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犬が落ち着く音楽スピーカーがあるって本当?「RelaxoPetPro」を体験してみよう

ASCII.jp / 2023年7月14日 21時0分

チワプー犬

 飼い主とワンちゃんがより快適に暮らせるように、便利ガジェットを中心に紹介していく本連載。今回は、慌てがちな犬にリラックスできる音楽を聞かせることができるという、ドイツ製のペットガジェット「RelaxoPetPRO(リラックス・オ・ペット プロ)」をピックアップします。

犬が落ち着く音楽が流れる

 「RelaxoPetPRO」は花火や雷、突然の来客にあわててしまうワンちゃんに対し、スピーカーから落ち着く音楽と高周波を流すことで、リラックスさせることを目的に開発された製品です。直径6cmほどの円柱型のアイテムで、重さは120g程度。手のひらサイズで本体上部に242度のスピーカーがあます。本体をぐるりとまわる側面の赤いラインはゴム製で滑りにくく、気軽に持ち運ぶことができます。電源を入れてみると、なんとも優しい音楽が流れてきました。実売価格は1万5000円前後です。

「RelaxoPetPRO」は円柱形で上部にスピーカーがある。側面の赤い部分がシリコンゴム製になっていて持ち運びしやすい
チワプー犬
バッテリー駆動なのでどこにでも置けるが、我が家では音が広がりやすい棚の上などに置いてみた。効果があるのは屋内で最大半径5mの範囲、屋外で最大半径3mとのこと

シンプルな操作でさまざまな機能を搭載

 操作はとってもシンプルです。底面に電源ボタンと3つのスイッチがあり、操作はこのスイッチの切り替えのみで行ないます。ひとつは、犬の吠え声などに自動的に反応して音楽を鳴らす「NOISE-MOTION」機能のオン/オフ切り替え。もうひとつが音楽のモード切り替えで、人の耳と犬のどちらにも音楽が聞こえる「可聴モード」と、人の耳には聞こえない高周波を出す「サイレントモード」。残りのひとつは、4時間でオフにできる「Proタイマー」と連続稼働の切り替えスイッチです。音楽の再生/停止やボリュームの調整ができるボタンは側面に搭載されています。

 動作中の各モードについては、側面のLEDランプの点灯で確認できます。バッテリー残量なども表示されるので、動作状況がすぐわかるのがいいですね。なお、充電は付属のUSBケーブルを使用します。1時間弱でフル充電でき、約1000分(約16時間40分)の連続稼働が可能ですが、説明書によれば、犬は人間よりも約20倍音が聞こえることもあり、使用は1日最大4時間までと定められています。

本体裏面に各種機能が備わっている。各モードはスライド型のスイッチで切り替える
稼働時のモードは、側面にあるLEDの点灯の仕方などから判断できる。バッテリー残量なども確認可能

習慣づけで犬を落ち着かせる

 電源を入れると、スピーカーから心地いい音楽が流れてくるのですが、この音楽が即座に犬をリラックスさせる──というわけではないようです。まず飼い主が、もともと犬がリラックスしている状態の時に電源を入れてあげるという作業を繰り返す必要があります。これにより「リラックス=音楽」という関係を、ワンちゃんに覚えてもらうのです。その際、しつけ指示などはせず、ひたすらリラックスしてもらうのが大切だとか。

 ということで、まずは我が家の愛犬るねちゃんがリラックスしているときに「RelaxoPetPRO」を起動し、一緒に音楽を聴くことにしました。それを数日間続けたあと、るねちゃんが興奮したタイミングで電源をオンにしてみます。すると……しばらくはいつもどおり、吠えたり走りまわったりしていたのですが、そのうちソファーでまったりしはじめたのです。「時間が経って単に落ち着いただけ」という理由も考えられますが、2週間使ってみた飼い主の感想としては、早い段階でリラックスしてくれる場面が増えたように感じています。

るねちゃんがリラックスしているなと思ったら、「RelaxoPetPRO」を稼働させて、音楽に慣れさせていく
ちょっとでも物音がすると走り回ったり吠えたりする、元気いっぱいのるねちゃん。落ち着いて……!
一緒に音楽を聞いていたら、そのうち寝てしまった

サイレントモードで外出先でいざという時に使える

 「RelaxoPetPRO」はバッテリーで駆動するため、外出先に持ち運ぶことができます。外出先で活躍するのがサイレントモードです。これの何が良いかというと、車に乗って移動する際や、ドッグカフェなどでも静かに稼働させられるところ。人間には聞こえないモードがあるため、人がたくさんいる場所でも静かにリラックスさせることができるのです。そのため、最近はるねちゃんと出かけるとき、いざというときのアシストアイテムとして持ち歩くようにしています。

外出先にも持っていけるのは便利。うれしくて興奮するるねちゃんを落ち着かせたいときに、サッと取り出してスイッチをオン!
サイレントモードなら人には聞こえないので、迷惑にならない。ちょっと落ち着いたかなと感じたら忘れずオフに(撮影協力:Holo Holo Cafe)

 そのほかの便利機能としては、犬の吠え声などに自動的に反応して稼働する「NOISE-MOTION」機能があります。少し長めのお留守番の時など、バッテリーをセーブして効果的に使える機能ですが、我が家の場合は、ちょっとした外の物音にもすぐ吠えるため、あまり意味がなさそうでした。

飼い主がリラックスするから犬もリラックスなのか?

 先にも記載した通り、その効果が目に見えて数値ではっきりとわかるというものではありませんが、曲そのものはバックに流れる寝息のような音でとても心地よく、これが結構、人間も癒やされるんですよね。飼い主がリラックスしている影響もあって、犬も安心するのかもしれません。犬と一緒に寝ている人などは、寝室に置いて、タイマーで一緒に音楽を聴きながらウトウトする──といった使い方もいいと思いました。

すやすやと寝ている、るねちゃん(このあとすぐ起きる)

この記事を書いた人──荒井敏郎(toshiro arai)※写真後方

ASCII.jpで「TOKYO AUDIO STYLE」「ふぉんじょ」などの連載企画を担当。アイドル、Apple製品、VRなどにも精通している記者、編集者。株式会社ブリンドール 代表。YouTubeチャンネル「るねちゃんねる」運営中。

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