防爆スマホや謎スマホも発見! MWC上海2023で見つけた最新5Gスマホ
ASCII.jp / 2023年7月19日 12時0分
世界最大のモバイル・通信関連展示会である「MWC Barcelona」のアジア版「MWC上海 2023」が6月28~30日まで中国・上海で開催された。全体的にはインフラ関連の展示が大きく目立っており、一方では大手スマートフォンメーカーの出展は限られていた。その中から5G関連製品にフォーカスして、気になった端末を紹介しよう。
モトローラの激安折りたたみスマホ「razr 40」
モトローラはレノボブースの一角に最新スマートフォン「razr 40 Ultra」と「razr 40」を展示。このうちrazr 40 Ultraは日本でも発売になったが、razr 40はその下位モデルであり、日本未発売だ。razr 40 Ultraは外側に3.6型ディスプレーを搭載、日本ではブラックモデルが発売されたが、グローバルではホワイトとマゼンダも発売される。このうちマゼンダはパントーンとコラボしており、本体背面はビーガンレザーに覆われている。
razr 40はアウトディスプレーが1.5型と小型で、4色のカラバリすべてのモデルが背面全体をビーガンレザー仕上げにしている。メインカメラは6400万画素+1300万画素超広角で、実はrazr 40 Ultraより高画素だ。Snapdragon 8+ Gen 1搭載や本体サイズなど基本性能は変わらない。バッテリーは3800mAhと若干容量を落としている。
価格は中国で3999元(約7万8000円)。razr 40 Ultraの5999元(約11万7000円)より安いが、高級感はむしろ増している。
無限大の美しさ! 2年ぶりの新製品「Meizu 20 Infinity」
Meizu(魅族)は中国で中堅メーカーとして一定の認知度を誇るメーカーだが、2022年は新製品の投入はゼロだった。中国のほかの中堅企業同様、シャオミなど大手メーカーとの競争に破れ、Meizuは中国大手自動車メーカーのGeely(吉利汽車)に買収されている。MWC上海 2023にはGeely傘下になって最初のスマートフォンが展示されていた。最上位モデルの「Meizu 20 Infinity」はその名の通り、無限大の可能性を秘めたモデルだ。
チップセットはSnapdragon 8 Gen 2を搭載。6.79型で21:9のディスプレーを搭載するスリムなボディーは、継ぎ目の見えないフレームレスデザインを採用。ディスプレーが表面からオーバーフローするような外観だ。側面は光沢仕上げが美しく、テクノロジーをアートと融合させた製品だという。なお、OSはAndroid 13ベースのFlyme OS 10を搭載。自動車とのインフォテイメント機能が統合されている。
カメラは5000万画素に加え1200万画素の超広角と2倍望遠を搭載。LEDライトを加えた4つの「円」を縦に並べる独特のデザインを採用している。
中国製チップセットもスペックアップ China Telecomの「Platinum 10」
スマートフォンのチップセットメーカーと言えばクアルコムとMediaTekが市場をほぼ独占しているが、中国のUNISOCもエントリーモデルを中心に展開をしている。同社のブースには最新の5G対応チップセット「T820」を搭載した中国向けのスマートフォン、China Telecom 「Platinam 10」(中国電信天翼鉑頓10)が展示されていた。中国の通信キャリア、China Telecomの独自モデルだ。
ディスプレーは6.67型、メインカメラは5000万画素。安全性を高めており、VoLTE通信は対応SIMカードを使うと量子暗号化通信ができるという。また、Androidと中国独自開発の高セキュリティーOSの切り替えも可能とのこと。
防爆機能搭載のタフネススマホAORO 「A12」
アウトドア向けレベルではなく、石油化学工場やガス油田など、防爆性能を求められる現場でも使える本格的なタフネススマートフォンを展開しているAOROの5Gスマートフォンが「A12」だ。
