ブランコがSSD専用のデータ消去方式をリリース~世界初、フリーズロックを自動解除する機能を実装~
@Press / 2013年10月8日 14時0分
企業向けにデータ消去ソリューションを提供するBlancco Oy Ltd.の日本法人である株式会社ブランコ・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 将幸、以下 ブランコ)は、この度、SSD専用データ消去方式を実装した最新版の製品をリリースすることを発表いたします。
http://www.blancco.jp/ssd/index.htm
過去数年にわたり、SSD(ソリッドステートドライブ)の価格の下落とその性能の向上により、SSDの出荷数は飛躍的に増加しています。また、SSDは従来の磁気媒体(ハードディスク)に置き換わるストレージ装置として、企業や個人にも広く利用されるようになりました。SSDのデータ消去については、従来のハードディスクをデータ消去する方法では適切なセキュリティレベルを確保することが困難なことが各種機関の研究によりわかっています。
ブランコとしては、SSDの安全なデータ消去手段を確立するべく、数年にわたりリソースを投入し研究を重ねて参りました。さらにSSDの市場には、現在様々なメーカーが存在するため、異なるメーカーのSSDに共通して対応できるソリューションを構築して参りました。この度のご案内は、ブランコとして独自で構築したSSDのデータ消去方式です。
Blancco Oy Ltd.のキム・ヴァイサネンCEOは次のように述べています。「従来のハードディスクと異なり、SSDのような先進的なストレージデバイスのデータを適切に処理することが、企業が抱える新たなセキュリティリスクを最小化するために必要なプロセスです。今回当社製品に実装されたSSD専用のフリーズロック解除と独自のデータ消去プロセスにより、確実なSSDのデータ消去を実現し、企業のコンプライアンスを確保することができます。」
<ブランコにおけるSSDデータ消去方式の特徴>
特許申請中の独自技術と複数のプロセスを活用し、従来の不確実なデータ消去方式を補完するSSD専用のデータ消去方式を採用しています。また、SSDデバイスのフリーズロック(注1)を自動的に解除する独自機能を実装し、SSDの内部セキュリティ機能(注2)へのアクセスを実現しています。ブランコのSSDデータ消去方式は、イギリスのセキュリティ検証機関であるAsset Disposal and Information Security Alliance(ADISA)、また、データ復旧専門機関のStellar Data Recovery社により複数機種の検査を実施し、そのプロセスが正しく動作することが検証されています。
Stellar Data Recovery社のKees Jan Meerman社長は次のように述べました。
「私共は、ブランコのSSDデータ消去方式で消去が実行された複数のSSDに対して、ユーザデータの復旧検証を実施しました。数か月に及ぶ侵襲的な技術検証の結果、それぞれの物理的なNANDメモリからは、ユーザデータが一切復元されることはありませんでした。」
注1:フリーズロック
特定のBIOSでは、HPAやDCOなどの隠し領域の作成/削除、または、データ消去機能(Secure Eraseもしくは、Enhanced Secure Erase)の実行を防ぐロック機能が実装されています。この機能のことを、“フリーズロック”と呼びます。フリーズロックの目的は、デバイスの安全確保のため、ソフトウェアによる不正なHPAやDCOの作成/削除、リマップセクタのデータ消去の実行をブロックすることです。ブランコでは、このフリーズロックを自動的に解除することで確実なデータ消去を実現します。(一部未対応の場合もあります。)
注2:内部セキュリティ機能
Secure Erase(セキュアイレーズ)機能などの、ATA、SATAのハードディスクまたはSSDのデータ消去のための内部コマンドです。このSecure Eraseを実行することにより、リマップセクタのデータや、SSDのプロビジョニング領域のデータの上書きが可能になります。(Secure Eraseの実装の仕様はSSDメーカーに依存します。)
<Blancco Oy Ltd.および株式会社ブランコ・ジャパンについて>
Blancco Oy Ltd.は、フィンランドに本社を置く、データ消去専業のソフトウェアベンダーです。1997年の設立以来、企業や政府機関向けにデータ消去ソフトを提供しています。これまでのライセンス出荷数は、全世界5,000万、国内1,000万以上を誇り、データ消去ソフトのスタンダードとして100ヵ国以上で利用されています。また、Blancco Oy Ltd.はデータ消去のグローバルリーダーとして、企業のお客様に信頼してお使いいただけるよう「Certified Data Erasure」を掲げ、ISO15408(※)の国際認証による開発体制、製品の安全性評価をはじめ、各国政府機関からの製品認定も多く取得しています。株式会社ブランコ・ジャパンは、日本国内およびアジア地域でのデータ消去ソフトおよびソリューションの提供を目的に2010年に設立されました。
※ISO15408:情報セキュリティの国際評価基準
■株式会社ブランコ・ジャパンについて
商号 : 株式会社ブランコ・ジャパン
代表者 : 代表取締役社長 森田 将幸
所在地 : 〒107-0062 東京都港区南青山2-23-8 外苑ビル5階
資本金 : 1,000万円
株主構成: 株式会社オークネット 50%
Blancco Oy Ltd. 50%
URL : http://www.blancco.jp/
■Stellar社について
Stellar Data Recovery社は、ISO 9001の認定を取得したデータ復旧サービスおよびデータ復旧ソフトウェアのサービスプロバイダーで、世界中に数百万のユーザを抱える大手企業です。Stellar社は、ハイクラスの設備を保持し、組織内に60名以上の専門研究員を抱え、社内でデータ復旧技術並びにソフトウェアの研究開発を実施しています。各国の政府機関や、フォーチュン500社、銀行や金融機関などがStellar社のデータ復旧サービスの主なユーザです。
URL: http://www.stellar.nl/
@Pressリリース詳細ページ
提供元:@Press
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