猪瀬直樹が「尖閣奪取」の秘策を明かした(3)

アサ芸プラス / 2012年7月5日 10時57分

橋下市長は「やれると思う」

──地下鉄一元化プロジェクト、高齢者のケアつき住宅、そして今、電力改革をやっているわけですね。石原知事と猪瀬さんとで、考え方の違うことはあるんですか。原発については、どうなんですか?

 原発はね、単純な話で、東京電力という会社のガバナンス(企業統治)がないからだよね。地域独占であぐらかいてるわけでしょ。九州電力のやらせ問題の時、九電の会長が出てきたけど、あれはどう見ても田舎の殿様って感じだよね。どっかズレてる。だから独占企業体ってのはズレてるんですよ。東電は都会だけどやっぱりどっかズレている。普通の会社とは違うわけだよ。東芝でもテレビ製造から撤退しなきゃいけないとか必死なわけでしょ。東電ってそういう危機感など何もない。するとそこにいる人間は殿様になっていく。目の前に人が倒れてもまたいでいくような人間が出来上がってくるよね。それが事故の原因。これまで、もし津波が来たらとかさんざん言われていたわけだから、普通の会社だったら直してる。

──大阪維新の会の橋下徹大阪市長をどう評価していますか? 橋下さんが動いて石原・橋下連合と言われていますけど。

 彼は、できますよ。4年近く知事をやったわけだから。橋下さんとは大阪府知事に就任する直前に『中央公論』で、知事時代には『文藝春秋』で対談している(ちくま文庫『霞が関「解体」戦争』所収)。彼のやっていることの情報は基本的にそういう対談からも得ているよ。二重行政の問題とかね。これから経験を積んでいくと結構やれると思う。

──政界の今後を、どう見ていますか。

 野田さんがブレないので、野田さんの評価は上がっていますよ。でもその程度のことだよね、だから、いつ解散かっていう話でしょう。

 野田さんは、今解散すれば橋下市長はじめ、新勢力が出てきて、既得権益者の民主がいちばん損するからね。かといって、あまり解散を引き延ばせば麻生政権と同じことになる。なら早くやっちゃったほうが‥‥という判断すらできなくなっている。どっちの判断もできず、ズルズルいっているだけでしょう。要するに意志があって遅れているんじゃなくて意志がなくてでズルズルきてる。

 こういう状況だからこそ、石原さんが必要だ。僕はいい意味で言えば、石原さんは最後の「元老」だと思うよ。つまり、昭和の時代に内閣がコロコロ代わり元老がいなくなって最後の一人になり、それも消えちゃった。で、訳わからなくなって漂流したでしょう。現在は、まさに森喜朗さんも一種の元老なんだろうけど、人望はないしね。

──「元老」ってことは、石原都知事本人は総理になる気はないんですか?

 わからない。「元老」がどう動くかは。ただし尖閣のことについても「こうだよ」ってはっきり言えるような人が日本にいなきゃいけないわけでしょう。それが、石原さん一人しかいなかったということですよ

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