やっぱり出てきた「折りたたみスマホ」風の折りたたみケータイ
ASCII.jp / 2024年4月17日 12時0分
スマートフォン時代とは言え、新興国ではまだまだフィーチャーフォンを使っている人も多くいます。日本などの先進国でも「スマホ離れ」ではないですが、通話だけできればいいとフィーチャーフォンを使う人もいるようですが、数は多くありません。また、最近はアプリが使えるAndroid搭載のフィーチャーフォンもあります。
Orbicが発売予定の「JOURNEY Pro 4G」はKaiOSを搭載する世界初の日本語対応モデルで、グーグルサービスがいくつか使えるフィーチャーフォンとして期待されています。
海外でもKaiOS搭載フィーチャーフォンは、ノキアブランドの製品を中心に多数展開されています。しかし、フィーチャーフォンはそれだけではなく、通話とSMSと簡単なゲームアプリ程度を搭載した低スペックなモデルもまだまだあります。
それらの中には無名メーカー製で保証もあるかどうかわからないような、謎な製品もあります。はるか昔に「山寨機」(さんさいき)と呼ばれた、低品質なフィーチャーフォンがまだ売られているのです。そんな無名な製品の中から最新トレンドに乗ろうと、折りたたみスマートフォンによく似たデザインのものが出てきました。
そもそもフィーチャーフォンには折りたたみ型のモデルもありました。そのデザインを正方形にすることで、折りたたみスマートフォンのような外観にできるわけです。もちろん本体を開けば上側がディスプレー、下側がテンキーというただのケータイなのですが、デザインを折りたたみスマートフォン風にするだけでなんだか最新の製品に見えてきます。
海外のECサイトを見るとデザイン違いの製品がいくつかありますが、いずれも4枚のSIMカードが利用できることをアピールしています。それくらいしか性能上の特徴はないのかもしれませんね。ちなみに、この手の製品がたまに日本で紹介されることがありますが、通信方式は2G(GSM)のみ対応なので日本では使えません。また、4枚のSIMカードが使えるフィーチャーフォンは10年以上前からあり、いまさら珍しいものでもないのです。
価格は5000円程度と安いので買ってみてもいいのですが、おそらく実機の質感や本体のつくりは期待するほどいいものではないように思います。そのため大手といわずとも、ちゃんとしたメーカーが4Gに対応させたうえで折りたたみデザインのモデルを出してほしいもの。折りたたみスマートフォンと合わせて持つのも楽しいでしょう。
値段だけが勝負の無名メーカーのフィーチャーフォンも、折りたたみスマートフォンデザインを取り入れたことでわずかながら息を吹き返したように感じました。通話さえできればいいと考えるユーザーがいるかぎり、フィーチャーフォンはなくならないですし、町工場レベル以下の零細企業が作り上げる山寨機がなくなることもないのでしょう。
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