クラウド・コンピューティングの導入における障害を特定 ~大企業のクラウド移行にともない露呈する新たな課題~

@Press / 2012年4月6日 11時30分

IEEE(アイ・トリプル・イー)は、世界中でクラウド・コンピューティング導入の実現性に向けて取り組んでおり、クラウド・コンピューティングのテクノロジーの採用を鈍化させかねない障害に対し、あらゆる企業が導入できるよう支援しています。

期待されるクラウド・ベースのシステムの利点は広く検討されており、無視しがたいものです。例えば、ITインフラの運用とメンテナンスの大幅なコストの削減、優れた拡張性とアクセス性、サーバへの過剰な負荷やストレージ容量不足の懸念軽減、また迅速な導入が可能です。また一方で、クラウドのセキュリティとプライバシーおよびパフォーマンスの不安、投資利益を考えたときに生じる、どの企業にとってもクラウドの導入は必要なのかといった懸念が残存するのも事実であり、課題や不安が残ります。

今年大企業がクラウドを積極的に採用し先駆的役割を果たせば、2012年はクラウドの転機になると考える人もいます。IEEEのCIOおよびシニア・メンバーであるアレクサンダー・パシック(Alexander Pasik)は、大手企業が競合他社や同時代の企業の成功を目の当たりにするようになれば、クラウドへ移行する企業が増えると考えています。

アレクサンダー・パシック(Alexander Pasik)は、次のように述べています。「クラウド採用は脅威と受け取られる場合があり、変化を語れば時として抵抗にあいます。クラウド・コンピューティングがビジネスにもたらし得る重大な影響を、知識のあるITチームを通じて伝えなければならない理由はそこにあるのです。」
アレクサンダー・パシック(Alexander Pasik)は、続けます。「かなりの企業規模でありながら、御社がクラウド内で業務を行っていないとすれば、それは間違いです。問題はクラウドに移行すべきかどうかではなく『いつ』移行するかであることに、企業はもうすぐ気付くことでしょう。」
実際、アレクサンダー・パシック(Alexander Pasik)の予想によると、8~10年後には世界の最大手企業の大半がクラウド内で運営されるようになるといいます。

しかし、グローバル化したビジネス環境にあっては、厳格化するコンプライアンスや規制の順守、様々なリスクの軽減など、CIOの不安が増大し、責任がより重くなっていくことを示しています。

IEEEのシニア・メンバーであり、ヒューレット・パッカード研究所クラウドおよびセキュリティ研究室の上級研究員であるシアニ・ピアソン(Siani Pearson)によると、標準化が進めば、コンプライアンスはさらに複雑化するといいます。
「クラウド・コンピューティング・サービスを提供するには、ローカルおよびグローバルの法規制を順守する必要があります。ほかのエリアからデータにアクセスする場合、アクセスへの許可が必要になり、アクセス権を取得しなければなりません。コンプライアンス要件を満たすことは、現実的には非常に難しいと言えます。世界的な法規制は複雑であり、例えば、輸出制限、セクター特有の規制、州や国レベルの法律など様々なものが存在します。法律上のアドバイスが必要であり、国境を越えたデータ・フローの規制も考慮する必要があります。これらの複雑な問題に解決策を見出すには、今後、いくつかの領域にまたがるコラボレーションが鍵になると考えます。社内の顧問弁護士や顧客対応担当役員、また外部の学識経験者や業界提携先と協力することにより、企業はコンプライアンス問題に対する広範な学際的解決策を見つけられるはずです。」

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