みのもんた「男の引き際は自分で決めればいい」

アサ芸プラス / 2014年11月15日 9時56分

 現在、放送されているNHKの朝ドラ「マッサン」は、酒好きの私としては気になるドラマだね。

 実は、主人公のモデルであるニッカの創業者、竹鶴さんのサインが入ったニッカウイスキーを持っているんだ。気になる酒があれば、取り寄せてでも飲みたくなる。ニッカもサントリーもいいけど、今まで手に入れて、本当にうれしかったのは「ゴードン&マクファイル」の1938年だね。いくら出してでも、死ぬまでに一度は飲みたかったんだよ。モルトラックは70年、このモルトが、ウイスキーでは重要でね‥‥。えっ、本題に入れ? 確かに酒を語りだしたら、書き足りないからね(笑)。このニュースからいきますか。

【フィギュア高橋『引退会見』で未練タラタラ?】

五輪メダリストの高橋大輔が現役引退の記者会見を開いた。しかし、彼の口から出る言葉は「引退の理由は特にない」「今後のことをしゃべっているうちに何となく」など、煮えきらない言葉ばかり。「現役に未練がないわけではない」という発言もあり、その歯切れの悪さに野球評論家の張本勲氏をはじめ、テレビ番組で批判が相次いだ。

 彼の発言を聞くと、確かにグズグズしているなあとは思うね(笑)。でも、彼の中ではハッキリしているんでしょう。スポーツは実力の世界だから、この先やっても勝てないのは、彼自身がいちばんわかっている。でも、諦めきれない‥‥。その気持ちが、未練につながっているんでしょう。だから、彼を責める気にはあまりなれませんね。

 でもさ、ピークを過ぎたら、ピークを過ぎたなりの生き方がある。プロになって華麗に舞うこともできるし、コーチとなって後進を育てたりしてさ。いずれにしても、高橋くんが自分の経験をどう若い人たちに伝え、育てるか楽しみだよ。

 えっ、私? 本当に「みのさんは引退を考えないのですか」という質問をたまに受けるんだけど、話す仕事に引退の2文字はない、そう思っている。70歳の私が引退なんて言いだしたら、永六輔さんはどうすんだよ(笑)。黒柳徹子さんや秋山ちえ子さんという大先輩もまだまだ現役ですよ。こういう人たちは、話そうが話すまいが、そこにいるだけで存在感を発揮する。私もその域に達したいし、私は体力も充実しているけど、アスリートとは違って話す仕事に体力は関係ないからね。

 とにかく、メダリストに限らず、他人の引退を周囲がどうこう言うのは不粋ってもんじゃないか。

“男の引き際”は男自身が決めるもんだよ。

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

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