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コロナ×クーデターを乗り越えて日本に届いたコーヒー豆

@Press / 2022年6月10日 17時30分

SRR COFFEE

ビーンズ・コネクティッド株式会社(本社・渋谷区 代表:宮崎秀敏)は炊飯器でお米を炊くように、誰でも簡単そして失敗なくコーヒー豆の焙煎ができる小型自動焙煎機の開発とそれを使ったコーヒー自家焙煎ビジネス・プラットフォーム「RoCoBeL(ロコベル)」の展開を目的に、現在、フィジビリティ・スタディをしている会社です。ミャンマーでクーデターが起こった2021年2月1日前後にミャンマー の中部、南シャン州のユワンガン地方で収穫され、コロナとクーデターという二つの禍を乗り越えて、11月に日本に届いた21年産のコーヒー豆を使った「SRR COFFEE:デモカレシ(民主主義)」を6月1日にオープン1周年を迎えた池袋のミャンマー支援レストラン「Spring Revolution Restaurant」にて、先行発売しました。


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SRR COFFEE


ミャンマー春の革命(Spring Revolution)を支援するレストラン


 Spring Revolution Restaurant(以下SRR)は、ミャンマーでCDM(不服従運動)をしている人や生活に困窮している人たちを支援したいという熱い思いから、在日ミャンマー人たちが力を合わせて、昨年6月1日に池袋に開業し、運営しているミャンマー料理レストランです。SRRは常駐の調理責任者(シェフ)以外は全員、ボランティアで運営。現在、SRRには70人以上のボランティアスタッフが登録しています。実質的に稼働しているのは40人程度ですが、みんな仕事や学校の合間を使い、休日を削って、ボランティアとして厨房やフロアで働いています。その中にはミャンマーの様々な民族の人たちがいます。ロヒンギャと呼ばれる日本に避難してきた人たちもいますし、少ないながら日本人もボランティアとして働いています。そして、収益はすべてミャンマー支援のために充てられています。オープンから1年間で500万円以上のお金をミャンマーに送金しています。
 また、同時にSRRは「ミャンマーの料理を食べてもらって、ミャンマーの暮らしや食文化を知ってもらう。それを通じてミャンマーに関心がある人、好きになってくれる人を増やしていきたい」という目的もあり、毎月、定期的にミャンマーの少数民族であるチン族やカチン族、カレン族、シャン族などの民族料理の紹介やイベントを開催しています。そして、いつしかSRRはミャンマーの様々な民族の人たち、日本で暮らし・働くミャンマー人同士の交流の場に発展しています。


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SRRのスタッフと店内


ミャンマーの女性生産者グループを応援。そして日本に恩返し


 SRRでミャンマーコーヒーの販売が始まったのは昨年の11月です。きっかけは「コーヒーがミャンマーのことを知ってもらう良いきっかけとなる」そして、「コーヒーを日本で売ることがミャンマーの生産者グループ『AMAYAR WOMEN's COFFEE Group』の女性たちを応援することになる」と考えたからです。
 AMAYAR WOMEN's COFFEE Group(以下、AMAYAR COFFEE)は少数民族ダヌー族出身のSu Su Aungさんが「貧困からの脱却・経済的自立・女性の地位向上」を目指して、地元の農家の女性50人で結成したコーヒー生産者グループです。ミャンマーの中部高原地帯、標高1,190m〜1,805mに広がるユワンガン地方の30の村々にAMAYAR COFFEEの契約農家が約700戸あります。こうした農家を一軒一軒、AMAYAR COFFEEのスタッフが訪ねて歩き、庭先でバナナやパパイヤ、アボカドなどフルーツと一緒に無農薬で自然栽培されているコーヒーの木からコーヒーチェリーを集めて回ります。別々の場所や環境で育ったコーヒーチェリーですから品質はバラバラです。それを「AMAYAR Choosing」と呼ばれるすべて手作業での丁寧な選別作業を行い、糖度をチェックしてグレード分けを実施。さらにwashed(水洗式)という製法で果肉や皮を取り除き、手作業で天日干し。そして機械で脱穀した後、多くの人の手で改めて、丁寧に選別をおこない、ハンドピッキングで欠点豆を除去。そんなとてもきめ細やかで心のこもったコーヒー豆の精製をしています。さらに独自の基準に適合したコーヒー豆だけがAMAYAR COFFEEとして出荷されます。不適格になったコーヒー豆はインスタントコーヒーなどの原材料として使われます。また、より良いチェリーを栽培してもらうために、AMAYAR COFFEEでは農家に対して定期的な栽培指導を行っています。


