「薬の日」でもある5月5日に入る慣わしとなった菖蒲湯の効用

アサ芸プラス / 2014年5月14日 9時59分

 今年のゴールデンウィークも終わったが、5月5日はこどもの日。かっては五節句のひとつ「端午の節句」と呼ばれていたが、もともとは薬の日だったことはご存知だろうか。この日には健康を願う歴史があった。

 五節句は中国唐時代の暦法で定められた季節の変わり目。季節の旬の植物から生命力をもらい邪気を祓うという目的から始まった。野山に出、鹿狩り(薬剤になる角=鹿茸=をとる)や野草(薬草)摘みを行う薬狩りが行われていた。この採取した材料で邪気を祓う宴会が催され、これが「節句」になった。旧暦では5月は午の月。「端」は物のはし。「午」は「五」に通じる。5月5日が端午の節句の所以。この風習は奈良時代にわが国に伝わり、推古19年(西暦611年)5月5日、天皇が奈良宇陀野で薬狩りを行い(「日本書紀」巻第22)この日が薬の日と呼ばれるようになった。

「中国最古の年中行事記『荊楚歳時記』には人々が長寿や健康を願って菖蒲を用いていたと記されている。菖蒲にはアザロンやオイゲノールという成分が多く含まれており、代謝を良くし、血行を良くするので腰痛や神経痛、冷え性、筋肉痛、リュウマチ、肩こりなどに効果がある」(医食研究家・笹川伸雄氏)

 今からでも、菖蒲湯に入り、私たちが忘れかけている、自然とともに豊かに暮らした先人の知恵に思い巡らせ、健康を考えてみる機会にしてみるのも悪くない。

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