京商から、ドイツ生まれのスロットカー「Carrera(カレラ)」登場! 展示会で走らせてみた!

Autoblog JP(オートブログ) / 2013年8月24日 12時0分

京商から、ドイツ生まれのスロットカー「Carrera(カレラ)」登場! 展示会で走らせてみた!


京商は、世界的に有名なドイツのスロットカー・ブランド「Carrera(カレラ)」の製品を取り扱うと発表。8月7日・8日に展示会が開催されたので会場を訪ねて実際に走らせてみた。

Gallery: Carrera


 
2本の溝(スロット)が刻まれたコース上で、そこから供給される電力によってモーターを内蔵したモデルカーを走らせ、速さを競い合うスロットカー。1960年代に大流行したことを懐かしく想い出す方もいらっしゃるかも知れない。それがまた最近、静かなブームとなっているようだ。



かつては多くのプラモデルとボディ・サイズに互換性がある1/24スケールが主流だったが、現在ではよりコンパクトな(場所を取らない)1/32スケールが中心。さらに小さく、家庭で子供と一緒に楽しめる1/43なども玩具として販売されている。

ドライバー(プレイヤー)がコントローラーから制御できるのは速度のみ。つまり、コーナーの屈曲率に合わせて最大限グリップが保てる速度に調節することに腕が問われる。ステアリング操作がないので単純と思われるかも知れないが、コース・レイアウトによって難易度はいかようにも設定可能だから、楽しめる幅が広い。何より、お気に入りの車種を自分の手で走らせ、相手と競い合えるということにクルマ好きの根源的な喜びが、限られたスペースで手軽に味わえる。



今回京商が取り扱いを開始する「カレラ」は、ドイツで今からちょうど50年前の1963年に誕生した。現在では世界40ヶ国以上で販売されているという。京商も今年で創業50年ということもあり、このパートナーシップが実現したそうだ。

「カレラ」という言葉がスペイン語で「競争」を意味することは、ポルシェ・ファンなら誰でもご存じかと思う。1920年代から続く玩具工房の2代目、Hermann Neuhierl氏が初めて発表した1/32スケール・スロットカーにその名前を付けたのは、当時レースで活躍していたポルシェ 356の高性能モデルにあやかったのだろう。2台以上で走らせて競争することを目的とするスロットカーに相応しいネーミングである。現在カレラ・ブランドでは1/24から1/43まで、コース・車種とも幅広いラインアップを揃えて販売中だ。



まずは最も小さな「GO!!!」と名付けられた1/43スケールのシリーズからご紹介。1/43と言えば国際的なミニカーのスケールとしてお馴染みだろう。比較的狭いスペースでも充分遊べる「スロットカーへの入り口」として位置づけられている製品だ。全国にある家電量販店などでも購入できる予定だし、価格も全長3.8mのコースとマシン2台がセットで(もちろんコントローラーやアナログ式ラップカウンターなどの付属品も)9,420円からと手頃。立体ループなどのアクロバティックなコースも設置できる。2,310円から単体で購入できるマシンは、F1やDTMなどのレースカーに、フェラーリ F12ベルリネッタといったロードカー、さらにメルセデス・ベンツ SL63のパトカーまで揃う。フェラーリやレッドブル F1のライセンスを受けているスロットカーはこのカレラだけだそうだ。




コントローラーには「ターボ・スピード」と呼ばれるブースト・スイッチが設けられていて、これを押すと一気にスピードが高まる。ルーピングや「フライ・オーバー」と呼ばれる急角度にせり上がったコーナーではこれを使って一息に駆け抜けないと重力に負けてマシンが落下してしまう。かといって、そのままの速度で次のコーナーに進入したら、今度は遠心力によってコースアウト。安定したラップを続けるのはなかなか難しいが、ダイナミックな走りには子供に還ったように心を奪われる。意地の悪いことにわざと荒れた路面を再現した「ラリー・エクステンション」と呼ばれる箇所も用意されていて、ここでは逆に速度を落とさないと凹凸によってコースから弾き出されてしまう。少しずつコースを買い足して、様々なレイアウトを組めば長く楽しめそうだ。




