スズキ、2015年にタイで生産する小型車「Aスター」を日本へ逆輸入!

Autoblog JP(オートブログ) / 2012年2月13日 19時20分

スズキ、2015年にタイで生産する小型車「Aスター」を日本へ逆輸入!

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日刊工業新聞が報じるところによると、スズキは2015年を目処に、タイで生産する小型車「Aスター」を日本にも逆輸入し、販売するという。
スズキが2008年に発表した「Aスター」は、排気量998ccの直列3気筒「K10B型」エンジンをフロントに搭載するコンパクトな5ドア・ハッチバック。現在はスズキのインドにおける生産販売子会社マルチ・スズキで製造され、「アルト」の名前で販売されるヨーロッパをはじめ、世界各国に輸出されている。"スズキ5番目の世界戦略車" だ。全長3,500mm × 全幅1,600mm × 全高1,490mmというサイズは、軽自動車である日本の「アルト」と、小型車「スプラッシュ」のちょうど中間くらい。ホイールベースはスプラッシュと同じ2,360mmで、乗車定員は5名となる。

日刊工業新聞によれば、スズキは2014年を目処に、このAスターをタイにある工場でも年間7万台、生産することを計画しているという。その車両を一部仕様変更して日本に輸入し、"軽以外で最小モデル" として販売するようだ。価格は90万円台に設定されるという。直接のライバルは、同じようにタイで生産・日本に逆輸入される日産「マーチ」と三菱「ミラージュ」。いずれも3気筒エンジンを積む5人乗りハッチバックという点で共通している。デザインは好みによって分かれるだろうが、価格や燃費というはっきりと数字に表れるスペックで、熾烈な競争が起こりそうだ。ちなみにこの中では、マーチだけが1.2リッターと排気量が大きく、価格帯もAスターの予想価格より上に位置する。



もっとも、2015年になる頃には、Aスターがフル・モデルチェンジを迎えていても不思議はない。「新型Aスター」となってタイでも生産、日本でも発売、というシナリオが書かれているということも十分に考えられる。ここで挙げている現行型Aスターのスペックや画像は参考までと捉えておいた方がよいかも知れない。日本で販売するモデルに関しては、車名の変更も検討されているそうだ。

では、一体どんなクルマが日本にやってくるのだろうか? 市販化が期待されている「レジーナ」との関係は? 開発中の800cc直噴ターボ・エンジンはAスターにも採用されるのか? 色々と楽しみな反面、日本メーカーの製品でも低価格品は押し並べて海外生産という時代がクルマの世界にも本格的に到来するのかと思うと、日本国内における製造業の空洞化がますます進むことを懸念させられる。



日本に輸入されるAスターの台数は、当初年間約1万台からはじめて順次2万台程度に引き上げる見通しだという。日産マーチの2011年販売台数が約5万台、同じスズキの「スイフト」は3万1千台強だから、タイ製Aスターの日本における販売計画は決して単独で大きなパイを狙っているわけではない。スイフトと合わせて、マーチに対抗し得る勢力を形成しようというのだ。

100万円を切る海外工場製リッター・カーは、安価だけれど「これで充分」と言われる衣類や家電のように、我々一般大衆の生活に溶け込んでいくかも知れない。しかしそれは、もはやかつての大衆車のように、「国民車」と呼ばれることはなさそうだ。

【Source: 日刊工業新聞】

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