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ミランティス、富士通とともに、北海道大学ハイパフォーマンスインタークラウドをMirantis Cloud Platformで構築

@Press / 2018年8月1日 9時30分

マネージド・オープンクラウドを提供するミランティス・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 嘉門延親)は、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 田中達也)と、国立大学法人北海道大学情報基盤センター(所在地:北海道札幌市、センター長 高井昌彰)の新しい学際大規模計算機システム「北海道大学ハイパフォーマンスインタークラウド」を構築することを発表します。
本システムは、総理論演算性能4.0ペタフロップスのスーパーコンピュータシステムとクラウドシステムで構成され、クラウド基盤にはOpenStackとKubernetesなどを統合した商用ディストリビューション「Mirantis Cloud Platform(略称:MCP)」が採用されており、2018年12月より稼働を開始します。


ミランティス 共同設立者 兼 CMO ボリス・レンスキーは次のように述べています。
「OpenStackは、柔軟なソフトウェア定義のインフラストラクチャと堅牢なAPIを提供するため、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)に最適です。Mirantis Cloud Platform(MCP)は、HPCユースケース用に特別にチューニングして、データサイエンス、高度なシミュレーション、人工知能と機械学習、IoT、ブロックチェーンなどを可能にしており、北海道大学情報基盤センターの新システムに最適なソリューションとなっています。」

北海道大学情報基盤センターは、現在、スーパーコンピュータシステムとクラウドシステムからなる学際大規模計算機システムと、ペタバイト級のデータサイエンス統合クラウドストレージで構成される「北海道大学アカデミッククラウド」を運用しています。そして今回、学際大規模計算機システムを刷新し、現行システムの20倍以上に処理能力を向上させるスーパーコンピュータシステムと、クラウドやネットワークの研究としても活用できる全国規模の広域分散クラウドシステムを、「北海道大学ハイパフォーマンスインタークラウド」として構築します。
これにより、従来の科学技術シミュレーション、AI、ビッグデータ、データサイエンスなどの活用・研究をさらに促進し、大規模計算機システムを画期的な研究に活用するための人材育成なども見据えた、より幅広いニーズに対応できる環境を整備します。

北海道大学情報基盤センター 副センター長 棟朝雅晴氏は次のように述べています。
「北海道大学ハイパフォーマンスインタークラウドは、スーパーコンピュータシステムと全国規模に展開されたインタークラウドシステムを有機的に統合した先端的な研究推進情報基盤であり、大規模計算科学シミュレーションに加えて、人工知能/ビッグデータ/IoTなど、全国の大学・研究機関ならびに民間における多岐にわたる研究プロジェクトを支援いたします。この非常に重要なプロジェクトでは、成功のための最良のチャンスを与えてくれる実績あるパートナーが必要であり、それがミランティスと富士通でした。
MCPはOpenStackとKubernetesにより構成されるフレキシブルかつ最適化可能なプラットフォームであり、ミランティスと富士通の力でInfrastructure-as-codeを用いた継続的な管理によって、迅速かつ信頼性をもった継続的なイノベーションを実現可能なものとしていきます。」

富士通株式会社 プラットフォームソフトウェア事業本部 基幹システムサポート統括部 統括部長 安部雅英氏は次のように述べています。
「北海道大学様のハイパフォーマンスインタークラウドに採用されたMirantis Cloud Platformは、Infrastructure-as-codeによるクラウド基盤の安全かつ容易なライフサイクル管理を実現します。このフル・オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアは、俊敏性と信頼性を求めるお客様に、最適なシステム基盤をご提供できると考えます。
当社は、ミランティスとともに、先進的なオープンソース技術を組み込んだ進化するクラウド基盤ソフトウェアに、高品質なサービス・サポートを組み合わせて提供し、お客様とともに、お客様の成長を実現してまいります。」


◆新システムの主な構成内容は以下のとおりです。

◇スーパーコンピュータシステム
・新スーパーコンピュータシステムは、「インテル(R) Xeon(R) プロセッサー・スケーラブル・ファミリー」を搭載したPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY CX2550 M4」1,004台で構成されるサブシステムAと、「インテル(R) Xeon Phi(TM) プロセッサー」を搭載したPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY CX1640 M1」288台で構成されるサブシステムBを備えた、超並列型の計算機システムとなります。各計算ノード間は、最新の高速インターコネクトである「インテル(R) Omni-Path アーキテクチャー」により接続され、高い並列演算性能を実現します。

◇クラウドシステム
・新クラウドシステムは、最新のGPUコンピューティングカード「NVIDIA(R) Tesla(R) V100」搭載の「FUJITSU Server PRIMERGY RX2540 M4」をはじめとした64台のPCサーバを北海道大学内に設置するのに加え、関東、関西、九州の遠隔サイトにも計7台を設置し、これらを学術情報ネットワーク「SINET5」により相互接続することで、北海道から九州に至る全国規模の広域分散クラウドシステムを実現します。
・クラウド基盤に、OpenStackの最新リリース「OpenStack Pike」を中核とする「Mirantis Cloud Platform」を採用することで、最新の研究環境を提供します。

◇あらゆる利用ニーズに柔軟に対応した設計
・大規模システムに対応した当社のHPCミドルウェア「FUJITSU Software Technical Computing Suite」により、ジョブ制御の最適化やノード占有など、あらゆる運用を想定し利便性を向上させています。また、各利用者への最大消費電力の制限、ノード電源の入/切などを制御することで、省電力を意識した柔軟な電力制御を実現します。


※Mirantis Cloud Platform (MCP)の詳細は以下をご参照ください。
https://www.mirantis.co.jp/software/mcp/

※本文において富士通のプレスリリースを一部引用しています。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2018/05/24.html


■ミランティス社について
https://www.mirantis.com/ (米本社サイト)
https://www.mirantis.co.jp/ (日本サイト)

ミランティス(Mirantis)は、オープンソースの革新を活かし、エンタープライズアプリケーションのオーナーがインフラストラクチャや運用上の懸念から解放されるのを支援することに重点を置いた、マネージド・オープンクラウドを提供します。同社は独自のbuild-operate-transferのアプローチを採用して、以下2つの製品を提供しています。

・Spinnakerをベースにし、エンタープライズ企業がクラウドネイティブアプリケーションの継続的デリバリー(CD)により大きなクラウド投資対効果を実現するMirantis Application Platform
・OpenStackとKubernetesをベースにし、Infrastructure-as-Codeとオープンな技術によってサービスプロバイダーやエンタープライズに向けて最適なプライベートクラウドを実現するMirantis Cloud Platform

現在までミランティスは世界の200社を越える企業の大規模オープンクラウドの構築と運用を提供してきました。顧客にはAdobe、AT&T、Comcast、Reliance Jio、State Farm、STC、Vodafone、Volkswagen、Wells Fargoなど、各分野における象徴的な企業が含まれます。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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