みのもんた「沖縄の話は過去のものではなく、現在につながっている」(2)

アサ芸プラス / 2014年8月10日 9時56分

 現在も、本土の生活は沖縄の人の犠牲の上に成り立っている。今回の知事選の焦点は「普天間飛行場の辺野古移設」であることが何よりの証拠だ。当初、辺野古移設はヘリポートとかメガフロートとか、そんな話だったのが、いつの間にか空母が停泊できるぐらい立派な軍港建設になっちゃった。最近も共同通信がスッパ抜いたけど、米政府の内部文書には住民も知らない辺野古の内陸部にも巨大な米軍施設を造ると書かれているって言うじゃない。それに、もともと反対派だった仲井眞さんが東京で入院したら、コロッと移設容認派になっちゃった。おかしな話ばかりじゃないか!

 そもそも、米軍が沖縄に駐留しているのは、安保条約があるからでしょう。いわば、日本のボディガードなわけだ。だから、基地も提供しているし、すごい予算を組んで、米軍の兵隊さんの給料まで払っているんじゃないの? それなのに、今度の集団的自衛権行使容認は、米国が「俺たちだけじゃ世界の平和は守れそうにないから、日本も参加しろよ」ってことだからね。ガードする相手に「手伝え」って言ってきているのは、ワガママじゃないのか。本当に、日本が予算出しませんと言ったら、米軍も撤退していくんじゃないかと思うぐらいワガママだよ。

 そして、先の滋賀県知事選を見ればわかるように、この集団的自衛権行使容認を巡る政府の説明不足で、沖縄県知事選も自民党には逆風が吹いている。沖縄は軍事的評価が高まっているわけだから、なおさら自民党には厳しい選挙になるだろうね。

 毎年、私も沖縄で泡盛を飲んで、ひっくり返っているだけじゃない。地元の人から表に出ないような情報も聞いたりする。雇用が少ない沖縄では米軍基地の中で働くというのは魅力的な職場でもあるんだよね。給料は外に比べて3倍くらい違うっていうし、PX(米軍基地内にある購買部)で安く買い物もできる。沖縄の人には複雑な思いがあることも理解している。

 ただ、日本は沖縄をないがしろにしていると、私は思っているからね。本土の人間はその自覚は持つべきだ。国会議員も沖縄県知事選の結果を厳粛に受け止めるべき。私が知事選に立てばいいって?

 無理だって、バイアグラを飲んでも立たないんだから(笑)。

 冗談はさておき、日本人は沖縄に1度は行くべきだよ。これは、私の願いなんだけど、修学旅行は海外なんて行かずに、沖縄にすべきだよ。子供たちに戦争の傷痕を見せて、同じ年頃で自決した女の子たちの写真も見せて、そして住宅や学校の上を爆音をあげて飛ぶ米軍の戦闘機を間近で見る、そんな機会を与えてほしい。歴史というのは忘れ去られるものかもしれないけど、戦争だけは忘れてはいけないよ、絶対に!

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

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