【ジュネーブ2013】フェラーリ、「エンツォ」後継の限定モデル「ラ・フェラーリ」を発表!

Autoblog JP(オートブログ) / 2013年3月6日 6時0分

【ジュネーブ2013】フェラーリ、「エンツォ」後継の限定モデル「ラ・フェラーリ」を発表!


フェラーリは5日、開幕したジュネーブ・モーターショーにおいて「エンツォ」の後継となるスペシャル限定モデルを発表。その名も「ラ・フェラーリ」という。

Gallery: Ferrari LaFerrari: Geneva 2013 Photos


 

Gallery: Ferrari LaFerrari


 
正式発表前には専ら「F150」とコードネームで呼び、ひた隠しにされていた車名は、なんと英語で言えば「ザ・フェラーリ」。創業者の名前を使ってしまった後でどうするんだろうという周囲の心配をよそに、彼ら(というより、モンテゼーモロ?)が新しい限定生産スーパーカーに与えた名前は、さらにこの後どうするんだろうとますます心配になる究極のフレーズであった...。ちなみに固有名詞であるこの車名を表記するときは定冠詞とブランド名を切り離さず、「LaFerrari」と書く。




車体の中心となるシャシーは、4種類の異なるカーボンファイバーを手作業で張り重ね、オートクレーブで高圧力を掛けて成型するという、F1マシンのモノコックと同様の製法によるもの。過去のモデルと比較すると、ねじり剛性が27%、ビーム剛性は22%向上し、重量も軽減されているという。



パワートレインは既報の通り、フェラーリ初のハイブリッド・システム「HY-KERS」を搭載。排気量6,262ccの自然吸気65度V型12気筒エンジンは、ボア×ストロークが94mm×75.2mm、圧縮比13.5:1と、「F12ベルリネッタ」のものと共通だが、最高回転数を8,700rpmから9,250rpmへ引き上げることで、最高出力は740馬力/8,500rpmから800馬力/9,000rpmに向上。これにマニエッティ・マレリ社と共同開発したという、120kW(163馬力)を発生する2個の電気モーター(1個が駆動輪にパワーを送りもう1個は補助)が組み合わされ、システム合計では最高出力963馬力、最大トルク91.8kgmを発揮するという。



シャシーのフロアに低く搭載されたバッテリー・パックは、F1チーム「スクーデリア・フェラーリ」が開発したKERSの技術を応用し、軽く、コンパクトに作られているという。「トラディショナルなバッテリー40個分を、たった60kgの重量に収めている」そうだ。ブレーキング時に発生したエネルギーを回生して、またはコーナリング時などにV12エンジンから発生される余剰トルクによって充電される。



電気モーターはデュアルクラッチ式7速「F1」ギアボックスと一体化され、ミドシップ・マウントされたエンジンと共に後輪を駆動。環境性能も向上しているそうで、CO2排出量は330g/kmに抑えられているという。参考までに同じCO2排出量のクルマを挙げると、2.3リッター・エンジンを積むSUV「デーウ ムッソ」や、4.2リッターV8搭載の「マセラティ グラントゥーリズモ」、5.2リッターV10の「ランボルギーニ ガヤルド LP560-4」などがある。動力性能を考えれば立派なものと言えるだろう。ラ・フェラーリでは、エンジンを止めて電気モーターのみによる "EV走行" は「このモデルの使命に相応しくないので」用意されていないが、開発段階では試みていたそうで、その時には複合モードで220g/kmを達成したという。2008年に生産終了した「日産 プリメーラ ワゴン」や、先代「レクサス LS600h」と同じ数値だ。963馬力なのに。



HY-KERSと並んで新たに採用されたフェラーリ初となる機能が、「アクティブ・エアロダイナミクス」。前後ディフューザーのフラップとフロント・アンダーボディの翼板、そしてリア・スポイラーが、リアルタイムで車両の状態をモニターしているパラメーターに合わせて自動的に可変し、走行状況に応じて最適な空力特性となるよう調整する。もちろん、このアクティブ・エアロダイナミクスとHY-KERS、その他の電子制御システムは統合され、ドライバーの操作にインテリジェントに反応し、空前のパフォーマンスと無類のドライビング・エモーションを継ぎ目なく融合させることが出来るという。



1960年代後期に活躍したプロトタイプ・スポーツカーの面影を込めたというスタイリングは、フラビオ・マンツォーニ率いるフェラーリ・デザイン・チームによるもの。これまで多くのフェラーリを手掛けて来た「ピニンファリーナ」の名前はブレスリリースに載っていなかった。形状と機能を精密にリンクされるため、エンジニアと綿密に打ち合わせながらデザインしたという。ボディのサイズは、全長4,702mm × 全幅1,992mm × 全高1,116mm。エンツォと長さは一緒で、29mmも車幅は狭く、31mmも車高が低くなっている。ホイールベースは変わらず、2,650mm。



ハイブリッド・システムを含め、重量物は前後アクスルの間に配置され、重心が低く、中心寄りになるよう設計されている。前後重量配分はフロント41%:リア59%。顧客の体型に合わせて製作されるシートはフロアに固定され、ステアリングとペダルの位置を調整してポジションを合わせるという。ドライバーの体重が前後に動くことによって重心がずれることを嫌うためだ。この手のスーパーカーでは常識のように前後で異なるサイズのタイヤが採用されており、フロントは265/30R19、リア345/30R20というサイズのピレリ Pゼロを履く。ブレンボ製のブレーキはハイブリッド・システムと統合され、冷却性能を高めた新設計の軽量キャリパーや構造を見直したカーボン・セラミック・ディスクが採用された。



最後に動力性能を挙げると、0-100km/h加速は3秒以下、0-200km/h加速が7秒以下、最高速度350km/h以上と発表されている。フィオラノのテストコースにおけるラップタイムは、エンツォより5秒、F12ベルリネッタより3秒以上も速い、1分20秒以下だったそうだ。紛れもなく最速のロードゴーイング・フェラーリである。



価格については未発表だが、生産台数は499台限定となるそうだ。すでに優良顧客に向けては内覧会も済ませていると聞くから、予約リストはもういっぱいかも知れない。今からでは(もし大金が転がり込んだとしても)間に合わないなら、次に発表される限定モデルを狙うとして、でも果たしてそれは一体何という名前になるのだろう...?

ギャラリーでは公式画像とジュネーブで撮影されたライブ・フォトをご用意、そして大量にリリースされた公式ビデオもご紹介しておくので、是非お楽しみいただきたいと思う。


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