連載、ニッポン人が知らない世界のジョーシキ「県民性」(2)

アサ芸プラス / 2012年11月6日 10時59分

「感じる」を「聞こえる」と表現する地域も‐アリーサ

アリ ロシアはバルト三国とかウクライナとか、ベラルーシが一緒だった頃は、違いもあったかもしれないけど、今はどこも別の国ですからね。

ジャス でも、みんなが憧れる街はあるでしょ?

アリ それは決まってますね。モスクワ。次がサンクト・ペテルブルクです。アメリカなら、この都市の出身ならカッコいいっていうのはどこなの?

ジャス やっぱりニューヨークがカッコいいし、次がカリフォルニア州だね。ロサンゼルスやサンフランシスコっていう大きな都市があって、アメリカ人なら誰もが知っているからね。

アリ ロシアも人口が100万人を超える都市はみんな知っているけど、私が生まれ育ったハバロフスクはロシア人でも知っているのはきっと10%くらい(笑)。人口60万人くらいで、多さは20番目くらいだから。

ジャス 次の冬季オリンピックをやるところは有名なの?

アリ ソチの人口は30万人くらいで大きくないけど、誰でも知ってるところですね。ロシア人にとってのソチは、気温の高いところっていうイメージ。日本でいう沖縄みたいな場所なの。だから、そこで冬のオリンピックをするのが不思議なんですよ。もっと雪の多い都市があるのに!

ジャス ソチってどこにあるか知らないなあ。

アリ えー! 日本人も結構住んでいるのよ。自然が豊かで、いいところよ。

ジャス アメリカなら自然が豊かなところの出身は田舎者扱いだからね。特にネブラスカ州やミシシッピー州、オクラホマ州なんて、名所も何もないからね。

アリ そういうところの出身者はわかっちゃうの?

ジャス わかる。いちばんわかるのは、やっぱりなまりだよね。田舎の人がニューヨークに行くとなまりで笑われたりするし、逆に僕は引っ越しが多かったからなまりがなくて、それで田舎に住んだ時はいじめられたこともあるからね。

アリ テキサス州の人のしゃべり方の特徴って、どういうのなの?

ジャス テキサスというか、田舎の人はみんなしゃべり方がのんびりしてる。特に南部のほうはゆっくりしゃべるし、なまってる。人柄も、ノンビリした人が多いよね。全然キビキビしてないもん(笑)。

アリ そうなんだ。

ジャス ロシアは本当に方言ないの?

アリ う~ん‥‥。あっ!ウクライナの人がしゃべるロシア語はなまってますね。ゆっくりしゃべるから田舎っぽい(笑)。

ジャス 山に囲まれた町と荒野にある町では、生活スタイルが変わるから、いろんな言葉ができたんだと思うんだよね。だから、同じ物を指す言葉でも違う。私が生まれ育ったところは炭酸水を「コーク」って言うんだよね。ブランド名なのに炭酸の入ったものは全部が「コーク」。でも、「ソーダ」や「ソーダポップ」「ソーダウォーター」と言うところもあるんだよ。

アリ それならロシアにもあるわ。多くの地域で「匂いを感じる」って表現するのに、「匂いが聞こえる」って言う人もいるのよ。

ジャス いろんな人が集まるから言葉も考え方も多彩になったんだろうね。

アリ そうね。ロシアは入ってくる人が少ないから、言葉があまり変わらないんでしょうね。昔から偉大な人はみんなアメリカに行っちゃったし‥‥。

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