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東日本大震災の仮設住宅を彩ったアーティストが宮城県の病院を監修 心を癒すホスピタルアートが好評!

@Press / 2016年8月4日 10時0分

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宮城県大崎市の精神科専門病院、こころのホスピタル・古川グリーンヒルズ(院長:菅野庸)が2016年6月に『ホスピタルアート』を導入しリニューアルオープンした。東日本大震災以降、仮設住宅に絵を描いてきたアーティストに監修を依頼し、患者やスタッフからも好評を得ている。

◆医療法人愛生会 こころのホスピタル・古川グリーンヒルズ(精神科、児童精神科、内科)
  所在地 : 〒989-6156 宮城県大崎市古川西館3-6-60
  電話番号: 代表=0229-22-1190、新患受付専用=0229-21-0061
  URL : http://kanno-hospital.jp

【ホスピタルアートが日本で拡大中!芸術の力で温かみのある病院に】
医療に積極的に芸術を取り入れる活動『ホスピタルアート』は、欧米では広く普及している。1970年代後半から文献が報告されており、当初は古い病院を快適な環境にするという視点で取り入れられた。現在は、入院患者の生活の充実や、患者を地域に早く帰すための研究が進められている。

日本でもこの15年間でホスピタルアートを積極的に取り込む病院が増えている。総合病院の共同スペースや小児科病棟を中心に数を増やしており、今では中学校の美術教科書(平成28年度版 日本文京出版 美術)にホスピタルアートが載るほどの認知度となっている。かつての機能優先させた無機質な冷たい空間から、温かみのある人間らしい空間へと、病院のイメージを変えつつある。

【病院が美術館!?複数のアーティストがひとつの病院内を描く】
古川グリーンヒルズでは、開院50周年を機に建替えを行いリニューアルオープン、新しい病院にホスピタルアートを導入した。患者の待ち時間の苦痛が軽減でき、イマジネーションを働かせ空間を楽しんでもらえる「病院らしくない病院」を目指した。

5階建ての病院は、1階は外来、2階は「海」、3階は「月」、4階は「宙(そら)」、5階は「星」と病棟名を付けており、その名にあったテーマで壁面に絵が描かれた。フロアごとに違うアーティストがそれぞれ違うタッチで絵を描いており、院内を歩くとそこはまるで美術館のようだ。

【震災で心のつながりの大切さを痛感、患者の容態や地域にあった絵を配置】
当病院のアートを監修したのは、東日本大震災以降、仮設住宅に絵を描いてきた村上タカシ氏(一般社団法人MMIX Lab代表)。「東日本大震災では、心のつながりの大切さを改めて思い知らされ、新しい病院は癒しの空間にすると強く誓った。その折に、村上氏にアートをお願いできた。」と菅野院長。その言葉の通り、描かれた絵は心のつながりを大切にできるよう考えられている。

例えば、気球から街を眺める絵では、地元宮城を意識できるよう伊達政宗像や松島の遊覧船が描かれていたり、外来の壁面には地元では誰もが知っている動物園をイメージして描かれた。入院されて間もない患者が多い病棟には、容態に配慮して物語が明確で色のコントラストがはっきりした絵を配置するなどした。

ホスピタルアートを導入して2ヶ月が経つが、院内では実際に絵を見ながら患者同士が会話をする光景が見られるようになったり、看護師からも患者との会話のきっかけになっている。ホスピタルアート導入前を比較して、来院者数も増えている。

【医学的な観点からもホスピタルアートを活用】
「色によっては人を落ち着かせる効果があり、副交感神経を優位にしてくれるため、興奮している患者さんも穏やかな気分になりやすい。その結果、血圧も下がり、落ち着きを取り戻しやすい。」と菅野院長は言う。今後も中庭にもアートを取り入れるなど増やしていく予定。辛い治療の中で、少しでも患者に心のゆとりをもたらせるよう努めていく。

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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