~毛包再生医療にマイクロセンサーのメス~ 毛乳頭細胞が集合すると一次繊毛が活性化して発毛シグナルが増強

@Press / 2014年5月20日 15時30分

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 ヘアケア、スキンケアに関する研究開発および総合サービスを提供する株式会社サラヴィオ化粧品(本社:大分県別府市、代表取締役社長:濱田 拓也)は毛包再生医療で注目されている毛乳頭細胞の集合体(スフェロイド)の研究を進めて参りました。

 今回、毛乳頭細胞はスフェロイドになることで一次繊毛を活性化させて、効率の良い細胞間情報伝達を促すことを見出しました。スフェロイドの大きさが高効率な細胞間情報伝達に関与していることも明らかになりました。

 さらに、当社独自の温泉原料である加水分解酵母エキスが発毛因子で男性型脱毛症の治療薬開発のターゲットとして脚光を浴びているShhの発現量を顕著に増強させることが分かりました。

 毛包再生医療の最先端として注目を浴びているスフェロイド型毛乳頭細胞における一次繊毛の役割の解明および細胞間情報伝達の高効率化が明確になったことから、毛髪再生医療研究の更なる発展が期待されます。

 この研究成果を 第8回 世界毛髪研究会議(HAIR 2014) <2014年5月14日(水)~17日(土)、韓国、済州島> において発表しました。


【研究の背景】
 毛乳頭細胞は発毛シグナルの司令塔と言われ、常にヘアケア研究の中心的存在です。毛髪のヘアサイクル(成長期―退行期―休止期)は、毛包細胞間のシグナル伝達(細胞増殖因子などのやりとり)によって支配されています。私たちは、これまでに毛乳頭細胞の一次繊毛が毛母細胞(毛髪のもと)や線維芽細胞(毛髪の土台)の増殖に関与することを見出し、「マイクロセンサー理論」を提唱してきました。
 毛乳頭細胞が集まると細胞塊(スフェロイド)を作ります。スフェロイドを皮膚に移植すると、毛包形成が誘導されることから、スフェロイドは毛包再生医療の最先端研究として注目されています。毛包再生の実用化に向けて、今後ますます、毛包誘導能力に優れたスフェロイドを安定的に生産する技術の開発が重要です。
 今回、私たちは毛乳頭細胞の発毛センサーである一次繊毛と細胞間情報伝達に着目し、スフェロイド型毛乳頭細胞の機能を解析しました。その結果、毛乳頭細胞のスフェロイド化は一次繊毛の機能向上とシグナル分子の増大に寄与し、効率的な細胞内情報伝達を促進することが示唆されました。


【研究成果の概要】
(1)スフェロイド型毛乳頭細胞の一次繊毛の解析に成功
 スフェロイド(細胞塊)の中にある毛乳頭細胞の一次繊毛を解析しました。アセチル化チューブリン(繊毛マーカー)の免疫染色による蛍光顕微鏡観察に成功し、スフェロイドでは一次繊毛が伸長することを発見しました(3.7± 1.1μm、単層培養では2.2± 0.7μm)。

@Press

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