すべてが究極のゲーミングスマホ「ROG Phone 7」国内発表 送風取込口がスゴい!
ASCII.jp / 2023年7月19日 11時0分
ASUS JAPANは、Snapdragon 8 Gen 2を搭載するゲーミングスマホ「ROG Phone 7」「ROG Phone 7 Ultimate」の国内発売を発表した。発売日は7月21日。価格は、ROG Phone 7の12GB/256GBモデルが12万9800円、16GB/512GBモデルが14万9800円。背面デザインが一部異なり、「AeroActive Cooler 7」が同梱されるROG Phone 7 Ultimate(16GB/512GB)が17万9800円。本記事ではROG Phone 7 Ultimateの実機写真と合わせて紹介していこう。
スナドラ8 Gen 2搭載&強力放熱性能で最強レベルの性能 Antutu 9で132万点台、Antutu 10で160万点台を編集部で確認
最新最速SoCの搭載に加え、冷却性能、ゲーミング体験、いずれの要素でも究極とも言える設計で、スマホゲーマーに驚きを与えてきたROG Phoneシリーズ。ROG Phone 7でも、その部分は変わらない。
SoCにはもちろん、最新のSnapdragon 8 Gen 2を採用。動作クロックは最大3.2GHzで、カスタマイズ版を搭載している一部端末と比べると動作クロックこそ最速ではないものの、ベンチマークアプリでは最強レベルであることをアピールする。後述する外付けクーラーを追加しない編集部での一発取りのテストで、Antutu 9で132万点台、Antutu 10で160万点台と文句なしのスコアを叩き出した。
この性能のベースになっているのが高い放熱性能。SoCには窒化ホウ素を用いたグリスが塗られており、熱を素早く移動させるほか、前後から挟み込むように設置されているグラファイトシートは前モデルと比べて、熱効率が10%向上している。また、より長時間の動作で効果を発揮するベイパーチャンバーは、同じく熱効率が168%向上しているとのこと。このベイパーチャンバーは、単純に大型化されているというだけでなく、内部の液体の循環を最適化。また内部の柱部分をY字型の形状にすることで、その効率を高めている。
ペルチェ素子にサブウーファーまで付いた「AeroActive Cooler 7」 急速充電中のベンチマークアプリでも性能が落ちない
しかし、1時間2時間といった長時間のゲームプレイ、特に充電しながらでバッテリーからの熱も発生する状況では、放熱は間に合わないケースが考えられる。そこで組み合わされるのがおなじみの外付けクーラー「AeroActive Cooler 7」だ(Ultimateにのみ同梱。ROG Phone 7では前モデル用のAeroActive Cooler 6がオプションで追加できる)。
AeroActive Coolerは前モデルの6でペルチェ素子を内蔵して、より強力な冷却が可能になったが、ROG Phone 7では、前述のベイパーチャンバーのフィンに、冷却ファンの吸気を直接当てるための入口(AeroActive Portal)が側面に用意されている。これはAeroActive Cooler 7を取り付けた場合のみに電気的に自動で開く仕組みだ。なお、ROG Phone 7は防滴防塵(IP54)をサポートするが、もちろんこの部分も含めた対応となっている。
AeroActive Cooler 7の動作の一例として、編集部ではAntutu 10でテスト。1回目は160万点強だったスコアが、急速充電をしている状態で数回連続でテストを実施すると、151万点にまでスコアが下がったほか、Antutu 10で表示される端末温度は48度まで上昇。実際に端末を手にすると不快なレベルの熱さになった。
そこからAeroActive Cooler 7を装着して、最も強力な「フローズン」の設定で再度テストすると、充電中にも関わらず、スコアは再び160万点強に戻り、端末温度も30度台をキープ。その威力を確認できた。またファンによる風が背面のみならず、端末全体を冷やすようになっているので、手にしたときの不快さも消滅した。
さらにAeroActive Cooler 7の背面には、前モデルと同様に左右2つずつのトリガータイプを装備し、ゲームプレイに活かせるほか、新機能としてサブウーファーを搭載。本体内蔵のステレオスピーカーと組み合わせて、サウンドに重厚な重低音が加わった状態でゲームや映像を楽しむことができる。
165Hz対応の6.78型有機ELなど基本性能は前モデルと共通点多め サウンドにも力が入れられている
そのほかのスペックも見ていこう。画面サイズがROG Phone 6と同じ6.78型有機ELであることからもわかるように共通点も多い。このディスプレーはリフレッシュレート165Hz対応で、画面解像度は1080×2448。1msの応答速度でタッチレイテンシーは23ms(165Hz時)、タッチサンプリングレートは720Hz。最大輝度は1500ニトに向上している。常時点灯機能(Always-on Panel)もサポートしており、時計やバッテリー残量を常に表示させることが可能。
ゲームに便利な機能としては、右側面の上下にある超音波タッチセンサーの「AirTrigger」を引き続き採用。タップやスライド、スワイプなど9つの動作を、ゲームプレイはもちろん日常的なさまざまなスマホ操作にも割り当てられる。
オーディオも力が入っている部分で、横画面時の左右に大型化されたステレオスピーカーを内蔵するほか、イヤホン端子も用意。Snapdragon Sound対応でBluetoothイヤホンでも高いレベルの音質が期待できる。充電用のUSB Type-C端子を本体下部と左側面の2ヵ所に設けているのもROG Phoneの特長。縦持ち横持ちのどちらでも充電中にケーブルが邪魔でゲームがプレイしにくいということがなくなる。
そのほかスマホとしての主なスペックは、カメラはメインがソニー「IMX766」を用いた5000万画素で、超広角1300万画素、マクロ500万画素の組み合わせ。前面上部の細い額縁部に搭載されたインカメラは3200万画素にアップしている。SoCを挟み込むように2つのセルが内蔵されている6000mAhバッテリーは最大65W充電に対応。約44分で100%まで充電可能。生体認証は画面内指紋センサー+顔認証で、後者はマスク対応。ネットワーク面ではnanoSIM×2で、5Gではドコモ4.5GHz帯のn79もサポートしている。
ROG Phone 7とROG Phone 7 Ultimateはデザインにも違いが 前モデルROG Phone 6は9万9800円からと値下げで買いやすく
ROG Phone 7とROG Phone 7 Ultimateは一部背面のデザインが異なる。ROG Phone 7にはライトバーのAuraグローとROGロゴのAuraライトが搭載。Auraグローは好きな色で光らせられ、Auraライトはグラデーション表示が可能。Phone 7 Ultimateはミニディスプレー「ROG Vision」で、充電時や着信時などに独自の演出のアニメーションやユーザーが入力したテキストなどを表示できる。カラバリはROG Phone 7がファントムブラック、ストームホワイトの2色。ROG Phone 7 Ultimateがストームホワイトの1色。
なお、前モデルの「ROG Phone 6」も値下げしたうえで、継続して販売される。12/256GBモデルは従来は11万9800円だったのが9万9800円に、16/512GBモデルは13万9800円が11万9800円となっている。
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