あの名優の遺作公開で注目、鈴木砂羽、小西真奈美…あの“お蔵入り映画”に光を!

アサ芸プラス / 2016年12月12日 5時59分

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 先頃、映画「アラビアのロレンス」(日本公開63年)などで知られる名優ピーター・オトゥールの遺作「ダイアモンド・カルテル」が17年に全米で公開されることが発表された。オトゥールが亡くなった13年に完成した作品で、そのまま“お蔵入り”の状態だったが、やっと日の目を見ることになった。

 名優が出ていても公開されない映画は日本にも多く存在する。11年から15年まで広島県尾道市・福山市で開催されていた「お蔵出し映画祭」は、そういう公開されなかった“お蔵入り”作品を上映し、その中からグランプリを決めて公開への道筋を作ろうとした映画祭だった。グランプリ受賞作は、第1回が鈴木砂羽主演の「しあわせカモン」(09年製作)、第2回がドキュメンタリーの「いのちの林檎」(07~11年製作)、第3回は故・三國連太郎主演の「朽ちた手押し車」(84年製作)、第4回はリン・チーリンと池内博之主演による日中合作の「スイートハート・チョコレート」(12年製作)。最後の第5回では小西真奈美と石橋蓮司主演の「トマトのしずく」(12年製作)がグランプリと観客賞をW受賞し、17年1月に公開が決定した。これは長らく疎遠だった父と娘が、娘の結婚を機に歩み寄っていく様を描くもので、亡き母の作っていたトマトが2人を結ぶ感動作だ。また同時期には、やはり第5回で審査員特別賞を受賞した「ゾウを撫でる」(13年初公開)も上映される。

「今や日本映画の公開作は年間1000本とも言われ、その大部分がインディーズ作品。上映館の確保や宣伝の仕方も難しく“お蔵入り”映画が出ることも避けられない状況です。ただ、これらグランプリ受賞作のような見応えある力作が埋もれてしまうことを惜しむ声は決して少なくありません」(映画ライター)

 残念ながらこの「お蔵出し映画祭」は終了してしまったが、別の方法で、まだまだ存在する日の当たらない映画に光を当てる機会が再来することを期待したい。

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