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奈良・東大寺で「算額」奉納式を荘重に挙行~3回めとなる2017年の算額は「大仏様の水かき」と「香木」について~

@Press / 2017年1月26日 14時0分

算額奉納式の様子1
公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:清水 静海)は、2017年1月23日(月)に数学の額「算額」を、華厳宗大本山「東大寺」(奈良県奈良市)に奉納いたしました。

特設サイト「算額1・2・3」 http://www.sangaku123.jp/


■古来の算額とは違う、問題のみを記した「出題形式」の算額
古来の算額は、解けた喜びに感謝するために、問題だけでなくその解法も記して奉納していました。しかし当協会は、自分で解きたくなるように、あえて問題のみを記した「出題形式」の算額を奉納することにいたしました。算額に掲載した問題の解答は、特設サイト「算額1・2・3」で2017年7月31日(月)午後1時まで広く募集し、優秀な解答を2017年9月1日(金)に掲載いたします。


■今年の問題は「大仏様の水かき」と「香木」について
当協会が算額を東大寺に奉納するのは昨年2016年1月に引き続き3回めで、今回奉納する算額(たて68cm×よこ56cm 2体、たて68cm×よこ118cm 1体。いずれも杉材)は、寺院ならではの問題を2問掲載し制作しました。具体的には大仏様の手にある水かきから連想した問題と、東大寺正倉院に収蔵(現在は宮内庁が管理)されている香木「蘭奢待(らんじゃたい)」に関する問題で、2017年1月23日(月)に荘重に執り行った奉納式で一般に初めて公開いたしました。今回、奉納した3面の算額は、大仏様向かって右手側脇侍像の横に設置されています。


■東大寺別当・狹川普文師「算額奉納がこれからも確実に緻密に続いていくことを祈ります」
中国や欧米をはじめ、海外からの参拝者が多く訪れる中で執り行われた奉納式では、華厳宗管長で東大寺別当の狹川普文師が、「奈良時代から、複雑な計算をしないとできない巨大建築をやり遂げてきた歴史が日本にはあります。今年で3回めを迎える東大寺での算額奉納が、これからも確実に緻密に続いていくことが大切なことだと思いますし、そうなることを祈っております」と評されました。また、当協会理事長の清水 静海は、「3回めを迎えた東大寺での算額奉納ですが、向こう10年20年を見据えて引き続きより良い問題を創作し奉納していきたいと考えております」と今後の展望を述べました。また、昨年2016年1月に奉納した算額において、みごとな図解で解説しながら解答を導き優秀解答者に選ばれた狩山 勝さん(53歳)も奉納式に参列し、「仏教と数学を結びつけた興味ぶかい問題をとても楽しく解かせてもらったうえに、優秀解答に選ばれてたいへんうれしく思います。この算額をつうじて、数学のおもしろさを若い世代にも広く伝えていきたいと思います」と受賞の喜びを述べました。

なお、当協会は、毎年1月23日を「算額文化を広める日」と定め、継続的に問題を発表していく予定です(同特設サイトに公開予定)。
当協会は、主たる公益事業である「実用数学技能検定(算数検定・数学検定)」「ビジネス数学検定」の実施のほかに、今後も広く国民のみなさまに算数・数学を学習する大切さや、楽しさを伝える普及啓発事業を充実させていく所存です。


【奉納式概要】
名称  :東大寺 算額奉納式典
主催  :公益財団法人 日本数学検定協会
協力  :華厳宗大本山 東大寺
算額制作:株式会社アストラカン、天法株式会社
開催日 :2017年1月23日(月)9:30~10:10
開催場所:華厳宗大本山 東大寺 大仏殿 金堂(奈良県奈良市雑司町406-1)

<算額とは>
算額とは、江戸時代の日本で、数学者や一般庶民の数学愛好家たちが額や絵馬に数学の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納しあった歴史あるものです。この試みは、当協会の理念でもある「算数・数学への興味喚起」を広く国民のみなさまに促すための活動の一環として、算額という古来先人たちが取り組んだ「数学の学びの文化」を現代に復興し、日本の数学文化推進の礎にしたいという想いから企画立案いたしました。また本企画は「算数・数学に興味をもっていただく機会の増進」「算数・数学を通じた人々の交流の活性化」などを目的としています。


【実用数学技能検定について】
「実用数学技能検定」(後援=文部科学省)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測る記述式の検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第1回を実施した1992年には5,500人だった年間志願者数は、2006年以降は30万人を超え、実用数学技能検定を実施する学校や教育機関も16,000団体を超えました。以来、累計志願者数は500万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっています。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、インドネシア、タイなどでも実施され(過去5年間でのべ20,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。
※志願者数・実施校数はのべ数です。


【ビジネス数学検定について】
「ビジネス数学検定」は、ビジネスの現場で必要となる実用的な数学力・数学技能を測定する検定です。実務に即した数学力を5つの力(把握力・分析力・選択力・予測力・表現力)に分類し、ビジネスのシチュエーションを想定した問題で、これらの力の習熟度を測定します。インターネット上で受検できるWBT(Web Based Testing)方式を採用。2006年に第1回を実施し、現在では企業の採用試験や新人研修、管理職登用試験などに活用する事例も増加しています。


【法人概要】
法人名 : 公益財団法人 日本数学検定協会
所在地 : 〒110-0005 東京都台東区上野5-1-1 文昌堂ビル6階
理事長 : 清水 静海(帝京大学教育学部教授、
      公益社団法人日本数学教育学会名誉会長)
会長  : 甘利 俊一(理化学研究所脳科学総合研究センター 特別顧問、
      東京大学名誉教授)
設立  : 1999年7月15日
事業内容: (1)数学に関する技能検定の実施、
       技能度の顕彰及びその証明書の発行
      (2)ビジネスにおける数学の検定及び研修等の実施
      (3)数学に関する出版物の刊行及び情報の提供
      (4)数学の普及啓発に関する事業
      (5)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
URL   : http://www.su-gaku.net/

※「数検」「数検/数学検定」「数検/Suken」は当協会に専用使用権が認められています。

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

【関連画像】

算額奉納式の様子2奉納した算額その1奉納した算額その2

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