PCゲーム初体験の若手編集も納得!話題の『スト6』などが最高画質で快適な20万円以下のノートPC
ASCII.jp / 2023年7月19日 11時0分
PC入門者には20万円前後のPCがオススメ
近年、eスポーツが世界中で流行り、ゲームのクロスプラットフォームが当たり前になってきている。競技性の高いゲームは、ユーザーがフレームレートやラグを気にするようになり、ゲームを快適にプレイするには、プラットフォームやディスプレイ性能、ネットワーク環境も気にする必要が当たり前のようになりつつある。
パソコンと家庭用ゲーム機の違いは、性能に差があるかどうかだ。パソコンは搭載するPCパーツによって性能はさまざま。一方で、家庭用ゲーム機はPlayStation 4(PS4)とPlayStation 5(PS5)のようにゲーム機が異なれば性能差が生まれるが、同じゲーム機なら性能は一定だ。
家庭用ゲーム機の場合は、ハードウェアの性能が一定なので、ゲームメーカー側の最適化により、ユーザーのゲーム体験も等しくなる。ただし、そのハードウェアの性能を超えた動作は得られない。たとえば、映像に力を入れた重いゲームを1920×1080ドットで60fpsで動作できても、同じハードで3840×2160ドットの4Kでは60fpsで動作しない。
しかしPCの場合は、1920×1080ドットの60fpsで動作するPCよりも高性能で高価なPCを使えば、より高解像度で高フレームレートのプレイが可能になる。ただし、ゲームごとに性能が異なるため、どのゲームがどれぐらいのスペックのPCで快適に遊べるのか見極める必要がある。
価格のバランスは大事なのだが、学生やまだ給料の安い若い社会人にとっては、20万円以上のPCだと手が出し辛い。実際に、秋葉原のPC専門ショップの店員に話を聞くと、PCゲームを遊びたい子供の親は20万円以下に収めたい、といった懐事情のようだ。
そこで、今回はそんなPCゲーム入門者にオススメなゲーミングノートPCとして、マウスコンピューターの「G-Tune E4-I7G60DB-B」を紹介したい。マウスコンピューターのゲーミングブランドであるG-TuneのPCは、JeSU(日本eスポーツ連合)の公認PCとして選ばれている実績もある。日本のBTOメーカーということで、サポートも丁寧で充実と、PCゲーム入門者にも安心だ。
本稿では、そんなG-Tuneブランドの「G-Tune E4-I7G60DB-B」が、なぜオススメなのか、その性能や外観、インターフェースなどについて解説しつつ、実際にPCでゲームはプレイしたことがないというアスキー編集部の若手編集者である松永に話を聞いた生の声もお届けしたい。
RTX 4060搭載でフルHDならどんなPCゲームも快適!
まずは性能面をスペック表から確認したい。CPUはインテル第12世代Coreモバイル・プロセッサーのCore i7-12650Hを搭載。インテルのモバイル・プロセッサーは、第11世代までプロセスルールが14nmで第12世代から10nmになり、Pコア(Performanceコア)とEコア(Efficientコア)という2種類のコアを搭載する構造になった。
ゲームのような高負荷動作の時は、高性能コアであるPコアが動作し、負荷の高い作業をしていない時はPコアの動作をオフにしてCPUの消費電力が抑えられる。そのため、より高い性能と長いバッテリー駆動時間を両立できる。
第11世代から第12世代は、このように大きく性能が向上した。しかしながら、最新の第13世代は第12世代よりもEコアのコア数が多くなって性能は上がったが、その分消費電力も上がっているバランスと、第11世代から第12世代へのステップアップよりは、ゲームに関する性能差に大きな差はない。
基本性能は向上したが、ゲームプレイ時に活躍するのはPコアなので、「G-Tune E4-I7G60DB-B」はPCゲームをプレイする人にコスパの良いPCを提供するために、あえて一世代古い第12世代Coreモバイル・プロセッサーを選択して、税込み19万9800円からと価格を抑えている製品となっている。
一方で、ゲーム性能に最も需要なGPUは、大抵のPCゲームがフルHDでなら最高画質で快適に動作する最新のNVIDIA「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を採用。メモリーも最新のDDR5で、デュアルチャンネルの16GBを搭載している。
無線LANは最新のWi-Fi 6Eを備え、有線LANポートもある。インターフェースも高速なThunderbolt 4に、別途USB 3.1 Type-Cがあり、HDMIポートも備えている。
G-TuneブランドのPCは、色が基本的にゲーミングらしい黒を基調としているが、本機はネイビーをより深くしたような色合い。天板にはブランドロゴがあるが、天板の色を薄くしたような着色のため目立ち辛く、シンプルで落ち着きのある雰囲気に仕上がっている。
また、プリインストールされたControl Centerにてパワーセッティングやファンの調整、キーボードバックライト設定などができる。キーボードのバックライトは高価なゲーミングノートPCでは当たり前のように備えているRGB LEDには非対応で白一色。シンプルな方が好みで、やや暗い場所での視認性さえ得られれば良いという人には向く。
フルHDなら最新PCゲームもとても快適!
