ハート・リングフォーラム認知症の新・常識2017in福岡「口から考える、認知症」
@Press / 2017年2月27日 18時30分
認知症にやさしい社会を目指すNPO法人ハート・リング運動(代表理事:今村聡、堀憲郎、菊池令子、小阪憲司)は、2017年2月26日(日)に、ハート・リングフォーラム認知症の新・常識2017 in福岡「口から考える、認知症」~あなたとご家族のための、介護・生活・予防の知恵~を、福岡市内で開催。高齢者を中心に425名の方が集まりました。
イベントの第1部では2テーマの講演が行われました。福岡大学医学部神経内科学教授の坪井義夫氏は、認知症を早期発見し、地域社会で支えていくことが、当事者のQOL向上、健康寿命の延長にとって欠かせないと講演。
九州大学大学院歯学研究院 口腔顎顔面病態学講座 高齢者歯科学・全身管理歯科学分野教授の柏崎晴彦氏は、口腔ケアを怠ると誤嚥性肺炎のリスクも高まり、認知機能の低下にも繋がると、口腔環境を清潔に保つ重要性を披露。よく噛んで、しっかり飲み込むことが認知症予防に繋がると、いくつになっても口から食べることを継続する大切さを啓発しました。
第2部では、和洋女子大学家政学群健康栄養学類教授の柳沢幸江氏が、「よく噛んで、おいしく食べ続けることの大切さ」と題し、美味しく食べることは味覚やにおい、歯ざわりなど五感全てを活用するため、認知症当事者にとってリハビリともなりうる点を強調。
さらに、早田雅美(NPO法人ハート・リング運動 介護家族)が、認知症当事者及びその家族の様々な問題を介護・生活・予防の視点から提言し、認知症に対する正しい理解と思いやりをもつことの重要性を話しました。
今回のフォーラムでは、食べる、話す、噛む、飲み込むという「口腔機能」から認知症について考え、「口から食べることの幸せ」「食べることは生きること」など、お口を良好に維持することが、認知症当事者および予備群の生活に大きく関わることに注目が集まりました。
認知症は誰もがなる可能性のある、無関係ではいられないテーマです。社会全体が認知症についての正しい理解と思いやりの輪を広げていくことの必要性と、認知症と共に生きる明るい未来を照らすメッセージをお届けしました。
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プレスリリース提供元:@Press
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