EDGEMATRIXとドコモがエッジAIプラットフォームの事業化に向け、出資および業務提携に合意

@Press / 2019年8月29日 10時30分

EDGEMATRIX(エッジマトリクス)株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:太田 洋、以下、EDGEMATRIX)と株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉澤 和弘、以下、ドコモ)は、第5世代移動通信方式(以下、5G)の実現により、ますます注目されるIoT関連サービスをより充実させることを目的に、AIを活用したソリューションの活性化に向けたエッジAIプラットフォーム事業などに関する業務提携に合意しました。両社はエッジAIプラットフォームを共同で企画・事業化するとともに、本プラットフォーム内でAIをアプリケーション(以下、AIアプリ)として販売・購入できるマーケットプレイスも展開します。
このエッジAIプラットフォームについては、2020年1月以降に試験サービス、同年4月以降に商用サービスを提供開始する予定です。なお、本協業にあたり、ドコモはEDGEMATRIXに2019年8月6日(火)に出資しました。

あらゆるモノがネットワークにつながるIoTにおいては、収集された膨大なデータの分析や解析にAIを活用することが多く、特に高精細映像などの大容量データを扱う場合、ネットワークへの負荷を軽減しつつ、現場(エッジ)での低遅延かつセキュアなAI処理を可能とする「エッジAI」の必要性が高まっています。

今回両社が業務提携により事業化を進めるエッジAIプラットフォームは、エッジAIを実現するデバイス(以下、エッジAIデバイス)を一元的に管理する機能とともに、さまざまなAIアプリを販売・購入できるマーケットプレイスを備えています。
これまでエッジAIの活用においては、最適なAIの選定、個別カスタマイズ、設置・設定及びチューニング、運用などをそれぞれ個別の専門企業に発注する必要がありました。本プラットフォームとEDGEMATRIXがエッジAIデバイスとして提供している「Edge AI Box」をあわせて利用することにより、利用者はAIアプリおよびエッジAIデバイスの選定・購入からデバイスの設置も含めて、容易かつ迅速にAIを活用したソリューションを導入・運用することができます。また、AIアプリを開発・提供する企業はマーケットプレイスを通じて、多種多様なAIアプリを展開することが可能となります。

両社は簡易にエッジAIを利用できる環境の提供をめざし、昨年度から「Edge AI Box」を用いた検証を通じて、エッジAIプラットフォームの企画検討に取り組んでまいりました。今後両社は、本プラットフォームの早期事業化を実現するとともに、AIを活用した多様なサービスが利用されるエコシステムを構築し、デジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/192035/LL_img_192035_1.jpg
エッジAIプラットフォーム 概念図

■別紙1 エッジAIプラットフォームの主な機能・特徴
1. デバイスとAIアプリ管理
屋内外に設置する多数のエッジAIデバイスに対し、設置場所と稼働状況を一元的に監視し、アラート配信や設定・チューニングなどの遠隔操作ができます。エッジAIデバイスと接続可能なカメラなどの各種機器も遠隔操作が可能です。また、エッジAIデバイス上で稼働するAIアプリの配信や更新といった管理もクラウド上で対応可能となります。

機能:設置場所管理
概要:「Map View(マップ・ビュー)」:エッジAIデバイスの設置場所を地図上で管理する

機能:稼働状況監視
概要:エッジAIデバイスの稼働状況を監視し、異常時にはアラート配信をする

機能:遠隔操作
概要:・エッジAIデバイスの設定やチューニング、再起動を遠隔で操作する
・カメラなどの接続機器を遠隔から操作する

機能:AIアプリの配信・管理
概要:クラウドからエッジAIデバイス上にAIアプリを配信し、クラウド上で稼働状況を監視する

機能:AIアプリの更新・置換
概要:エッジAIデバイス上で稼働するAIアプリをクラウドから最新版に更新する、新しいAIアプリに入れ替える


2. サービス管理
《ユーザー向け》
NAT越え※1機能によるプライベートネットワーク内のカメラ等などへのアクセス、WebRTC※2によるリアルタイム通信、複数映像の一元管理、デバイスの認証やデータ暗号化といった各種セキュリティ対策、閉域網接続といったサービス管理機能を提供します。

