浅田真央 母が残した「娘への遺言」(2)成長する娘を温かく見守った
アサ芸プラス / 2012年1月4日 11時59分
電話では、2カ月に1度のペースで話す機会があった。
「元気~? 今回もアサ芸用のネタはないけど(笑)」
電話はよく、この冗談から始まった。
記者と匡子さんとの交流は、6年前に遡る。真央は「フランス杯」で優勝し、一躍時の人となった。出場年齢制限を外し、トリノ五輪に出場させるべきだと、国内外で議論が沸騰していた時期のことだった。名古屋の自宅を突撃取材した縁で、「アサヒ芸能」という“オトナの媒体”でも分け隔てなく接してくれる匡子さんと、取材ではない“非公式”の交流が、亡くなる直前まで続いていたのだ。
その後、結果的には、トリノ五輪への出場はかなわなかったが、のちに匡子さんは、このような言葉を残している。
「トリノ五輪に出ていたら、真央は金メダルを獲ったと思うの。当時は、プレッシャーが何かもわからなくピョンピョン跳んでいたし(笑)。今と違って女性の体の変化の影響も受けなかったし。でもね、あの時、出場して金メダルを獲っていたら、真央の成長は止まっていたと思う」
その言葉には、娘の成長を誰よりも楽しみにしている母親の顔が、浮かび上がる。そして、母親の愛を一身に受けた真央は、母親が喜ぶ顔が見たくて精いっぱいの演技でそれに応える。親子の絆が、わずか15歳だった少女を一躍、世界の表舞台に上げることとなったのだ。
真央が中学生当時、匡子さんは娘たちを見守る心境について、このように話していた。
「いいフィニッシュをしたら、思いっ切り抱き締めてやりたいの。運動会や、お遊戯会で、一生懸命やっている娘を見守るのと同じよ」
やがて高校生となり、真央も少しずつ大人の階段を上がっていく。
「最近は、真央もだんだんレディーになってきたから、得点発表の時に鼻をかまないように。そして、股は開かないようにって言っているのよ(笑)」
母親の言葉からは、娘に対する信頼感がうかがえるようになっていった。
この記事に関連するニュース
-
世界水泳2冠の乾友紀子が帰国 来年の福岡大会へ意欲「気持ちとしては出たい」
スポニチアネックス / 2022年6月27日 21時13分
-
「ベイビー・ブローカー」是枝裕和監督、凱旋記者会見に登場!「カンヌ」最優秀男優賞ソン・ガンホとの濃いエピソードも
Wow!Korea / 2022年6月14日 9時15分
-
「そちらが看るべきよ」長女と長男嫁の確執…75歳認知症の母の介護担当者を巡る家族会議の一部始終
プレジデントオンライン / 2022年6月11日 11時15分
-
高木菜那が打ち明ける〝最強姉妹〟の葛藤と絆「妹がいたからスケートを続けられた」
東スポWeb / 2022年6月9日 11時16分
-
【独占手記】柔道・瀬戸がレジェンドと対談! 子どもたちに見せたい教員としての姿勢
パラサポWEB / 2022年6月8日 8時41分
ランキング
-
1ヤクルト両リーグ最速の50勝 ドラ2丸山が決勝打、村上4三振でも負けない 7・1にもM点灯
スポニチアネックス / 2022年6月30日 22時2分
-
2【MLB】大谷翔平に「全ての投手が嫉妬する」 投球分析家が絶賛「専念なら複数回CY賞」
Full-Count / 2022年6月29日 19時2分
-
3メジャー観戦で「日本選手の軟弱さ」を実感 全米OP国内予選でさえ大多数が途中棄権の体たらく(宮崎紘一)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2022年7月1日 9時26分
-
4【MLB】大谷翔平の“二刀流”はどう評価される? 4勝&6本塁打で「月間MVP」なるか
Full-Count / 2022年7月1日 8時5分
-
5フェンシング・武井壮会長の〝初動遅れ〟に専門家が厳しい声 バレーボール・川合俊一会長と「雲泥の差だ」
東スポWeb / 2022年7月1日 5時24分
ミッション中・・・
記事を最後まで読む

ミッション中・・・
記事を最後まで読む

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
