IEEE スマートグリッドの通信および配電自動化をサポートする新たな標準化と標準開発プロジェクトを発表
@Press / 2012年4月25日 12時30分
IEEE(アイ・トリプル・イー)は、新しい標準化と、3つの標準開発プロジェクトを発表しました。これらは、世界全体でスマートグリッドの通信と配電自動化の効率的な展開を目的としています。
IEEE-SA(アイ・トリプル・イー・スタンダーズ・アソシエーション)の前委員長である、W.カールトン・アダムス Jr.博士は、次のように述べています。「世界がスマートグリッド開発に期待するメリットとして、例えば、エネルギー利用におけるユーザビリティー、発電・配電の信頼性の向上、激増する電力需要への効率的対応などがありますが、こうしたメリットの多くは、極めて堅牢性に優れた配信と配電自動化のシステムを統合することにかかっています。IEEE-SA Standards Board により承認された新たな標準化活動は、まさにこれらの能力を向上するよう設計されており、それによりスマートグリッドが約束する革新の実現を早めます。」
IEEE-SAが今回公開するIEEE 1591.1(TM)-2012とは、光ファイバ複合架空地線 (OPGW) 用ハードウェアのテストおよびパフォーマンスにかかわる標準です。OPGWは、スマートグリッドに使用され、送電線に接地機能を提供するとともに、リモート監視・制御システム (SCADA) といったユーティリティ設備へ向けて回送される通信を実現します。IEEE 1591.1は、こうしたOPGWハードウェアに適用される、製造・テスト・調達の仕様を定めています。この新規格は、IEEE Standards Storeで購入できます。
IEEE-SAから新たに発表された標準開発プロジェクトは、以下の通りです。
・IEEE P1909.1(TM) - スマートグリッド通信機器のテスト方法と架設要件の推奨案 -
スマートグリッド内の発電・送電・配電といった各領域に設置される通信機器に特化して、テストと架設の手順を文書化しようとするものです。この推奨案は、安全性、電磁環境適合性 (EMC)、環境、およびメカニズムにかかわるテストを取り上げており、多種多様なスマートグリッド通信機器の安全性と信頼性の向上を目指しています。
・IEEE P1703(TM) - 電力事業者端末データ表を補完する構内網・広域網 (LAN/WAN) ノード通信プロトコル標準 -
高度メーター・インフラ (AMI) 配備のコスト効率と柔軟性を改善しようとするものです。この規格は、プラグアンドプレイのマルチソースのユーティリティ・メーター、家電、通信テクノロジ、そのほかの付属機器を対象に、統一的で、管理された、適応性のある、安全なネットワーク・データ/メッセージ配信を定義するために開発されています。
・IEEE P1854(TM) - スマート配電アプリケーションの手引き -
重要なスマート配電アプリケーションについて分類し、説明することで、こうしたシステムの標準定義の差異を解消しようと開発されています。この手引きで取り上げているのは、信頼性向上、供給停止管理、障害位置特定・管理、電圧・無効電力の管理、分散リソースと再生可能発電の統合、需要への対応、高度な保護、機器診断・資産管理、システム最適化のリアルタイム・シミュレーション、マイクログリッド、そのほかの多くのアプリケーションを目的とする高度な自動化やSCADAシステムです。
IEEE-SAは、スマートグリッドに関連する現行規格および開発中の規格を100以上掲げており、スマートグリッド規格の開発、ならびにスマートグリッドの構想、認識、教育において世界的なリーダーです。
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■IEEE-SAとは
IEEE Standards Association(IEEE-SA)は、電力・エネルギーや情報技術、通信から、交通、医学・医療、さらにはナノ技術といった新しい分野やサイバーセキュリティなど、広範な業界における業界標準規格を主導的に策定しています。世界的に認識されているIEEE-SAは、国際電気標準会議(IEC)、国際標準化機構(ISO)、および国際電気通信連合(ITU)と戦略的関係を持ち、より多くの国際標準化への道を提供しながら、世界貿易機関(WTO)が定めるすべての標準開発機関(SDO)の条件に対応しています。IEEE-SAは、900以上の現行標準と500以上の開発中の標準を有しています。
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IEEEは、世界最大の技術専門家の組織であり、人類に恩恵をもたらす技術の進展に貢献しています。160カ国、40万人以上のエンジニアや技術専門家の会員を擁する非営利団体で、論文誌の発行、国際会議の開催、技術標準化などを行うとともに、活動を通じて世界中の工学やその他の技術専門職のための信用性の高い「声」として役立っています。
IEEEは、電気・電子工学およびコンピューターサイエンス分野における世界の文献の30%を出版、1,300近い現行標準を策定し、年間1,000を超える国際会議を開催しています。
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