黒化処理技術の技術革新 極低反射材料の量産化技術の構築

@Press / 2012年7月3日 11時30分

イスラエル、キリヤットガットに拠点をおくナノテクノロジー企業Acktar(アクター)社(URL: http://www.acktar.com )は、紫外、可視、赤外における極めて吸収性の高い薄膜の量産化に成功したことを発表しました。代表製品「Metal Velvet(TM)」は極紫外から遠赤外にいたる範囲で極めて低い反射率を誇っています。

ロールコーター部門トップのRam Magril氏によれば「当社が開発した光吸収膜が既存の黒色塗料のように、業界標準として広く認知・利用されていくことが目標だ。「Metal Velvet(TM)」は正反射率で紫外、可視、赤外領域にわたって99.9%の吸収特性を有している。様々な光学系エンジニアの迷光除去対策として貢献していくことを期待している。」と目標を語っています。

アクター社のサービス形態は3つあります。1つ目が部材への直接成膜、2つ目が光吸収膜シートの提供(接着剤付き、接着剤無、成形加工タイプ)、3つ目が蒸着装置のリース・ライセンス供与です。

アクター社のドイツ支社ACM Coatings社のトップを務めるDr. Helmut氏曰く「長年、光学業界では優れた価格競争力・吸収特性を有する新たな業界標準となる極低反射材料の開発が期待されていたし、実際に多くの企業がその量産技術開発に挑戦していた。」とコメントしています。

「Metal Velvet(TM)」は数年前にアクター社によって開発されました。極紫外から遠赤外領域において半球反射率は1%以下、無機質吸収材料としては最高の吸収特性を有する素材の1つと考えられます。無機質素材ゆえにアウトガスの発生が極めて低く、超高真空適合性があります。耐熱性は4~623Kで、宇宙航空、光学産業の様々な熱環境下にも対応が可能であり、これまでに宇宙望遠鏡のハウジング、バッファー、赤外線検出器用のライト・シールド、コールド・シールド、レーザーシステム、光学検査システム、光学医療機器、パッシブ熱制御などの用途で実績をあげています。

紫外領域を多用する半導体業界などでは、Acktar Blackの極めて高いレーザー照射耐性に注目しています。従来のラシャ紙、黒化処理済み金属、黒色塗料と異なり「Acktar Blackは高いレーザー照射耐性があり、その測定値は石英やCaF2以上を記録した」とDr. Klaus Mann氏は言います(ドイツLaser-Laboratorium-Gottingen光学部門トップ)。
アクター社の光吸収膜シートは下層部より接着材層(オプション)、金属箔層、光吸収膜層、保護フィルム層で構成されています。容易に金属、ガラス、セラミック、ポリマーなど様々な素材へ貼りつけることが可能で、至急の迷光除去対策にも適しています。

アクター社は1994年にイスラエルのキリヤットガットにナノテクノロジー企業として設立され、国際拠点は日本とドイツにあります。アクター社のコア技術は独自に開発した真空蒸着術にあります。ナノレベルで表面構造の制御、表面積拡大化を可能にし、極めて暗黒な薄膜の蒸着を可能にします。アクタージャパン代表取締役の後藤 哲夫氏は「2009年より日本での活動を開始、宇宙航空産業、光学医療機器、光学システム分野のお客様を中心に確実に知名度と実績が上がってきている、2012年は昨年度比で2倍の売り上げを計画しています」と日本市場での抱負を語っています。

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