「伝説の洋画家たち 二科100年展」石坂浩二さん(俳優)が音声ガイドナビゲーターに!~ 5名の芸能・文化人による「わたしがおススメするこの1点」も発表! ~
@Press / 2015年7月1日 14時30分
この度、東京都美術館 企画展示室(東京・上野)にて開催される「伝説の洋画家たち 二科100年展」(会期:2015年7月18日(土)~9月6日(日))にて、俳優の石坂浩二さんが音声ガイドナビゲーターを務められることとなりました。
ご自身も二科展へ出品され、入賞されたことがある石坂さんは、「これこそが日本洋画史だ、とは言い過ぎかもしれないが、見に来ていただければこれは誰々の作品だとわかるものが絶対あるはず。展示されている作品はすべて二科展出品作品なので、有名な人の初期の頃、若い頃はこういう絵を描いていたんだ、という楽しみ方もある」と、本展の見どころを語ります。
本展は、岸田劉生、佐伯祐三、小出楢重、関根正二、古賀春江、坂本繁二郎、藤田嗣治、松本竣介、東郷青児など、二科展によって名をはせるようになった画家、彫刻家たちの厳選された二科展出品作品約120点を、時代背景やエピソードを織り交ぜながら紹介します。
二科展との関わりも深い石坂さんが出品作品をわかりやすく解説する本展音声ガイドは、解説時間約30分で、貸出価格は520円(税込)となります。展覧会鑑賞のお供にぜひご利用ください。
<石坂浩二さんのコメント>
https://www.atpress.ne.jp/releases/65921/img_65921_1.jpg
●音声ガイドを撮り終えての感想
音声ガイドという仕事はとても難しい。テレビだと客観的か、もしくは語りかけるかの2つのいずれかのパターンだが、音声ガイドはそのどちらでもない。目で見てわき上がる感情の邪魔をしないようにしなくてはいけないが、情報だけはきちんと届けなくてはならない。そのバランスがとても難しいと感じている。音声ガイドの録音で、各作品を紹介すると、どの作品も必ず一度は見たことがあった。さらに思ったことは、日本洋画の歴史も大変なものだったということ。当時は西洋からかなり離れていて、しかも今のような技術もない。絵画を見てきた人が書いた文章を頼りに、たとえば、セザンヌを描くということがどれほど大変か。写真があってもモノクロしかない時代に、先生方が日本洋画の道を拓いていった。その情熱は本当にすごいことだと思う。
●二科100年展のおすすめ
これこそが日本洋画史だ、とは言い過ぎかもしれないが、見に来ていただければこれは誰々の作品だとわかるものが絶対あるはず。展示されている作品はすべて二科展出品作品なので、有名な画家の初期の頃は、あるいは若い頃はこういう絵を描いていたんだ、という楽しみ方もある。会場に来られて画家のことが全くわからない、ということはないのではないだろうか?特に我々の世代は、ほとんど知っていると思う。
●二科展の関わりについて
東郷青児先生とテレビ番組で出会い、他の先生とも出会う機会があり、絵を描いていることを話すと、二科展に出品してはどうかと勧められたのがきっかけ。最初の個展を開いたときも見に来ていただくなどした。そのときに東郷先生からは「松の木は誰が描いても松にある程度はなるが、でも人間はそうじゃない。ちょっと間違えるとそうじゃないと指摘されたりして大変なんだ」と言われた。そのときに女性のヌード絵を描いていて、「素人でそういったヌードを描いているのであれば、一生懸けてやってみてはどうか?」とも言ってくださり、それを素直に今でもやっている。
<5名の芸能・文化人が「わたしがおススメするこの1点」を発表!>
音声ガイドナビゲーターを務められる石坂浩二さん(俳優)を含め、下記の5名の芸能・文化人が、本展に出品されている作品の中からおすすめの1点を選び、その作品についてコメントをいただきました。
・石坂浩二(俳優)
古賀春江「素朴な月夜」(第16回展 石橋財団石橋美術館蔵)
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古賀春江さんの焦り
西脇順三郎の詩の如く、まるで幼な子の如く、種々様々な物が展(ひろ)げられている。柔らかく優しい色、稚(おさ)なさを秘めた造型だが、絶えない不安や悲しみが漂っている。存在そのものをある時間にとじこめようとしても中々に果せない、それは焦りなのかも知れない。
・小倉智昭(キャスター)
藤田嗣治「メキシコに於けるマドレーヌ」(第21回展 京都国立近代美術館蔵)