主なスペックはチップセットにDimensity 700、6.157型ディスプレー、4800万画素カメラ+800万画素超広角カメラ、5150mAhバッテリーなど。スマートフォン性能はミドルレンジクラスだが、14.25mmの薄さにMIL-STD-810G、IP68、さらに抗菌と防爆性能を有している。重量も300gを切る296.5gだ。
企業が自ら5Gネットワークを立ち上げるプライベート5G(日本ではローカル5G)の採用が広がる中で、工場などでも安全に使える5Gスマートフォンが求められるようになっていいる。AORO以外にも中国ではほかにも数社がタフネスモデルの製品展開をしている。
トランシーバー融合型の5Gスマホ、Hytera 「PNC560」
HyteraはTETRA方式のトランシーバー関連製品を製造するメーカー。4Gや5Gの携帯電話回線との融合製品も発売している。「PNC560」はTETRAと5Gの両方式の無線が使用できるスマートフォンだ。TETRAネットワーク圏外でも携帯回線を使ったPTT(プッシュ・トゥー・トーク)が利用できるなどリアルタイムで多人数通話ができる。
側面や背面に多数の接続端子を備えており、トランシーバーとして使うためのマイクキットやカーマウントキットなどが接続できる。
見た目はフツーの5GスマホなKEDACOM「P3」
5Gモデムモジュールを多数展開している、Meigブースに展示してあった業務用スマートフォン、KEDACOM「P3」はサンプル品とのことで詳細は不明。手に持ってみると重量は200g前後、背面は光沢処理と普通のスマートフォンとは変わらない外観だ。Meigは5Gのルーターなどもキャリアの相手先ブランド(ODM)で展開しているが、ビジネスを広げるために5Gスマートフォンの開発も行なっているようだ。
ZTEから5Gタブレット「AXON Pad 5G」登場
ZTEのスマートフォンは傘下のNubiaからゲーミングモデル「REDMAGIC」シリーズが日本でも販売されているが、海外では5G対応のタブレットも登場した。「AXON Pad 5G」はSnapdragon 8+ Gen 1を搭載する12.1型タブレット。カメラは背面が1300万画素だが、フロントは1600万画素+深度測定でビデオ会議でも明るい映像を配信できる。バッテリーは10000mAh、80Wの急速充電に対応する。
スタイラスにも対応し手書き入力も可能でビジネスユースにも対応できる。キーボード付きケースももちろん提供され、背面側にはスタイラスを収納しワイヤレス充電も可能だ。
ノートPCから直接5G通信できる「5Gドングル」も登場
USBスティックタイプで5Gモデムを内蔵する「5Gドングル」をモデムモジュールを展開するQuectelが展示していた。ノートPCに差し込むだけで即座に5G通信を使用できる。スマートフォンなどをテザリング接続すれば同じことができるが、Wi-Fiが混線する環境もあるだろうから、スティック型5G端末もまだまだ用途はある。Windows、Linux、Android OSに対応するとのこと。
5G対応ポケットWi-Fiはすでに多数登場
MWC上海 2023会場で一番多く見かけた5G内蔵製品は、据え置き型やモバイル用の5G CPEや5Gルーターだった。レンタル向けなどにモバイルルーターを展開している企業も5G対応を売りにしており、日本やアメリカなどで5Gローミングできることを売りにしている製品もあった。
ファーウェイは4Gスマホのみ、5G復活に期待
MWC上海 2023でもファーウェイは最大規模のブースを出していた。ネットワーク機器だけに限らずスマートフォンも最新モデルの展示を行なった。しかし、現在のファーウェイは5Gスマートフォンの製造ができず、4Gモデルのみが販売されている。折りたたみとは思えない超薄型軽量の「HUAWEI Mate X3」や、DXOmarkで1位のカメラ性能を誇る「HUAWEI P60 Pro」などはいずれも4Gのみの対応だ。これらモデルの5G化を期待する声が会場では多く聞かれていた。
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