では、どれぐらいの性能なのか、基本的なベンチマークソフトで確認しておきたい。ベンチマークはパワーセッティングを「パフォーマンスモード」に、ファンは「最大」にして、給電状態のまま計測している。
まずは3Dエンジンを使用し、CPUのレンダリングパフォーマンスで性能をスコアーで示す「CINEBENCH R23」を使ってCPU性能を計測した。
マルチスレッドのスコアーは12776pts、シングルスレッドも1778ptsと高い。インテルのプロセッサーはハイエンドゲーミングノートやモバイルワークステーション用の「HX」、その次に「H」、「P」、「U」と末尾の文字によって種類が異なる。PやUのような省電力CPUは、Core i7かつ同じ16スレッドでもスコアーが10000を切ってくる。
そんななか、13000に近いスコアーを出しているので、CPUをかなり使うPCゲームでも快適に動作し、軽いゲームであれば実況配信しながらのゲームプレイも余裕なほどのスペックを有している。
次に3Dアニメーションを表示し、CPUやGPUの処理性能を計測する定番ソフト「3DMark」の複数のテストを実施してスコアーを計測した。
解像度フルHDの「Fire Strike」は17000以上と非常に高いスコアーをマーク。解像度が2560×1440ドット(WQHD)の「Fire Strike Extreme」はスコアーが10000強で、Graphics test 1のフレームレートが66.50fps、Graphics test 2で47.8fpsと高く、ゲームによってはWQHDで遊べる性能を示している。
一方、GPU負荷をできるだけ減らし、CPU負荷で物理シミュレーションをするPhysics testは83.91fpsと高いため、CPUに依存しがちなPCゲームも高いCPU性能で快適に遊べる可能性が高いことが確認できる。ただし、DirectX 12 Ultimate&レイトレーシングに対応した重量級の「Speed Way」は2567fpsと低いため、高解像度でのレイトレーシングを使ってゲームを遊ぶのは厳しそうだ。
定番のPCゲームベンチマークである「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(FF14ベンチ)も試してみた。解像度は「G-Tune E4-I7G60DB-B」が表示できる最大の1920×1080ドットにし、画質は「最高品質」、フルスクリーンモードにして計測した。
結果は20729スコアーで「非常に快適」評価。さすがに最新世代のGeForceのミドルクラスのビデオカードを搭載しているため、発売当時はそこそこ重い部類だったMMORPGでも、フルHDなら何ら問題なく、最高画質で快適に遊べる。
では、先月サービスを開始したばかりの最新MMORPG『ブループロトコル』のベンチマークでは、どのように結果になるのだろうか。解像度は1920×1080ドットで、画質は「最高品質」、フルスクリーンモードで計測した。
スコアーは16839で「極めて快適」評価。やはり、NVIDIAがフルHDでゲームをプレイするユーザー用と謳うように、RTX 4060であれば最新のPCゲームでも快適に動作するということが分かる。
加えて、いろんな新要素を追加して動画配信も盛んな『ストリートファイター6』のベンチマークソフトも使ってみた。解像度は1920×1080ドット、画質設定を「HIGHEST」にしてスコアーを計測した。
トータルスコアーは100/100と最高評価、上限が60fpsのバトル中のスコアーを示す「FIGHTING GROUND」の平均フレームレートが59.98fpsとほぼ60fpsに張り付き、上限が120fpsの「BATTLE HUB」と「WORLD TOUR」が平均85fps以上と高い性能を示した。
定番ゲームの実測として『エーペックスレジェンズ』の動作も確認しようと思い、「CapFrameX」を使ってフレームレートを計測した。解像度は1920×1080ドットのフルHD、画質設定はデフォルトのままで計測。99パーセンタイルのスコアーであるP1を最小として採用している。
平均フレームレートは142.8fpsと高く、「G-Tune E4-I7G60DB-B」の144Hzディスプレイを活かせる性能を見せた。最小値は89.3fpsと90fpsを下回っているが、基本的には120fps以上をキープして滑らかな動作でゲームがプレイできていた。
ハクスラの定番ゲームだが、有名動画配信者やSNSで話題となり、シリーズを初めてプレイした人も増えて盛り上がった『ディアブロ IV』もプレイしてみた。解像度は1920×1080ドット、テクスチャクオリティは「高」に設定して計測した。
『ディアブロ IV』は見下ろし型のゲームながら描写が細かく、ハクスラにしては動作が重い。実際に平均フレームレートは『エーペックスレジェンズ』を下回る129.3fpsだったが、それでも120fps以上をキープできている。「G-Tune E4-I7G60DB-B」の高リフレッシュレートを活かせ、滑らかな動作で快適にゲームがプレイできる。
想像していたよりもPC自体が軽くて、動作も快適! PCゲームが初めての人にならオススメ
ここまで、「G-Tune E4-I7G60DB-B」の基本スペックと、ゲーム動作を確認してきた。そこで、今度は実際にこれまでPCでゲームをしたことがないユーザーの意見も聞くために、アスキー編集部で最近仕事をしてくれている若手編集者の松永に「G-Tune E4-I7G60DB-B」を使ってもらった。
ジサトラハッチ:普段PCでゲームはプレイしないとのことだけど。どのプラットフォームで、どんなゲームをプレイしているの?