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AMAYAR Womenss Coffee Group代表のSu Su Aungさん。彼女は3代続くコーヒー農家に生まれました。そして、貧困からの脱出・経済的自立・女性の地位向上を目指して農家の女性50人でアマヤーコーヒーグループを設立。


 Su Su AungさんたちAMAYAR COFFEEはアメリカの技術援助を受けて、高品質のコーヒー豆を生産する技術を学び、18年には国際NGOの支援で独自の精錬所を開設。CQI(Coffee Quality Institute)コーヒー品質ガイダンスに基づいてスペシャルティコーヒーを生産、品質向上に努力してきました。その結果、国際的な評価機関SCAA(Specialty Coffee Association of America)のカッピングスコアでスペシャリティコーヒーと認定される80点以上のスコア(20年は85.9)を獲得。世界的に高い評価を受けています。
 そしてこのコーヒー豆は広島市内に住むSuSu Aungさんの親戚のミャンマー人の手によって日本に輸入されたフェアトレードのコーヒー豆です。さらに、そのコーヒー豆を日本の障害者就労支援施設などで焙煎・加工して商品化されています。
 「このコーヒーをSRRで販売することで、その収益がミャンマー支援になるだけにとどまらず、ユワンガンの女性の応援にもなり、さらには日本の障害者の人たちを支えることもできる。お世話になっている日本に少しだけ恩返しができる」との理由からSRRでのミャンマーコーヒーの販売が始まりました。


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2021年11月からミャンマーコーヒーの販売を開始。RoCoBeLの展開するユワンガンシリーズ「新月(ラサン)・浅煎り」「三日月(ラチャン)・中煎り」「半月(ラウェ)・中深煎り」「満月(ラピェ)・深煎り」を中心に販売していました。


コロナとクーデターを乗り越えて日本に届いたコーヒー豆


 2022年6月1日。SRRのオープン1周年記念に合わせて発売された「SRR COFFEE:デモカレシ(民主主義)」には2021年2月1日、ミャンマーで起こった軍事クーデターの前後の時期に収穫されたコーヒーチェリーから作られたコーヒー豆を使用しています。
 例年であれば12月から3月にかけて収穫が行われ、遅くとも6月には海外に向けて出荷されます。しかし、21年産クロップは、ただでさえコロナの影響でミャンマー国内の物流が滞り、コンテナ不足で輸出が困難だったところに加えて、クーデターによって物流はもちろん日常生活がズタズタになりました。その結果、一時は「21年産クロップは日本には届かないのではないか?」と危ぶまれロコともありましたが、前出の広島在住のミャンマー人の方をはじめ、ミャンマー国内外の様々な人たちの尽力で、コンテナの空きスペースにコーヒー豆を分けて入れてもらい、3ヶ月遅れながら9月にヤンゴン港を出港。シンガポール、韓国経由で11月に無事、広島港に到着。検疫等を経て、11月24日に入荷しました。
 RoCoBeLでは2020年産クロップの在庫がまだ少しあるため、全店舗での21年産クロップへの切り替えは8月くらいになる予定です。しかし、RoCoBeLでは2年目を迎えるにあたり新体制でサービス向上と持続可能な経営基盤の確立に挑戦するSRRの想いを汲み、このコーヒーを次のステージに挑戦していくSRRの象徴にしてほしいと願って、21年産クロップを特別に先行発売することにしました。こうして発売されたのが「SRR COFFEE:デモカレシ(民主主義)」です。ラベルにはSRRのロゴマークとともに、ミャンマーの人たちが切望している「デモカレシ(民主主義)」という単語をビルマ語で表記しています。


