身延町に例年以上の色鮮やかな紅葉シーズン到来！～家族で楽しめる秋の一大イベント「みのぶまつり」も～

　身延町(山梨県南巨摩郡)では、厳しい残暑が終わり、いよいよ紅葉シーズンが訪れようとしています。山梨県内は今夏、日照時間が長かったことから、葉の生育が良好で、色鮮やかな紅葉が期待できるという予想も出ています。身延町の紅葉は例年、10月下旬からスタート。11月下旬まで楽しむことができ、毎年多くの行楽客でにぎわいます。この中で人気の紅葉スポットの一つが、下部温泉郷から本栖湖に抜ける国道300号(本栖みち)。峠を越える坂道が折り重なることから「甲州いろは坂」と呼ばれ、ライダーやドライバーに人気のコースとなっています。


■「甲州いろは坂」の紹介
　釜額(かまびたい)トンネルの先から中之倉トンネル出口までの約11kmにわたり、山あいを縫うようにつづら折りの道が続き、モミジの赤、イチョウの黄、ケヤキの橙色が山々を鮮やかに染めています。
　中之倉トンネルを抜けると、目の前に雄大な富士山が現れ、さらに県道709号へ折れた先には、湖越しに千円札のモデルとなった富士山を望むスポットや、紅葉が見事な「佛光山本栖寺」もあります。
　国道300号沿いの道の駅「しもべ」では、身延町の特産品である「あけぼの大豆」の加工品や下部味噌などを販売しており、無料休憩室(食べ物の持ち込み可)のほか、園内にはそば処やバーベキュー場(1炉、3時間以内2,500円、燃料・食材料代は除く)もあり、家族で楽しめます。また、下部温泉郷には日帰り入浴が可能な施設も多く、行楽や運転の疲れを癒すのに絶好のスポットです。

＜紅葉情報を配信＞
　身延町商工会では、毎年10月末から1カ月間にわたり、道の駅「しもべ」「南アルプス展望台付近」「本栖湖周辺」など6カ所の定点写真をリアルタイムで紹介する「「甲州いろは坂」紅葉情報」を週1回のペースで配信しております。
身延町商工会 http://www.fujikawa.or.jp


■身延町内の紅葉スポット
○身延山(山梨県南巨摩郡身延町身延3567)
　日蓮宗の総本山・身延山久遠寺境内や参道を、色とりどりの落ち葉が埋め尽くします。御草庵跡(日蓮上人の住居跡)に舞い落ちるカエデも艶やかです。


○栃代川渓谷(山梨県南巨摩郡身延町杉山)
　下部温泉郷や「ヤマメの里」にほど近く、変化に富む渓流として高い人気があります。

○富士見山 男滝(山梨県南巨摩郡身延町平須)
　山梨百名山の一つ。富士山の眺望が素晴らしく、ダイヤモンド富士の見えるスポットが点在します。滝は富士見山トンネル入り口にあり、紅葉の中しぶきを上げて輝きます。

＜オハツキイチョウも色鮮やかに＞
　国の天然記念物に指定されているオハツキイチョウは全国に7本。このうち3本が身延町内にあり、毎年豊かな実を付け、色鮮やかな黄色に染まります。

○本国寺のオハツキイチョウ＝身延町下山2271
　樹齢700年を超え、高さは約25m。1282(弘安5)年、日蓮上人が常陸へ向かう際に同寺に一泊し、手ずから植えたとされています。

○上沢寺のオハツキイチョウ(さかさイチョウ)＝身延町下山279
　1274(文永11)年、日蓮上人の身代わりとなった白犬供養のために、上人が手にしていたイチョウの杖を墓印として立てたものが成長したといわれています。

○八木沢のオハツキイチョウ＝身延町上八木沢
　300年ほど前、村民が諸国巡礼の際に植えたと伝えられる珍しい品種。八木沢山神社境内にあります。


■紅葉シーズンの身延町内のイベント
○「みのぶまつり」
(11月3日9時～14時半　会場：身延町総合文化会館および芝生広場)
　昨年まで行われていた「みのぶ商工まつり with 大豆まつり」、「身延町物産まつり」、「みのぶ健康福祉まつり」を統合して、今年初めて開催される秋の一大イベントです。
　身延町総合文化会館の芝生広場では、商工会会員による出店や、「身延どんぶり街道おらが丼フェア」をはじめ、お笑いライブ＆歌謡ショー、甲州戦記サクライザーショーなどのステージを展開。完熟枝豆、手作り味噌、町特産品の販売もあります。また、総合文化会館内では体力測定コーナー、歯科コーナーなど、健康に関するブースを設置するほか、福祉作文・ポスター応募作品やデイサービス利用者の各種作品を展示します。


■紅葉とともに宿坊を満喫しよう！
　宿坊とは、仏教寺院などで僧侶や参拝者のためにつくられた宿泊施設。江戸時代になると、参詣が大衆化し、全国各地に宿坊が普及したといわれています。日蓮宗の総本山・身延山久遠寺のある身延町には今でも多くの宿坊が残り、自然食や郷土の食材を使った料理を提供したり、座禅などの修行体験ができます。

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