機能:NAT越え
概要:「NATトラバーサル」:NATを通過しプライベートネットワーク(例えば社内網など)内でエッジAIデバイスと接続しているカメラなどの各種機器にアクセスする

機能:WebRTCリアルタイム通信
概要:映像といったストリームデータ(連続あるいは継続したデータ)をWebブラウザを通してリアルタイムにやり取りする

機能:複数映像の一元管理
概要:「Edge View(エッジ・ビュー)」:AI処理をした複数の映像を同時に画面表示するセキュリティ対策
・エッジAIデバイスの利用に認証行動を必要とする
・エッジAIデバイスやAIアプリの間でやり取りするデータを暗号化する
・エッジAIデバイス内のAIアプリのモデルの不正利用から保護する

機能:閉域網接続※3
概要:インターネットを経由しない閉域網でエッジAIデバイスを監視・遠隔操作する

《AIアプリ開発者向け》
AIアプリを開発・提供する企業向けには、AIアプリの開発キット(SDK)による開発者支援や、遠隔からの接続によりAIアプリの動作確認ができる仮想検証環境※4を準備する予定です。

機能:AIアプリ開発者用キット(SDK)
概要:AIアプリ開発者にAIアプリを開発するために必要なプログラムや技術文書などの開発ツールをセットにして提供

機能:仮想検証環境
概要:開発したAIアプリがエッジAIデバイスで正常に動作するかの検証を行うための仮想環境を提供する


3. マーケットプレイス
エッジAIデバイス対応AIアプリのほか、エッジAIデバイスと連携可能なカメラなどの各種機器やエッジAIを活用したソリューションで必要となるソフトウェアを販売・購入できるマーケットプレイスです。このマーケットプレイスにアクセスすることで、ユーザーは様々なAIアプリを簡易に検索、購入することができます。
また、AIアプリを開発・提供する企業は、実証実験などで特定ユーザー向けに開発したAIアルゴリズム、モデル、トレーニング用データといった資産や開発ノウハウを眠らせることなく、マーケットプレイスを通じて汎用的なAIアプリとして広く販売し、収益化することが可能になります。


※1 NAT(Network Address Translation)とは、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを変換するもので、NAT越えによりプライベートネットワーク内のカメラに外部からアクセスすることができます。
※2 WebRTC(Web Real-Time Communication)とは、ブラウザ間で音声や映像などのデータをリアルタイムにやり取りするための技術です。
※3 オプションサービスとなります。プラットフォーム利用料とは別料金が発生する予定です。
※4 検討中の機能・特徴となるため、変更になる可能性があります。


■別紙2 AIアプリを開発するパートナー各社からのコメント
<Arithmer株式会社 代表取締役社長兼CEO 大田 佳宏様>
「私どもの持つ高度数学を駆使したAI-OCR、画像分類等のAI技術と、EDGEMATRIX株式会社の優れたエッジAIプラットフォームの組み合わせを最適化し、今後、幅広くお客様にご活用いただくことを期待しています。」

<Automagi株式会社 代表取締役社長 櫻井 将彦様>
「エッジAIに対するニーズは製造業を中心に非常に強く、このプラットフォームサービスによってエッジAIの普及が一層加速することを期待しています。Automagiが開発する画像認識AIソリューション『AMY INSIGHT』の様々なAIアプリケーションを、積極的にエッジAIプラットフォームに提供し、エッジAIアプリ市場の成長に当社も貢献できればと思っています」

<株式会社マクニカ 執行役員 カンパニープレジデント 山本 晃義様>
「弊社が販売代理店をしておりますEDGEMATRIX株式会社のエッジヘビーコンピュータ「AI BOX」と共に、エッジAIプラットフォームと連携したAIソリューションを提案して参ります。株式会社NTTドコモ、EDGEMATRIX株式会社との連携により、AI市場のさらなる発展を期待しております。」

<ネットワンシステムズ株式会社 東日本第2事業本部 第1営業部長 上野 潤二様>
「ネットワンシステムズは、「エッジAIプラットフォーム」に、RealNetworks, Inc.の顔認証ソフトウェア
「SAFR(TM)」を採用した、世界最高水準の認証精度を持つ顔認証ソリューションを提供します。本ソリューションはシステム連携の柔軟性も高く、5Gで広がる様々な利用シーンに顔認証技術を対応可能にします。
本ソリューションを通じセキュアな通信環境を提供し、5Gによる新たなICTの利活用の可能性拡大に向けて、株式会社NTTドコモおよびEDGEMATRIX株式会社による「エッジAIプラットフォーム」を支援してまいります。」