松永:僕は「ソードアート・オンライン」(SAO)の大ファンなので、PlayStation 4で主にSAOのゲームをプレイしていますね。SAOのシリーズは全てプレイしています。
ジサトラハッチ:バンダイナムコエンターテインメントが販売しているSAOのゲームは、一部のスマホゲーム以外は大体PC版が出ているので、高性能なゲーミングノートPCがあれば、ゲーム機がある部屋以外でも遊べて便利ですよ。
松永:なるほど、そういう考え方もあるんですね。
ジサトラハッチ:普段はどんなPCを使っていて、どういう用途で使っていますか?
松永:ちょっと古いMacのノートPCですね。テキストエディタ―で記事を作成する分には問題ないですが、ブラウザーでタブを沢山開くと、動作が重くなることもあるので性能がより高いPCは憧れます。
ジサトラハッチ:CPU性能やメモリー容量が足らないと、ブラウザーやファイルを沢山開くと重くなるんですが、そういった一般的な用途であれば、この「G-Tune E4-I7G60DB-B」のように一世代前のCPUでも十分で、メモリー容量も16GBあれば問題ないですね。
CPUはCore i5でもいいですが、余裕を持ちたいならCore i7がオススメです。PCはデスクトップが良いとか、ノートPCが良いとか希望はありますか?
松永:部屋が狭いので、片づけられるノートPCがいいですね。このマウスコンピューターさんのノートPCは、ゲーム向けと聞いていましたが、思ったよりサイズが大きくなく、軽くて驚いています。もっと、ゲーム用だと大きくて重いイメージがあったので。
ジサトラハッチ:ゲーミングノートPCというと、よりハイエンドな製品だとACアダプターのサイズもお弁当箱か、という程に大きかったりしますが、「G-Tune E4-I7G60DB-B」はそこまで大きくないので、一緒に持ち運ぶのもラクそうですよね。
松永:確かに、このサイズだとバックパックの中に入れてしまえば気になりませんね。
ジサトラハッチ:キーボードの打ち心地などはどうですか?
松永:個人的にはメカニカルなカチカチいうキーボードは苦手なのですが、ちょうどイイ打鍵感で僕的には好きですね。キー配列も一般的で文章作成などの普段使いにも良さそうです。
ジサトラハッチ:じゃあ、せっかくなのでSAO好きということなので、3年前にSteamで配信された『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』をプレイしてみて貰いましょう。
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
松永:これはイイですね。ゲーミングノートPCとしてはコンパクトなのに、かなり快適に動作していますよ。画面もキレイですし。持ち運べるノートPCでこれだけ快適に動くのは嬉しいですね。
ジサトラハッチ:今年の10月6日にSteamで発売予定の新作『ソードアート・オンライン ラスト リコレクション』も推奨スペックがNVIDIA「GeForce GTX 1660 Ti」と、やや低めなのでフルHDで60fps以上の快適動作で遊べるはずですよ。
松永:そう言われると欲しくなっちゃいますねw
最新PCゲームも快適動作!PCゲーム入門機に好適
「G-Tune E4-I7G60DB-B」はひとり暮らしでスペースのない部屋でも省スペースで使える14型のゲーミングノートPCで、19万9800円からと20万円を超えない価格設定が魅力。
ゲーミングノートPCながら高さが22mmと薄型で、ラクに持ち運べるサイズ感も嬉しいところ。CPUは価格を抑えるため一世代前の第12世代の「Core i7-12650H」を採用しているが、GPUは最新の「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を搭載。
モバイル向けのGPUながら、フルHDでは定番のPCゲームがどれも快適に動作するスペックを有し、若い世代のPCゲーム未体験のユーザーにも高評価な製品に仕上がっている。
今後、ますます増えていくクロスプラットフォームに対応するため、子供のPCゲームデビューや、大学生、新社会人で余暇にPCゲームをプレイする人にもオススメできる。プレイしたいPCゲームがある人は、購入を検討してみてはいかがだろうか。
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