みのもんた「なぜ集団的自衛権が必要か?サッパリわからない!」

アサ芸プラス / 2014年7月12日 9時56分

 いよいよ決定してしまったね。サッカーW杯ベスト4‥‥? 確かに、それも決まったよ。決勝戦も楽しみではあるけどさ。もっと我が国の将来を左右する大問題が決定したんだよ。

【集団的自衛権の行使容認、ついに憲法解釈変更を閣議決定】

7月1日、政府は首相官邸で臨時閣議を開き、集団的自衛権行使容認のための憲法解釈変更を決定した。これにより、憲法改正せずに保有しても行使はせずとしてきた集団的自衛権を認めるという日本の安全保障政策の歴史的転換を迎える。今後、政府は自衛隊法改正など関連法案整備を目指しており、自衛隊の海外派遣も含めた自衛権の発動が容易となることが予想されている。

 安倍総理は「集団的自衛権」だの「憲法解釈変更」、「特定秘密保護法案」や「アベノミクス」に「第三の矢」とか、いろいろなキーワードを使いながら話すよね。でも、肝心の「なぜ今、そういうことが必要なのか」を言っていないんじゃないかと思えちゃう。もしかしたら言っているのかもしれないけど、いろんなキーワードの意味を理解しているうちに、「なぜ必要」の部分がまったく伝わってこない。

 5月に会見した時も、提示したパネルには赤子を抱えた日本人の母親が米艦に輸送されている絵が描いてあった。そりゃ、「俺たちが守らないでどうする」、「見て見ぬ振りをするわけにはいかない」と思っちゃう。人の情に訴えたり、変に危機感ばかりあおったり、それでも具体的に何のための集団的自衛権行使なのか、さっぱりわかんない。

 そもそも、今までの憲法解釈と正反対の解釈をしようというのに、公明党との与党協議が13時間だけってどういうことなの? しかも、“密室”での協議だよ。もともと集団的自衛権行使に反対のほうが多かったはずの公明党が「国民の幸福追求権」という文言を入れたから納得しました、と言われてもねぇ。お人よしの私だって、さすがに不信感持っちゃうよ。

 何でも解釈変更で済むというなら、いっそのこと、自衛隊とは別の特殊部隊を作ればいい。命を投げ出す決意もあり、何かあったら鉄砲も撃つ、相手を殺す覚悟がある者だけを集める。そういう特殊部隊をさ、国連決議に基づいて、海外に派遣すればいい。自衛官だって、日本人の命と日本の領土を守るためなら必死に戦ってくれるだろうけど、日本と関係がない遠い地球の果てで「同盟国を守れ」と言われても、やっぱり納得できないじゃない。だったら、そういう特殊部隊を派遣したほうがいいんじゃないの。えっ、安倍総理よりも過激な解釈変更だって? 海外派遣を巡る法整備はこれから議論されていくんだろうけどさ、集団的自衛権行使が認められても、どうせ世論の動向を気にしながら、現場の自衛官は「あれはしてもいいけど、これはやっちゃダメ」と振り回されることになると思うんだよね。だったら、特殊部隊派遣というほうが、よっぽどスッキリするんじゃないかって‥‥。

 でも、本当はそんなふうになってほしくない。「今の憲法はアメリカのお仕着せだ」という意見もあるけど、戦後69年、我々が戦争に巻き込まれずに済んだのは、やはり平和憲法のおかげなんだよ。

 私は戦中生まれ、戦争の記憶こそ少ないけど、戦後の荒廃した日本はしっかり覚えている。何だか、今の安倍総理を見ていると、少しずつ憲法解釈や関連法を変更していって、いつの間にか戦争へ‥‥となりそうな気がしてならない。それだけは、何としても反対しなくちゃいけない!

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

アサ芸プラス

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