<リアルネットワークス株式会社 APAC副社長 高村 徳明様>
「この度EDGEMATRIX株式会社と株式会社NTTドコモのAIプラットフォーム事業、業務提携に「ドコモオープンイノベーションクラウド(TM)」で認定された、顔認証システムのソリューションパートナーとして参加できることを大変うれしく思います。この度の連携により「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参加いただいているパートナー企業・団体(約2,900の団体)様向けに、株式会社NTTドコモが2019年9月に予定している5Gプレサービス開始にあわせて世界でトップレベルの性能を誇る、顔認証システム「SAFR」(セイファー)を提供可能となります。」

<株式会社グリッド 代表取締役社長 曽我部 完様>
「グリッドが提供するAI開発プラットフォーム「ReNom」は深層学習を利用した画像認識や時系列分析などで利用される様々なアルゴリズムを備えています。ユーザーは最先端のアルゴリズムをGUI上で利用することにより、コーディングをすることなく、多様な課題解決の手助けとなるAIを容易かつ短期間に開発することができます。「エッジAIプラットフォーム」および「Edge AI Box」と「ReNom」の組み合わせにより、多くのAI活用事例を創出するものと期待しております。」

<Vice President of Engineering at Motionloft, Paul McAlphine様>
「Motionloftは人・車の流れのデータ化において、業界をリードしております。今回、米国での実証実験においては弊社の高性能ソフトウェア、EDGEMATRIX株式会社からご提供いただいた高性能ハードウェア、最適な光学ユニットの組み合わせにより、同時に乗車人数の把握とナンバープレート認識が可能となりました。今後は、我々がこれまでお客様にご提供してきたアルゴリズムの開発リソースを最大限活用し、更なる機能向上とビジネス機会の創出をEDGEMATRIX株式会社と行うことを楽しみにしています。」

<株式会社Glia Computing 代表取締役社長 田上 啓介様>
「エッジと通信を包括して提供するプラットフォームはAIをビジネス・実生活への普及が促進されるものと期待しております。当社もAI活用のためのアプリケーション構築のご支援を通じてAIプラットフォームの普及に貢献したいと考えております。」

<connectome.design株式会社 代表取締役社長 佐藤 聡様>
「ディープラーニングを始めとしたAIが、今後あらゆる産業・サービスのインフラになっていくことは間違いありません。今回の両社の業務提携による高速なインフラをベースとしたエッジAIプラットフォーム構築が、その流れを加速することを確信しております。
弊社は、AI活用戦略コンサルティング・新規事業創出によって社会全体のWell-Beingの促進を進めるため、エッジAIプラットフォームを活用していきたいと考えております。」

<株式会社エクサウィザーズ セキュリティ事業部 事業部長 松下 伸行様>
「画像認識機能を持ったカメラ技術を普及させていくために、エッジマトリクス株式会社のプラットフォームに非常に期待をしております。今後様々な場所にAIのアルゴリズムが入ったカメラを導入する際に、サービスとデバイスを一括で管理する機能を持ったプラットフォームが市場の拡大に貢献すると考えています。」


*「SAFR」は、リアルネットワークス株式会社の商標です。
*「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、株式会社NTTドコモの商標です。


■参考
<EDGEMATRIX>
会社名 :EDGEMATRIX株式会社
代表者 :代表取締役社長 太田 洋
所在地 :東京都渋谷区代官山町8-7 Daiwa代官山ビル
営業開始日 :2019年7月1日
従業員 :10名
主な事業内容:・エッジAIデバイス事業
・エッジAIプラットフォーム事業
・エッジAIソリューション事業

<NTTドコモ>
会社名 :株式会社NTTドコモ
代表者 :代表取締役社長 吉澤 和弘
所在地 :東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー
営業開始日 :1992年7月1日
従業員 :単独7,884名、連結26,564名(2019年3月31日現在)
主な事業内容:・通信事業
・スマートライフ事業
・その他の事業


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