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第14回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に平沼孝啓が出展 世界初となるガラス構造による建築作品を発表

@Press / 2014年4月10日 12時0分

このたび、第14回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2014年6月7日~11月23日)におきまして、建築家の平沼孝啓(ひらぬま・こうき / 平沼孝啓建築研究所)が、世界初となるガラス構造によるシームレスな建築空間作品『glastecture "air flows there."』を発表します。


第14回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展開催にあたって、総合ディレクターのレム・コールハースは次のように述べています。「かつて特定的でローカルだった建築は、代替可能でグローバルになった。国家のアイデンティティは、現代性に犠牲にされているように思う。」「私たちが建築について何か新しいことを発見するために、どの建築家でも、どこでも、いつでも使える建築の基本的要素を見直したいと思っている。」
平沼孝啓はこのステートメントに対し、「より自然に寄り添った、環境変化に追従するような空間こそが日常に豊かな時間をもたらす」として、ガラス構造による透明でシームレスなシェル状の空間の実現に挑戦します。ガラスを接合してシームレスにつなげることで面をつくり、またこれを曲げることによって生まれるねじれが応力を面内方向に伝え、接合部が梁のように働くことでガラスの構造がつくられます。周囲の風景を透過、反射して映し込むことで、刻々と変わる日差しを受けて姿を変えるこの作品は、自然との距離感について新しい示唆を与えることを目的としています。


■第14回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
 平沼孝啓展 / パラッゾ・モラ

<開催概要>
作品      :glastecture "air flows there."
開催日     :6月7日(土)-11月23日(日)
        :6月5日(木)&6日(金) 公式パーティー
開催場所    :平沼孝啓企画展示 パラッゾ・モラ(Palazzo Mora)
国別パヴィリオン:ジャルディーニ(Giardini di Castello)他
総合企画展示  :アルセナーレ(Arsenale)他
設計者     :建築家 平沼孝啓(平沼孝啓建築研究所)
         構造家 佐藤淳(佐藤淳構造設計事務所)
協賛      :BMW Japan
協力      :AGC旭硝子 東京大学
助成      :経済産業省
主催      :Global Art Affairs Foundation
総合主催    :La Biennale


■出展者プロフィール
平沼孝啓 KOHKI HIRANUMA

建築家。1971年大阪生まれ。大阪工業大学建築学科を卒業後、97年より AA School (ロンドン) ディプロマ在籍のため渡英。帰国後の99年に平沼孝啓建築研究所を設立する。主な建築作品に、処女作として発表した分棟型のシングルハウス 「時間の家」 や、5年間という限定的な飲食店の解体プロセスを設計したリノベーション作品 「SOYA」。そして地域の日常にある建築の継続のあり方を探ったロングライフデザイン・リサイクルストア「D&DEPARTMET PROJECT」のコンバージョン作品や、東京大学に設計した間伐材による環境型木造建築「東京大学くうかん実験棟」などがある。また、ロンドン・NY・北京など、それぞれで開催された建築国際コンペティションにおいてファイナリストになるなど、コンセプチュアルな作品での実験的なデザイン提案が、世界でも高い評価を受けている。現在は、大阪大学などでも教鞭を執ると同時に、NPO / AAFを率いる。

<受賞歴>
日本産業協会グッドデザイン賞(2000)
日本建築士会連合会賞(2002)
日本建築学会作品選奨(2002)
JID(日本インテリアデザイナー協会)賞(2002)
日本建築リノベーション・コンバージョン大賞(2003)
JCD(日本商環境設計家協会)アワード準大賞(2004)
グランドデザイン国際建築アワード(イギリス、2006)
イノベイティブ・アーキテクチュア国際建築賞(イタリア、2006)
など10ヵ国から70を超える受賞歴がある。


■第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展について
ヴェネチア・ビエンナーレはイタリアの島都市ヴェネチア(ベニス)の市内各所を会場とする、芸術のオリンピックです。
1895年に最初の美術展が開かれて以来、100年以上の歴史を刻んでいます。ドクメンタや広州ビエンナーレ、横浜トリエンナーレなど、世界各地で諸芸術の国際展覧会が開催されるようになってきていますが、ヴェネチア・ビエンナーレはそれらの元祖にあたる存在です。「ビエンナーレ」とは「隔年」という意味のイタリア語で、同様な芸術祭の多くが「~ビエンナーレ」や「~トリエンナーレ」などとイタリア語で名付けられているのは、ヴェネチア・ビエンナーレが範とされていることによるものです。美術展として出発しつつも、ヴェネチア・ビエンナーレはその発展の過程で、国際音楽祭、国際映画祭、国際演劇祭、そして国際建築展を独立部門として抱えるようになりました。国際建築展は美術展の開催年をサンドイッチするように隔年開催され、美術展と同様に各国が自国のパヴィリオンや市内各所に代表を送り込んで出展する形式を採っています。
ヴェネチア・ビエンナーレへの出品者にはセザンヌ、ピカソ、マティス、ジョーンズ、リキテンスタイン、ラウシェンバーグらが名を連ねています。日本のこれまでの主要な参加者には、藤田嗣治、横山大観、岡本太郎、棟方志功(版画・大賞)、黒澤明(映画・獅子賞)、北野武(映画・銀獅子賞)、伊東豊雄(建築展金獅子賞)の各氏がいます。

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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