みのもんた「表現の自由は大事だけれど…」

アサ芸プラス / 2014年6月8日 9時52分

【東京都・青少年健全育成条例新基準を初適用】

11年7月に施行された改正青少年健全育成条例の新基準に基づいて、東京都が初めて「不健全図書」を指定した。過激な性描写のある漫画であったが、発行元の出版社は自主回収を決定するなど波紋を広げた。

「表現の自由」は守られるべき国民の権利だし、私のようにメディアで発言する立場としては大事なことだと思っているんだよ。

 で、その18禁になった漫画っていうのは‥‥。何だって? 「妹ぱらだいす!2」‥‥タイトルはさておき、内容が問題であって‥‥。それはさ、近親相姦とか不純異性交遊といった世間の倫理にもとる内容のものを「表現の自由だから」って一般大衆の目に飛び込ませていいわけじゃないよな。海外と比べると、日本はそのへんの線引きが雑だったのかね‥‥。

 ただ、現状はインターネットを通して無修正でも何でも見ることができるわけじゃない。「FC2」なんてサイトもあるしさ。何で知っているのかって? それは男同士、ヤボなことは聞かないでよ(笑)。とにかく、一方では全部見られる状況があるのに、出版物だけ「この表現はいかがなものか?」みたいなのも無理があるように思うんだよ。

 指紋認証システムはかなり進んでいるんだから、あれで18歳以下はエッチなサイトを閲覧できないようにするとか、新しい仕組みも作らないとダメだよね。

 漫画と「表現の自由」というと、先日の「美味しんぼ」騒動もあった。主人公が福島に行ったあとで、鼻血を出したり、倦怠感に襲われたという漫画ね。

 まあ、作者が腹決めて書いたっていうんだったら、これも表現すること自体は止められないよ。ただ、この内容を書くことが、福島をさらに疲弊させることにつながるってことは、書いた人は理解してるんだよね?

 そして、周りも「美味しんぼ」を叩いているヒマがあったら、本当の福島の姿をもっと報じるべきだよ。ドタバタしている間に、原発の地下水をバイパスを通じて、とうとう海に流しますとか、核燃料の再処理工場がどうこうとか、現実はどんどん進んでいる。しかも、漫画よりも漫画みたいな現実だよ。お粗末な政治のせいなのか、マスコミの怠慢なのか‥‥。

 私も「表現の自由は守らなきゃいけない」ことには賛成だが、表現することで怒る人、傷つく人もいるってことを理解しないとな!

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

アサ芸プラス

トピックスRSS

ランキング