜ表ざたに?

アサ芸プラス / 2014年4月16日 9時52分

テリー フジテレビを辞められたのは、ちょうど1年前の4月ですよね。看板アナの退社騒動で、すごく話題になって。

長谷川 本当に、その節はお騒がせしてしまいすみませんでした。

テリー 海外の滞在費用を不正に使った、横領した、という疑いなんだよね。

長谷川 そう言われていました。でも、使ってないんですよ。だから、本当に弱ってしまって。

テリー 僕はその件について、あまり知らないんですよ。

長谷川 僕は2010年の9月に、仕事のためニューヨークへ異動になったんです。その時に、アメリカドルで精算の「仮払い」を受け取ったんです。

テリー 経費として使用する分のお金を、事前に会社に申請して借りるってことね。

長谷川 その仮払い金で家の契約などをして、あとで精算するわけですね。

テリー まぁ、普通のことだよね。

長谷川 ところが、フジテレビとニューヨークの日系の不動産会社のゴタゴタに巻き込まれてしまって。

テリー どんなゴタゴタ?

長谷川 不動産会社に泣きつかれたんです。フジテレビにずいぶんと強く「家賃を値下げしろ」と言われたみたいで、でも、とうていその要求を飲んで下げられるような金額ではなかった。だから、値下げに応じた契約書を交わしつつ、家賃の領収書を書き換えさせてほしいと頼み込まれてしまって。

テリー うーん。

長谷川 僕としてもドタバタで海外赴任をした中で、一刻も早く住居の手続きを踏みたかったので「いいですよ、誰も傷つかないなら」とメールで了承してしまったんです。それは僕のミスなので、本当に反省しています。

テリー それでどうなったんですか。

長谷川 その時に精算しなければいけなかったお金が一時返ってきていない、として問題になったんです。

テリー そういうことだったんだ。

長谷川 フジテレビの労務担当とのメールも残っていますが「僕はこのお金を返しますから、どうしたらいいですか」とメールをしたんです。ただ、僕もいろいろなゴタゴタがある中で渡米したので、実質1カ月半ぐらいしか渡米にかける時間がなく、ずいぶんと自分のお金も使ってしまっていましたので‥‥。

テリー 「ゴタゴタがある中で渡米した」って、どういうことですか。

長谷川 本当は僕ではなく別の人間がニューヨークに行く予定だったんですよ。でも、その人はとても行けるような状況ではなくて、代打で急に僕がアメリカに行くことになったんです。

テリー いろいろと寝耳に水だったんだ。

長谷川 当時の労務担当は、アナウンサーは3年でみんな海外から帰ってくるのが慣例だから「(お金の整理は)3年後でいいよ」と。だから僕はのんびり待っていたんです。でも、3月11日、大震災があったじゃないですか。

テリー 渡米が10年の9月だから、その半年後に震災が来たと。

長谷川 その労務担当は、もともと報道にいたので、人手が足りないというので報道現場に引き抜かれて、その時に精算に関する引き継ぎがうまくされていなかったみたいなんです。

テリー なるほどね。

長谷川 それで、僕は当時返さなければいけないはずのお金を返していないということ、よくよく調べると経費を書き換えているということ、この2点で「不正使用だ」ということで処分されてしまったということですね。

テリー そういうことって会社にも不名誉なことだから、本来であれば内密にできることじゃないですか。

長谷川 そうですね。

テリー 長谷川さんの場合、それが外のマスコミに報じられたりしていた。どうしてそんな内部事情が表に出たんですか。

長谷川 それが僕もいちばん納得できなかったところなんですね。ですから、これは何かあるなと思って、あえてフジテレビに残りながら、自分で探っていったんです。

テリー そのやり取りの過程を書いたブログが話題になったんだもんね。

長谷川 もしも会社側が「横領だ」と僕に言った瞬間に、僕に「まったく違う」と公的に訴えを起こされるじゃないですか。なので、あくまで表向きは「経費の不正使用」。でも週刊誌やインターネットでは「横領犯」にすると‥‥そう画策した人間たちがいた。僕はそうじゃないと証明したかったので、辞めた翌日からあえて派手なブログを書き始めました。

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