みのもんた「週刊誌の“夜の営み”特集は下品すぎる!」(2)

アサ芸プラス / 2014年5月16日 9時52分

 意外と、日々の生活でストレスに押し潰されそうな40代とか50代の男性が読んでいるんじゃないかな。

 全編通して“青臭い”男らしさばかり。それも、“身勝手な”男らしさだ。自己満足のテクニックばかり並んでいて、女性を大事にするという意識がまったく感じられない。いずれにしても、こういう記事を読んでいる人は、若い時に満足した男女関係を学んでいないような気がするね。

 昔は遊郭とかで、男女関係のマナーなんかを教わったもんですよ。今は「若い時はこう遊べ」「年を取ったらこうだ」みたいなことを誰も教えてくれないんだろうね。

 最近は“枯れる”ことの美学が失われているような気がする。皆さんが使う言葉でもそうだよ。今の日本人は花を語る時に「満開か」「散ってるか」の2択しかない。でも、昔は花が咲き始めると、「ほころび始めた」と言ったり、梅の花が落ち始めると「梅の花びらがこぼれる」、それから牡丹の花が散る時は「崩れる」って言ったものだ。みごとな表現じゃないか。

 散り際まで楽しむのが日本の文化だったのに、最近は風情がない。年を重ねたなりの夜の営みの楽しみ方を知るべきだね。

 だからといって、「S●Xを卒業する」(サンデー毎日)という記事も違うんだよね。そもそも、夜の営みに卒業はないと思う。無理してやめさせようとしても、うまくはいきませんよ。

 若い子には若い子の、中年には中年の、それぞれの“風情”を楽しめばいい。80歳になっても、80歳なりの勃ち方、濡れ方をすればいいだけ。男も女も裸になったら、年相応に見えるものだけど、女性だけは背中を見ても、何歳かわからない。だから、昔の年配娼婦は背中から責めさせたというんだよ。男は勃たなくなるけど、女はいくつになっても濡れるからね。どこでそんな知識を得たかって? 秘密だよ(笑)。

 私もね、60歳過ぎたくらいかなあ、夜遊びして家に帰って、女房と手をつないで寝てみた。これが、すごい充実感を味わったの。これも、スキンシップになっていた。死ぬまで挿れたり、出したりばっかり考える必要はないんだよね。

 私は女房に先に逝かれてしまったから、寂しいものですよ。再婚? それは冗談で「再婚するぞ!」とは言うけどさ。本気ではないよ。でも、女性と同じ空気を吸う、時にお茶を一緒に飲んだり、映画を観たり、そういう女性とのつきあいはやめたくはないね。

 いろんな形の夜の営みがあってしかるべきだと思うけど、花盛りの夜の営み特集を読んでいると、快楽とか好奇心をあおるばかりで、何かヘタすると、読んだ男たちが性犯罪に走っちゃうんじゃないかと心配になる。それよりアサ芸の袋とじを見なさい! これぞ大人の秘め事ですよ(笑)。

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

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