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世界最速レベル※150m/分(大液滴84plにおいて)の360dpi循環ヘッドインクジェットプリントヘッド「KJ4C-0360」を開発

@Press / 2015年9月17日 14時15分

インクジェットプリントヘッド「KJ4C-0360」
京セラ株式会社(代表取締役社長:山口 悟郎)は、インクジェット印刷機の基幹部品インクジェットプリントヘッド(以下、ヘッド)において、世界最速レベル50m/分※1(大液滴84pl)で解像度360dpiを実現した「KJ4C-0360」を開発しましたのでお知らせいたします。
本製品の投入により、当社インクジェットヘッド事業として、建材タイル印刷分野に参入いたします。さらに、今後は捺染や医療用途などへも本製品を積極的に展開し、事業拡大を目指してまいります。本製品は、本年10月より販売を開始する予定です。

製品名:インクジェットプリントヘッド「KJ4C-0360」
サイズ:200×39×54(mm) (幅×奥行×高)
印刷速度:50m/分(最大84plの液滴量)
解像度:360dpi
印刷幅:109mm(4インチ)
インク:油系インク、水系インク
開発製造拠点:鹿児島国分工場
 
■本製品の主な特長
1)世界最速レベル50m/分(大液滴84pl)の印刷を実現
京セラ独自の圧電技術により、インク吐出駆動源をハイパワー化し、高速印刷での連続安定吐出を可能にしたことにより、大液滴84plにおいて50m/分の世界最速レベルの印刷を実現しました。

2)広幅の有効印字幅
業界トップレベル※2の広幅の有効印字幅109mm(4インチ)で、搭載ヘッド数の削減に寄与します。

3)ニーズに応じてインク吐出量を幅広く調整可能
ヘッド1本でのインク吐出量を印字速度50m/分において15pl~84plまで調整でき、さらに印字速度25m/分においては、最大120plの吐出量で印刷が可能です。多彩なタイルのデザイン印刷から高効率の高速印刷まで、幅広いニーズに対応します。

■開発背景
インクジェットは、インクジェットヘッドがメディアに接触せず、さらに版が不要でプロセスが簡単なデジタル印刷技術です。昨今、商業印刷では、印刷物の「小ロット」「短納期」「高生産性」「環境負荷低減」など多様なニーズに対応できるデジタル印刷への需要が高まっています。大量印刷から、よりフレキシブルな中小ロット印刷へと印刷市場が移行し、紙媒体のみならず布や建材など種々のメディアでインクジェットによるデジタル化が進んでいます。
建材タイル市場においても、インクジェット印刷の割合が増えており、高速・高精細などに対応するヘッドが求められていました。
京セラは、長年培ってきた独自の圧電アクチュエーターの材料開発や流路設計技術により、これらのニーズに応えるヘッドの開発に成功。市場投入することで、建材タイル印刷分野へ参入し、この市場におけるヘッドのシェアを拡大してまいります。

■その他の製品情報
1.油系インクと水系インクなどの多種多様なインクに対応可能
種々のインクに対して高い耐久性をもつ材料を流路構成部材に使用しているため、油系インク、水系インクに対応します。建材タイル印刷では、粘度が高い10~18mPa・sの油系インクを吐出できます。
京セラ独自技術で流路内部を広い範囲で撹拌する、高効率のインク循環構造により、ヘッド内でのインクの沈降を防ぎます。そのため、建材タイル用の油系インクだけでなく、カーペットなどの捺染印刷向け大粒径顔料インクも使用が可能です。さらに、ノズル面でのインクの乾燥や増粘を防ぐため、速乾性インクも使用可能です。
多様なインクに対応し、様々なメディアへの安定した印刷、固化プロセスの時間短縮を実現します。

2.設計の容易性、実装の負荷低減に貢献
有効印刷幅が約109mm(4インチ)と広く、幅広印刷においても、省スペースで高い生産性を実現します。軽量化※3したヘッド筺体に位置決め機構と、堅剛で作業性のよいコネクタを採用しました。これにより、ヘッドの機器への取り付けや交換時の負荷低減に貢献します。

3.高効率インク循環構造による高い吐出安定性
本製品は、京セラ独自のインク循環構造により、気泡を排出しやすくなっています。気泡による不吐出の発生を抑え、不吐出が発生した場合でも、インク循環により気泡を排出して吐出を回復します。その結果、インクパージ回数を減らすことができ、回復時に用いるインク使用量を削減できます。さらに、インク循環構造により、ヘッド内のインク温度を一定に保ちつつ、インクを安定的に供給します。


※1:印刷解像度360dpiのインクジェットプリントヘッドにおいて(2015年9月17日時点。京セラ調べ)
※2:建材タイル印刷向けインクジェットプリントヘッドにおいて(2015年9月17日時点。京セラ調べ)
※3:当社類似解像度製品との比較において。



詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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