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SRR COFFEEのラベル


Connected:コーヒー豆がつなぎ、創り出す新しいコミュニケーションと関係


 SRR COFFEEの焙煎および商品への加工は千葉県流山市にあるNPO自立サポートネット流山(理事長・小野内裕治)が運営する障害者生活支援施設「いろいろや ・ハーモニー」が担当しています。RoCoBeLとしては「SRR COFFEE」を通じて、ミャンマーのユワンガン地方の農家の庭先と流山の障害者生活支援施設、そして池袋のミャンマーレストラン、さらには店に訪れる日本人、ミャンマー人のお客様をつなぐことができたと自負しています。
 今後はSRRとともに、日本とミャンマー、そして在日ミャンマー人コミュニティーをつなぐ象徴的なコーヒーになっていきたいと考えています。さらにはコーヒーを通じて、SRRが日本から世界に向けてミャンマーの情報を発信していくお手伝いをしていきたいと思います。
 ミャンマーに降りかかった悲劇はまだしばらく続きそうです。1日も早く、あの平和で優しさや笑顔に溢れ、みんなが「今日よりは明日。明日よりは明後日はもっと明るい」と未来に想いを馳せ、目を輝かせていた民主的な生活を取り戻してほしいと願って止みません。


◉商品情報


商品名:SRR COFFEE デモカレシ(民主主義)
ミャンマーのユワンガン地方AMAYAR COFFEEのコーヒ豆をRoCoBeLが開発中の小型自動焙煎機で中深煎りにしました。程よい酸味と苦味のバランスが絶妙。そして、飲んだ後、スッと酸味や苦味が消えるキレのある飲み口が特徴です。
生産国:ミャンマー
地域:ユワンガン(南シャン州)
標高:1,190m〜1,805m精製:Washed
品種:Catuai(アラビカ種)
規格:グレード1
収穫時期:12月〜3月(2021年産)
カッピングスコア:85.9(12Mar 2020)


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ドリップバッグ(12g入)
1個 200円 /4個セット 750円 /10個入りギフトボックス 2000円
75g入り豆(粉)袋 700円
※価格はすべて税込です。
◉SRR 1周年記念ブッフェのお知らせ
アウンサンスーチーさんのお誕生日でもある6月19日(日)のランチブッフェはスーチさんのお誕生日とSRR1周年、そして世界避難民の日(6/20)を記念したブッフェとなります。日本ではなかなか食べれない、ミャンマーの少数民族カチン族の料理を提供します。また、来店者全員にミャンマーコーヒーのドリップバッグを1袋プレゼントします。
日時:2022年6月19日(日)11時〜15時
場所:Spring Revolution Restaurant
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目20−4 第7三宅ビル 3F ☎︎ 080-2035-0948
料金:お一人様 1,200円(税込)
※ランチブッフェは混み合いますので、お食事時間は1時間30分以内でお願いします。
※予約はできません。順番にご案内します。
コーヒーに関するお問合せ:info@rocobel.com
SRR 1周年記念ブッフェについては直接、お店にお問い合わせください。
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詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

【関連画像】
SRRのスタッフと店内AMAYAR Womenss Coffee Group代表のSu Su Aungさん。彼女は3代続くコーヒー農家に生まれました。そして、貧困からの脱出・経済的自立・女性の地位向上を目指して農家の女性50人でアマヤーコーヒーグループを設立。2021年11月からミャンマーコーヒーの販売を開始。RoCoBeLの展開するユワンガンシリーズ「新月(ラサン)・浅煎り」「三日月(ラチャン)・中煎り」「半月(ラウェ)・中深煎り」「満月(ラピェ)・深煎り」を中心に販売していました。

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