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『メキシコに於けるマドレーヌ』は人物が背景に溶け込まず、藤田作品の中でも違和感のある独得の仕上がりだ。1936年に亡くなった藤田の愛する妻マドレーヌ。彼女の鎮魂のために平野政吉美術館は生まれている。世界で高値取引きされる日本の代表画家藤田嗣治。世界市場でフジタを超える日本人は未だに現れない。
・工藤静香(女優・歌手)
東郷青児「超現実派の散歩」(第16回展 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館蔵)
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フランス留学から帰国してから数年間彼が描いた希少な作風の作品です。「超現実派の散歩」とは、超現実主義を散歩のように試してみた作品とのことで、シュールレアリスム特有の夢の中を覗いているような感覚と、どこかノスタルジックな空間に、吸い込まれるような魅力を感じます。
・吉田晃子(芸術新潮 編集長)
佐伯祐三「新聞屋」(第15回展 個人蔵)
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力強い筆致に佐伯の自信を感じるとともに、どうしても無念を見てしまう。《新聞屋》はようやく独自の表現を確立した時期に描かれた作品で、彼の前には可能性が広がっていた。だが本作を手がけた翌1928年8月、彼は30歳にして帰らぬ人となるのである。
・和田彩花(歌手(アンジュルム))
岸田劉生「初夏の小路」(第4回展 下関市立美術館蔵)
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溢れる光に軽やかなタッチ。多くの人を魅了するこの風景。しかし、それだけではない何か。岸田劉生が人生を歩み、感じてきたものがここには存在しているのだろう。奥に続いていく小路の先にその何かがあるのかもしれない。この作品の小路に入って、それを発見したい。そして、たくさんの方にこの小路を散歩していただきたい。
<「伝説の洋画家たち 二科100年展」展覧会情報>
【内容】
1914(大正3)年に若き画家の研鑽の場として、一部の画家たちによって創設された二科会は、常に新しい傾向の作風を吸収し日本の美術史上に名を残す才能を次々と輩出してきました。岸田劉生、佐伯祐三、小出楢重、関根正二、古賀春江、坂本繁二郎、藤田嗣治、松本竣介、東郷青児など、二科展によって名をはせるようになった芸術家は数えきれません。本展は、日本三大公募展の一つ「二科展」が、2015年に第100回を迎えることを記念して開催されます。日本美術史に欠かせない伝説の洋画家、彫刻家たちの厳選された二科展出品作品約120点を、時代背景やエピソードを織り交ぜながら紹介します。二科展の歩みを通して日本近現代美術史を知ることができる必見の展覧会です。
【みどころ】
●日本を代表する画家・彫刻家の代表作がズラリ!
●巨匠たちの画壇デビュー作を紹介!
●こだわり!すべてが二科展出品作
会期 :2015年7月18日(土)~9月6日(日)
会場 :東京都美術館 企画展示室
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
開室時間:午前9時30分~午後5時30分(金曜は午後9時まで)
※入室は閉室時間の30分前まで
休室日 :月曜日、7月21日(火) ※ただし7月20日(月・祝)は開室
主催 :東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
公益社団法人二科会、産経新聞社、フジテレビジョン
観覧料 :◆当日券
大人1,500円/学生1,200円/高校生800円/65歳以上1,000円
◆前売・団体券
大人1,300円/学生1,000円/高校生600円/65歳以上800円
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式ホームページ: http://www.nika100th.com/
【巡回情報】
大阪展:2015年 9月12日(土)~11月 1日(日) 大阪市立美術館
福岡展:2015年11月 7日(土)~12月27日(日) 石橋財団石橋美術館
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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