企画展示「弥生ってなに?!」開催

@Press / 2014年6月30日 13時0分

「弥生ってなに?!」国立歴史民俗博物館にて開催
このたび、国立歴史民俗博物館では、企画展示「弥生ってなに?!」を、夏休み期間中を含む2014年7月15日(火)から9月15日(月振休)まで開催いたします。
展示のテーマは弥生文化をいろいろな角度から徹底的に考えること。土偶を使った祭りを行った水田稲作民、弥生人が見ていた金ぴかに光る青銅器、遺跡出土の女性の頭の骨から復顔した等身大の高貴な弥生女性など、弥生の姿を新しい年代観とともにお届けします。
魏志倭人伝に出てくる大人(たいじん)層の女性用衣装の試着、スマホを使った展示解説などにもご注目ください。


<企画主旨>
― 土偶は縄文だと思ってはいませんか?
紀元前10世紀に九州北部で水田稲作が始まってから、3世紀に近畿で前方後円墳が造られるまでの約1200年間つづいたのが弥生時代です。この時代の日本列島には弥生文化だけでなく、本州東部の縄文文化(前4世紀以前)、北海道の続縄文文化(前4世紀以降)、奄美・沖縄の貝塚文化など複数の文化が広がっていました。多様な文化が日本列島に花開いた最初の時代だったのです。
本格的な水田稲作を行う弥生文化も地域や時期によってさまざまな表情をみせます。たとえば水田稲作をへて古墳時代へ向かう地域はもちろん、水田稲作を手放し採集狩猟生活へ戻る地域もありました。
水田稲作を行いながらも各地でみせるさまざまな表情をずっと私たちは弥生文化の多様性と考えてきましたが、弥生文化とは別の文化と考えてもよいのではないかという視点でこの展示を考えました。
今回の展示はこうした疑問点から出発します。研究者によって評価が分かれる農耕文化をとりあげ、本館教授と東大教授との論争展示という初の試みによって、弥生文化とはなにかという問題について考えてみたいと思います。


<見どころ>
●全国の弥生遺跡の出土品と資料約400点にもとづき、二人の教授が独自の「弥生論」を展開
本展示は、「弥生時代の土偶」という不思議な出土品から扉を開き、4つのテーマに分けて、本館の藤尾 慎一郎教授と東京大学の設楽 博己教授、二人の教授の「弥生論」を、全国の弥生時代の遺跡から発掘された出土品や資料、約400点を展示しながら展開し、最後に、どちらがあなたの思う「弥生文化」か、投票してもらいたいと思います。


●日本最古のイエネコ(の骨)パネル展示。イエネコのルーツを探りました
最後の氷河期が終わり日本列島が形成された頃の生態系から、日本にヤマネコ以外のネコ科動物はいなかったことがわかっています。では日本猫はいつ、どこから伝来したのか?意外にも、まだよくわかっていません。今回の展示では、壱岐のカラカミ遺跡で発見された紀元前3世紀頃の成体と幼体2体の猫の骨(一部)をパネルで紹介。同時期の韓国でもイエネコの痕跡が見つかっていることから、イエネコの祖先とされるリビアヤマネコをパネルで示します。当時舶来品を飼育できたのは高貴な身分の人。「高貴な身分の人の飼い猫」という想定です。

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