テリー伊藤対談「林家木久扇」(1)初めはカゼの前兆かなと…

アサ芸プラス / 2014年11月4日 9時58分

●ゲスト:林家木久扇(はやしや・きくおう) 落語家。1937年生まれ、東京都出身。高校卒業後、森永乳業に入社。その後、漫画家を目指し清水崑氏に師事、清水氏の勧めにより三代目桂三木助に入門。三木助の没後、61年に八代目林家正蔵(のちの彦六)門下へ移る。65年、二つ目に昇進し、69年に「林家木久蔵」として「笑点」のレギュラーとなった。07年には実子である林家きくおが二代目林家木久蔵を襲名し、木久蔵自身も「木久扇」に改名。今年7月に喉頭ガンを公表、9月に完治したことを発表した。「笑点」では代役を立てずに空席のまま木久扇を待ち、10月19日の放映をもって復帰となった。

 7月末に判明した初期喉頭ガンの治療を終え、今秋から「笑点」にパワフル復帰した林家木久扇師匠。涙なしには語れない不安な病床生活と、声を取り戻すまでの闘い‥‥かと思いきや、いつでも、どこでも前向きな師匠の変わらない商魂と才覚に、天才テリーも思わずツッコミを入れまくり!?

テリー 10月19日放送の「笑点」から復帰なさったんですね。おめでとうございます。

木久扇 ありがとうございます。

テリー 僕は「笑点」を毎週見ているんですけど、7月末に休養する前の最後の出演の時は、ほとんど声が出ていなかったですよね。喉頭ガンだということは、いつわかったんですか。

木久扇 ガンっていうのは全然意識してなくてね。6月の半ばぐらいから声がかすれてきたんですよ。で、時々セキが出るから、カゼの前兆かなと思っていたんです。僕はよく大きい病気をするもんだから、かみさんが敏感になっていて「お父さん、耳鼻科へ行って診てもらいなさい」って言うんですね。それで先生が鼻から内視鏡を入れて調べてくれて。そうしましたら、大学病院で診てもらいなさいと。

テリー うわ、嫌だなぁ。

木久扇 大学病院に行ったら「これ、喉頭ガンですよ。リンパにいってなきゃいいんですけど。あんまりよくないね」って先生が言うんですよ。「えっ、ガンですか」と聞いたら「最悪、声帯取って声が出なくなるから、やっかいなんだよねえ」って。

テリー ずいぶん怖がらせますねえ。

木久扇 そうなんですよ、正直な先生で。「どうします?」「どうしますって、治してくださいよ。そのために来たんですから」「そうですか。じゃあ放射線を照射して治しましょう」っていうことで、抗ガン剤はもらわずに通うようになって。

テリー 治療は大変でしたか。

木久扇 いや、私ももっと重く考えていたんですけどね。あっちこっち、たくさんいじったりされるのかと思っていたら、照射室に入って、右から20秒、左から20秒首に照射して。それで終わりです。

テリー 30分や1時間じゃないんですね。

木久扇 そうなんです。顔にマスクをはめて放射線を当てるんですが、全体で3分しかかからないんです。通院して3分照射して、あとは全部自分の時間。だけど今まで忙しかったから、空いた時間の使い方がわからないんです。

テリー 結局、どんなふうに過ごしていたんですか。

木久扇 出版社の方から原稿を引き受けたり、イラストだったら1点800円から2万円まで描いたりして。値段を決めないといいかげんになっちゃうから。

テリー さすが、しっかりしてますねぇ(笑)。

木久扇 18本ぐらい原稿を書いて本を1冊書いて、あとは映画や歌舞伎を見たり、宝塚に行ったり。

テリー 偉いなあ。いろいろと観に行かれて。

木久扇 じっとしていられないんですよ。

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