「百目釣りドル“ふくだあかり”の絶好釣フィッシングライフ」 -東京湾の餌タチウオ釣り-

アサ芸プラス / 2014年11月8日 9時52分

ふくだあかり 「1年で魚を100種類釣る」を達成。海から淡水まで何でもござれのオールラウンダー。テレビ「フィッシング倶楽部」(テレ玉)やスポーツニッポン「ふくだあかりの竿頭になりたい!!」などで活躍中。茨城県出身。公式ブログ http://ameblo.jp/tsuri-365/

 タチウオといえば、最近はそのおいしさが見直され、スーパーでも見かけるようになりましたが、実は釣りでは超定番の魚です。スーパーでは切り身しか見ることができず、姿形はあまり知られていません。なぜタチウオと呼ばれているか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

 タチウオはアジやサバなどとはまったく違って、細長くて銀ピカな姿をしています。その独特な見た目が特徴で一度見たら忘れられません。刀のような姿、色から「太刀魚」と命名されたという説と、水中で立った状態で泳いでいることから「立ち魚」となったという2つの説があるんです。

 タチウオにはウロコがなく、代わりにグアニンという色素が体を覆っていて、鮮度が落ちたり、指で触ると取れて灰色になってしまいます。釣り立てはまるで鏡のような体表をしていて、ものすごく美しい魚なんです。この美しい魚をぜひ釣ってみてほしい! ということで、今回ご紹介するのは「東京湾の餌タチウオ釣り」です。

 東京湾では言わずと知れた人気の釣りターゲットで、ほぼ通年楽しめます。春になって釣れ始めたとの情報が入れば、タチウオファンがこぞって集まり、ポイントに遊魚船が密集して「船団」と呼ばれるタチウオ独特の現象ができるほどです。

 今年は例年に比べて特に数が多く、それにつれて釣果もいいようで、夏から順調に釣れています。条件のいい日には50本を超えることもあるというんだから驚き! これはさっそく釣りに行かねばと、お世話になったのは川崎の中山丸さん。都心から近く、親切ていねいな私のお気に入りの船宿さんです。

 ポイントとなる観音崎沖に着くと、そこにはすでに30隻近い船団ができていて、あらためてこの釣りの人気を実感。船長も巧みなドライビングテクニックでその船団に入り、魚群探知機を見ながら船を反応のある上に着けてくれます。船が止まって船長の合図があったらさっそくスタート。

 今の時期、水深は70~100メートル。竿は2~2.4メートルぐらいの胴調子竿に、中型の電動リール。ラインの太さと重さは船宿さんに確認して、周りの人と合わせるようにしましょう。これはとても重要で、合わせないとオマツリの原因になるからです。

 最近はライトタックルで狙わせてくれる船宿さんが増えたので、確認してから出かけるといいでしょう。仕掛けは40センチ程度の天秤に、2~3メートルのハリス。針はタチウオ専用針かワームフックを使い、夜光チューブなどでチモトを補強してタチウオの鋭い歯を防ぎます。餌は船宿さんが用意してくれる場合がほとんどですが、持ち込みもOK。サンマやサバの切り身を塩漬けにしたものが主で、それをチョン掛け、または縫い刺しにしてつけます。

 私は船が用意してくれたサンマ身を使って釣ることにしました。船長が魚探の反応を見て指示ダナを教えてくれるので、その層をきっちり守ることが重要です。下から5~7メートルに反応が出ていると指示があれば、それをピンポイントに狙うのがセオリー。冬期のタチウオは夏ほど追いかけて来ないので、大きくタナを変えずにじっくり同じ場所で誘いを入れ続けるのがポイントです。

 誘い上げや落とし込みをするよりは、リールを巻かずに10回ぐらい誘いを入れて、アタリが出なければ50センチ~1メートルごとにタナを変えて探りを入れるようなイメージ。で、そのあとが肝。

 タチウオは見た目とは裏腹に餌を食うのがものすごくヘタな魚。一口で餌をひったくって行くのではなく、はみながら食べるので即アワセは厳禁。アタリが出たら誘い続けて、ここぞというタイミングでアワセを入れるのですが、これが本当に絶妙で難しく、かつおもしろいところ。

 合わせが早すぎるとスカってしまうし、遅すぎると餌だけがなくなります。このタイミングをつかんでがっちりフッキングさせれば、竿に伝わる確かな重み。この魚は思い切りが大切で、躊躇せずに思いっ切り巻いてくると‥‥ギラギラと光を反射する日本刀のように美しい魚体。店頭ではまずお目にかかれない輝きに思わずうっとり。たくさんの魚を釣ってきたけれど、こんな美しい魚はなかなかいないって断言してもいいぐらいです。

 この輝きを見ることができるのも釣り人の特権。ぜひこのシーズンにタチウオを釣りに行って、絶妙な釣り味と美しさを体験してみてくださいね。

──「漁亭あかり」の釣り魚クッキング《特大タチウオの炙り丼》──

 タチウオといえば、釣り味や美しい魚体もさることながら、食味も絶品! クセのない上品な味で、どう料理してもおいしいお魚ですが、体高が指5本以上のビッグサイズが釣れた時には、絶対と言っていいぐらい作ってほしいのが炙り丼! 皮目に乗った脂に火が通って数倍うまみが増し、お刺身で食べるより断然おいしくなるんです。これを食べたらタチウオのとりこになること間違いなし。

 タチウオはウロコのない魚なので、下処理はとっても簡単。サイズのいいタチウオが釣れたら、ぜひ試してみてくださいね。

【作り方】(1)寿司酢と御飯を混ぜて酢飯を作る。(2)タチウオは3枚におろし、皮目に5ミリ間隔で切れ目を入れ、一口大のサイズにする。(3)タチウオに岩塩を振りかけてバーナーで炙る。(4)丼に酢飯を盛り、タチウオを乗せて薬味を散らせば出来上がり。

 丼飯っていいですよね♪

【材料】タチウオ:1枚 岩塩:適量 みょうが:1個 わけぎ:1本 寿司酢:大さじ1 御飯:1膳分

──今回お世話になったのは──

中山丸〒210-0864 神奈川県川崎市川崎区池上町9-13 http://blog.nakayamamaru.com/ 予約電話番号044・233・2648 現在、タチウオ・アジ・スミイカ船好評出船中!!

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