関西圏がターゲット?“還付金”を使った手口が横行

アサ芸プラス / 2014年11月11日 9時56分

 社会問題となっていた「オレオレ詐欺」も、テレビCMなどで警鐘を促した結果、被害件数は全国的に減少の一途をたどっているが、大阪府では、被害件数が年々上昇。「大阪のオカンは簡単にだまされない」と関西圏のバラエティ番組で何度も報じたが、その内情は‥‥。

 全国銀行協会によると、平成16年には、年間1万4874件あったオレオレ詐欺の認知件数も今年上半期は2587件。全盛期の約4分の1まで減少した。

 だが、大阪で増えているのは、単なるお人よしなのか、それとも──。東京で詐欺集団に所属していた元メンバーのN氏が、現状を語る。

「僕らみたいな小さな組織でも、東京で関西出身の人間を雇って電話をさせるようになったら想像以上に稼ぎが増えた。和歌山や奈良出身でも、関西弁さえキチンと話せれば微妙な方言が違っても簡単にこちらを信用して金を用意する(笑)」

 このN氏によれば、オレオレ詐欺のピークは6年前とのこと。今やそのシノギは大阪などの地方都市が中心となっている。

「東京の詐欺組織でオレオレ詐欺がはやった当時は簡単に儲けられたんだけど、今は振り込め詐欺対策によって引き出し額の上限が制限。思うように金を集められなくなった。だから、どこの組織も自宅まで金を取りに行く『手渡し型』に手口を変えたが、今ではそれも難しい。結局、大半の組織が架空請求や送り付け詐欺にシフトチェンジしている」

 実際、東京では、オレオレ詐欺の手口は一般市民にも広く浸透した結果、逮捕が続出。こうした詐欺集団が、新天地として選んだのが大阪だった。

 方言を除けば、オレオレ詐欺の手口は東京とまるっきり同じ。詐欺組織からすると、東京で培ったその知識がそのまま関西で適用できてしまう。「会社の金を横領した」「株で大損した」といった内容を信じ込ませて、用意させた現金を自宅まで受け子が取りに行く方法。もしくは指定した私設私書箱に現金を入れさせるという方法は、関西ではいまだに通用しているだけに注意が必要だ。

「東京で続々と詐欺組織が逮捕されてリスクが高くなった。組織の中には大阪に本拠地を移して、オレオレ詐欺に励んでいる連中も大勢いる」(前出・N氏)

 当然ながら詐欺組織が仕掛ける詐欺は、オレオレ詐欺だけではない。税金や医療費の還付金があると電話をかけて、金を送金させる「還付金詐欺」も大阪では横行する。大阪府内だけでも昨年の被害件数は475件。オレオレ詐欺をしのぐ勢いだ。N氏の高笑いは止まらない。

「これは関西人の気質なのか、『税金や医療費の還付金があるから』と電話をするとすんなり信じてくれる(笑)。しかも、こちらは関西弁を話す必要がないので、わざわざ関西人が電話する必要もない。僕らのように、東京在住のまま詐欺ができるので、必然的に被害件数も増えたんでしょう」

 大阪での詐欺の広がりには、捜査関係者も頭を悩ませている。大阪府警関係者は次々登場する新手の詐欺手口に警鐘を鳴らす。

「最近では、健康食品を送り付けて請求をする『送り付け詐欺』と、ニセの太陽光パネルを設置して工事代を請求する『太陽光詐欺』は間違いなく大阪でも増えるでしょう。特に太陽光パネル詐欺は『設置すればお金が戻ってくる』という売り文句があるので大阪のオバハンは格好の餌食となりそうだ」

 商人の街・大阪。善意の感情につけ込んだ犯罪の蔓延を食い止めるほかない。

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