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星のやグーグァン ~織物技術に精通する台湾原住民族に学ぶ文化体験アクティビティ~台湾原住民族の文化体験「紡ぐタイヤル族の織物」を提供開始 開始日:2020年9月4日

@Press / 2020年10月12日 10時0分



台湾中央山脈の麓に佇む温泉リゾート「星のやグーグァン」は、2020年9月4日に、台湾原住民族・タイヤル族に学ぶ文化体験アクティビティ「紡ぐタイヤル族の織物」の提供を開始しました。タイヤル族の女性に受け継がれてきた伝統工芸である織物技術や、図案に託された意味などを学びながら、講師とともに卓上型の機織り機を使ってオリジナルのボトルホルダーを作り、持ち帰ることができます。台湾原住民族の文化を知ることで、台湾の新たな魅力に出会うことのできるアクティビティです。


画像 : https://newscast.jp/attachments/AvqJcYDAgjDsPy5RXltK.jpg


開発背景


星のやグーグァンは、台湾原住民族・タイヤル族が暮らす松鶴(ソォンハー)エリアに隣接しており、地域に住む原住民族は、色鮮やかな美しい伝統衣装をまとっています。今回、このタイヤル族の織物を通して、台湾の文化をより深く知っていただきたいと考え、本アクティビティを考案しました。
1890年代に台湾の原住民族を研究した人類学者、鳥居龍蔵(とりいりゅうぞう)博士の文献*1によると、当時、台湾東部に暮らしていたタイヤル族とセデック族は、苧麻(カラムシ)という植物を栽培し、生地の原料にしていたといいます。台湾の近隣諸国の原住民族は、同時期には樹皮から生地を織るのが一般的で、機織り機の存在を知らなかった、という記述も見られます。このことからも、タイヤル族は台湾で最も早くから織物技術に精通していた民族の一つであったことがわかります。タイヤル族の織物の文化的な背景と技術を学び、自身の手で作ることで、今も大切にされているこの文化を、より深く理解できます。


参考資料


*1:鳥居龍藏, 東部臺灣に於ける各蕃族及び其分布, 東京人類學會雜誌, 1897年 2020年9月20日
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ase1887/12/136/12_136_378/_pdf/-char/ja
林晨潔, 泰雅族織布的歷史痕跡【送給孩子的禮物】Truku 圖織文化典藏計畫 第四季成果報告 時空經緯的交織織譜紋化的印記-年度典藏冊(送件版), 2011年, 2020年9月20日, https://en.calameo.com/read/001316659507f5360f780



「紡ぐタイヤル族の織物」体験内容


画像 : https://newscast.jp/attachments/o4vVLvFwIKTn3yI0c2ng.jpg


1 星のやグーグァンのスタッフが、タイヤル族の織物文化と歴史、織物の図案に込められた意味を紹介します。
2 タイヤル族の講師が、伝統的な織物の原材料と製作の流れを解説し、伝統的な機織り機「地機(じばた)」の使い方を実演します。
3 卓上の機織り機を使って「平織り法」を学び、好きな色柄のストラップを作ります。
4 そのストラップを使って、マイボトルを持ち歩くのに便利なボトルホルダーを作成します。


タイヤル族の織物技術と文化



画像 : https://newscast.jp/attachments/K3jLKpVFpRqv0T16vAKO.jpg


タイヤル族の織物は、年に3~4回収穫できる生命力の強い苧麻を主要な原材料としています。表面の樹脂を取り除いてから、繊維を撚(よ)って麻糸を作り、それを植物や果実などで染色するという手間のかかる工程を経て、織物用の糸が完成します。
タイヤル族の女性は嫁ぐ前に、目上の女性から織物技術を学んでいました。男性の一族での地位が狩猟や外敵を防ぐ能力で決まるのと同じように、織物に長けた女性は一族の尊敬の対象となりました。織物技術は、いい嫁ぎ先に行けるかどうかが決まる重要なポイントにもなるため、タイヤル族の文化の中でも特に大切にされてきました。


谷關(グーグァン)に暮らすタイヤル族


タイヤル族は台湾三大原住民族のひとつで、星のやグーグァンの位置する台中市和平区には2020年6月時点で、約7500人が暮らしています*2。1907年にタイヤル族によって発見された谷關温泉*3は、台湾中部で最も歴史ある温泉地です。この地に多く見られる台湾固有種の「二葉松」と「五葉松」は、タイヤル族の文化に紐づく代表的な植物で、油脂を豊富に含む松の中心部は、かつて猟師が山に入る際に、火起こし材として必ず持ち歩いていました。また、松を燃やして作る松煙は、伝統風習である紋面(顔の入れ墨)の主な顔料として用いられていました。星のやグーグァンの敷地も、かつてはタイヤル族の狩りや山遊びの場であり、庭園内の松にはが樹脂を採取していた跡が残っています。


参考資料:
*2:台中市和平区原住民身分別・民族別人口統計
*3:中華民国(台湾)交通部観光局


講師プロフィール  藍恵珍(ランフェイザン)氏


講師は、台中の雙崎 (ミーフー) 集落の出身で、タイヤル族の伝統的な図案を用いた織物技術に20年以上に携わる。アトリエ「慕伊阿道工坊(ムーイーアーダオゴンファン) Muy Ataw」を開設のほか、原住民創作ファッションデザインコンテストやファッションショーにも多く参加しています。織物の講師として、しばしば各地に招かれているほか、普段から集落の子供たちに無償で織物の基本技法を指導するなど、織物技術の継承保護に力をいれています。


「紡ぐタイヤル族の織物」概要


日程:毎週金・土・日
時間:12:00~13:30
料金:1名850台湾ドル(税・サービス料込)
定員:8名
場所:多目的室(星のやグーグァン施設内)
対象:宿泊者
予約:フロントにて前日20:00までに要予約
備考:都合により開催日が変更になる場合があります。


星のやグーグァン


約3,000m程の山々が連なる台湾中央山脈の麓にある温泉地・谷關(グーグァン)。源泉掛け流しの半露天風呂付客室、風と水を感じる開放的なパブリック空間、滞在シーンに合わせた料理など、谷關の自然に憩う温泉リゾートです。
台湾台中市和平区博愛里東關路一段温泉巷16号/客室数49室
[https://hoshinoya.com/]{https://hoshinoya.com/}




詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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