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浅草病院、AR(拡張現実)技術を用いた人工股関節手術を開始

@Press / 2021年7月19日 11時0分

浅草病院が開始した、AR(拡張現実)技術使用の人工股関節手術
医療法人社団哺育会 浅草病院(所在地:東京都台東区、院長:日野 博文、以下:当院)は、全国に先駆けAR(拡張現実)を用いた簡易ナビシステムを導入した人工関節手術を2021年6月下旬より開始いたしました。AR技術はスマートフォンやスマートグラスを介して、現実の風景に仮想の映像を加えあたかもそこに実在するかのように見せる技術で、世界中で大人気の現実世界そのものを舞台としてプレイするゲームアプリや、若年層に人気の写真や動画にエフェクトをつけられる自撮りアプリなどで有名です。このAR技術を手術に応用することで、今まで見ることのできなかった人工股関節の位置を目で見える形で表し、より正確な人工関節設置を行うことが可能となりました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/266202/LL_img_266202_1.jpg
浅草病院が開始した、AR(拡張現実)技術使用の人工股関節手術

■人工股関節置換術とは?
人工股関節置換術とは、股関節が傷んでいる方の軟骨や骨を削り、金属やポリエチレンなどでできた人工関節に置き換える手術です。変形性股関節症や大腿骨頭壊死など、病気で痛みが強い時に処置されます。海外では「20世紀で最も成功した手術」とも言われており、股関節の痛みを軽減させ、生活をより豊かなものへと改善します。人工股関節はカップ、ライナー、骨頭ボール、ステムで構成され、臼蓋(骨盤にある窪み)側には金属製のカップが入り、カップの内側に軟骨の代わりとなるポリエチレンなどでできたライナーをはめます。大腿骨側には金属製のステムを挿入し、ステムの先端にボールがはまります。人工股関節の手術には脱臼などの合併症が挙げられます。
その予防には正確な角度や向きでのカップやステムの設置が必要となることから、手術を行う医師の経験や技術によって大きく影響を受けます。


■術前計画をスムーズに進行させる「ナビゲーションシステム」
人工股関節におけるナビゲーションは、車のカーナビのように術中に骨の位置や向きを把握して、目的の位置に導くなど、術前計画に沿った手術操作を手助けするためのツールです。手術前にCT撮影を行い、患者様の股関節の形をコンピュータに取り込み、その患者様にあった人工股関節の大きさやデザイン・設置位置・設置角度・骨移植や骨棘切除の量などを計画します。手術中は、骨に取り付けた赤外線マーカーから出される赤外線を三次元センサーのカメラで捉えることにより骨の位置と向きを測定しながら手術を誘導します。

1番のメリットは「正確な設置」を叶える点です。2~3度程度の角度の誤差や1mm程度の長さの誤差でインプラントの設置が可能となります。その結果、脚の長さを左右でそろえることができ、人工関節が長持ちする角度への設置や、脱臼しにくい設置をすることができます。デメリットは、骨盤にピンを立てるために皮膚を別に切る必要があることや、手術時間が長くなる=感染の可能性が増える点などが挙げられます。

【AR技術】
「Augmented Reality」の略で、一般的に「拡張現実」と訳されます。現実の風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示する手法です。近年はスマートフォン用ゲームの普及により、身近なテクノロジーとなりました。医療分野においてもCTやMRIのデータを医師の視界に重ねることで、血管や病変の位置が確認するなどの研究が行われ始めています。

【ARナビ】
ARナビは、Zimmer-Biomet社が開発した、簡易型のナビゲーションシステムです。 iPhoneを滅菌ケースに挿入してカップの挿入器具に取り付けて使用し、iPhone越しに骨盤やインプラントの傾きを表示することができることから、今までのナビゲーションと比較して短時間・簡易なシステムで手術を行うことができ、ナビゲーションを利用した正確なインプラント設置と、感染リスクの低減を両立させることが可能と考えられています。未来の技術が、徐々に現実となり、より良い手術が可能となってきています。


■浅草病院 人工関節センター長 望月義人医師のプロフィール
慶應義塾大学医学部卒業。人工股関節、人工膝関節、関節鏡の専門家で、特に痛みや合併症の少ない最少侵襲手術(MIS)での人工関節を数多く行う。特に人工股関節のALSアプローチという筋肉を切らない手術方法に、さらに関節包(関節周囲の袋状の組織)を切除しない方法を実践している。多くの研究会や手術手技の勉強会で講師を務めているMIS手術の専門家。メディア掲載多数。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/266202/LL_img_266202_2.jpg
浅草病院 人工関節センター長 望月 義人医師

受賞歴:2013年9月 第62回東日本整形災害外科学会 最優秀講演賞 2014年6月 第15回EFFORT(European Federation of National Associations of Orthopedics and Traumatology) Jacques Duparc Award
プロフィール詳細 : https://www.jinko-kansetsu-meii.com/blank
人工関節の最新知識がわかるWEBサイト: https://www.jinko-kansetsu-meii.com/


■病院概要
名称 : 医療法人社団哺育会 浅草病院
代表者 : 院長 日野 博文
所在地 : 東京都台東区今戸2-26-15
設立 : 昭和55年12月1日
URL : https://www.asakusa-hp.jp/
診療科目 : 整形外科/内科/循環器内科/消化器内科/呼吸器内科/
脳神経内科/糖尿病内科/内分泌内科/肝臓内科/
内視鏡内科/泌尿器科/眼科/リハビリテーション科/
麻酔科/皮膚科/婦人科/乳腺外科/脳神経外科/救急科
許可病床数: 一般病棟90床(うちハイケアユニット病棟8床)・回復期リハビリテーション病棟46床


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

【関連画像】

浅草病院 人工関節センター長 望月 義人医師

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