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「スマホは軽い方がイイ!」 これからもそう主張していきたい

ASCII.jp / 2023年7月15日 9時0分

軽いスマホ
筆者がこの夏注目しているスマホが、写真の「motorola edge 40」。ミドルハイの性能でほどよいサイズ(横幅約72mm)に重量(約170g)、そして防水やFeliCaにも対応しています

どんどん重くなり続けるスマホ 200gオーバーも当たり前に 開発者が大変なのはよくわかるのだが……

 昔々にはスマホの画面サイズが5型でも「大きすぎる」と言われたことがありましたが、今では6型オーバーが当たり前。片手での文字入力が主流の日本では、本体サイズとのバランスは重要になってくるものの、やはりディスプレーは大きいほど、映像でもゲームでも迫力があるのは確かです。

 一方で、重量は大きくていいことはほとんどない(何もない?)にも関わらず、最近のスマホはどんどん重くなっていきます。筆者の愛用機の1台であるiPhone 14 Proなんて、6.1型で横幅は約71.5mmなのに200gオーバーですからね(約206g)。ケースにはアラミド繊維の薄型軽量タイプを使っているのですが、それでもズッシリ感はハンパない。

軽いスマホ
重量級スマホの代表格(?)「iPhone 14 Pro Max」は240g。もちろん文句なしの性能なのですが

 もちろん開発者の苦悩は想像できるのです。バッテリーの大容量化、ワイヤレス充電への対応、カメラの高画質化(センサー巨大化)、放熱機構、防水・防塵、ひたすら増える対応バンド数などなど、求められる性能を筐体に盛り込まないといけないんですからね。とても責められるわけもありません。それでも、やっぱりスマホは軽いほどイイと声を大にして言いたいです!

モトローラの新製品で「軽いスマホはイイ」と再認識 ユーザーが注目すれば、軽さに注力したスマホが増えるかも!?

 と、そんな思いをあらためて強く持つに至った製品が、先日発表された「motorola edge 40」です。6.55型有機ELにミドルハイのスペック、4400mAhバッテリーに防水・防塵、FeliCa、ワイヤレス充電にまで対応して、厚さ7.58mm、重量は約170gですからね。手にした瞬間、驚きの声を上げてしまうほどに「なにこれ! スゴくいい!」と非常にポジティブな第一印象を持ちました。

motorola edge 40のより詳しい情報はこちら

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motorola edge 40はミドルハイ級のSoCに144Hz対応ディスプレー、防水・防塵にFeliCaと日本のユーザー向け機能も搭載する注目の1台だ。

 

 ただ、薄型軽量で防水対応となると、日本の酷暑下での動作がどうなるかはやや気になるところ。特に、筆者も含めて普段ジーンズのポケットにスマホを入れている使い方の場合、通気が悪くて、しかも熱や湿気が生地越しに太ももから来ますからね(繰りかえしになりますが、開発者は大変だ……)。そうした状況でどうかも含めて、じっくり試してみたい1台です。

軽いスマホ
2021年登場のシャオミ「Mi 11 Lite 5G」は、高性能SoCで6.81mm/159gの薄型軽量ボディーがとにかく良かったのですが(防水は非対応)、真夏の動作がやや厳しく感じたのは確か

 ほかにも最近で比較的軽い点が魅力のスマホとなると、ハイエンドなら、シャープ「AQUOS R8」(170g台)、ASUS「Zenfone 10」(国内未発表、約172g)、ソニー「Xperia 5 IV」(約172g)、ミドルクラスなら、シャープ「AQUOS sense7」(約158g)、ソニー「Xperia 10 V」(約159g)、OPPO「Reno7 A」(約175g)などがあります。

 個人的には、SoCの処理性能やリフレッシュレートが60Hzまでという部分に少々不満を感じつつも、その軽さによる使い勝手の良さで、AQUOS sense7がここ半年ほどのメイン端末になっています。

 いずれにせよ、日常的なスマホの使い勝手を大きく左右する「重量」「手にしたときの感覚」は、これからさらに注目していきたいし、読者の皆さんにもぜひチェックしてほしい部分と考えています。そういう視点が増えてくると、軽さを重視したスマホがこれまで以上に増えていくかもしれません(そして開発者の皆さんの苦悩は……)。

 なお、アスキースマホ総研の仲間で、スペック厨のスピーディー末岡に「やっぱりスマホは重い軽いなんかより、スペックが高いかどうかの方が重要なんでしょ?」と聞いたところ、「重量も重要なスペック! スポーツカーもそうだけど、同じ性能なら1gでも軽い方が偉い! 当然の話!」とのこと。コスパ重視の岡本とスペック重視の末岡とで、珍しく意見が合った瞬間でした。

 

筆者紹介──岡本善隆

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アスキースマホ総研のリーダーとしても活動。ASCII.jpのスマホ担当として、日々取材や記事執筆を行なっているが、いわゆる「格安SIM」「格安スマホ」の登場以降はMVNOやサブブランド、ミドルクラスのスマートフォンなど、コストパフォーマンスに優れたサービスや製品を特に詳しくウォッチするようになっている。

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