1/43といえば以前ご紹介した「Dslot43」と同スケールだが、京商の方によれば、あちらはマシンのセッティングやチューニングまでマニアックに楽しめるのに対し、カレラ GO!!!はもっとシンプルかつ手軽に、走らせる楽しみに特化しているということで棲み分けができるはず、とのこと。価格帯も異なり、Dslot43は小さくても本格的だが、こちらはもっとトイ寄り。




さて次は、現在主流の1/32スケールから、「EVOLUTION」シリーズ。ぐっと重量感の増したマシンは細部まで造りがリアル。クローズド・ルーフのGTカーでもコクピットに座るドライバーまできちんと再現されている(これ、スロットカーの世界では重要なことらしい)。車種も豊富で、展示会場には「マクラーレン M20」「ローラ T222」など懐かしのCAN-AMカーまで並んでいた。街のスロットカー場に設置されている1/24スケール・コースでも走行可能だ。価格はマシン1台単品で4,725円から。コース・セットとしては、ポルシェの「904 カレラGTS」と「918 スパイダー」が50年の時を超えて競い合う「CelebRacers」セットが発売になる。カレラ50周年のcelebrationということで、「セレブなレーサー」という意味ではない。こちらは1万8,900円。



この1/32スケールには、「EVOLUTION」シリーズのような従来の「アナログ方式」だけではなく、各車両を個別にシステムが認識する「デジタル方式」を採用した「DIGITAL 132」シリーズもある。なんと同一レーンを複数のクルマが同時に走行可能なのだ。個人的にはこのシリーズに最も惹かれた。

最大走行可能台数は、2レーンで6台。つまり、同じレーンを走っている後続車が前へ出るためにはオーバーテイクが必要になるわけだ。それはコースの各所に設置された「レーンチェンジ・セクション」を使って行う。ドライバーはその手前で、コントローラーのボタンを押してレーンチェンジを指示。するとクルマがそこに差し掛かったとき、コースのレーンが(ちょうど鉄道模型のポイント切り替えのように)作動して、隣のレーンに移ることが出来る。先行車なら隣のレーンを走る後続車に対し、ブロックを仕掛けることも可能だ。コースの右に左に自由に移動ができるとなると、レースの戦略が一気に面白くなる。時には実際のレース同様、接触が避けられないこともあるだろう。1対1のレースなら両者痛み分けだが、6台も同時に走っていれば、後続のドライバーに勝機が転がり込むこともある。アクシデント発生ということでペースカーを出動させれば、全車がこれに従い自動走行を続ける機能まであるそうだ。2人一組でチームを結成し、4台以上のマシンを走らせるようなレースを開催すれば大人数で楽しめ(1人でドライビングを続けるのは疲れるだろうし、コースアウトした際にはレーンに戻す役目も必要だ)、きっと盛り上がるだろう。参加者のレベルに合わせて、全体のスピードは3段階に切り替えられるから、初心者でもフルスロットルで楽しむことが出来る。




価格はマシンが6,090円から。セットは全長9mのコースと「フェラーリ 458 イタリア GT2」および「アストン・マーティン ヴァンテージ V12 GT3」、コントローラー2機などが含まれて3万9,900円。なお、デジタル方式の車両をアナログ方式のコースに持ち込んで(当然アナログ方式として)走らせることは可能だが、その逆、つまりデジタル方式のクルマに混じってアナログ方式の車両を走らせることは難しい(単純にコース上を走行させることは可能)。やや値は張るが、仲間達と複数人で楽しめる大人のホビーとしては決して高くないのでは。




さらに同じデジタル方式を採用した1/24スケールのシリーズ「DIGITAL 124」もラインアップされているが、当初はコース・セットの取り扱いはなく、マシンのみの販売となるそうだ。今回の発表会では唯一、1971年の「ポルシェ 917K」が展示されていた。流石に細部まで造りは美しく、重量感・迫力もある。DIGITAL 132のコースで走らせることが可能だ。価格は9,240円。カレラ製品すべてに言えることだが、実物を見るとずいぶんリーズナブルな価格設定に感じられる。

問題は価格よりも走らせる場所に頭を悩ませそうなこと。どうか全国のホビー・ショップには、是非とも常設コースの設置をご検討いただけるようお願いしたい。そうすれば、大人から子供まで夢中になれるホビーとして、再び大きなブームになる可能性は充分あると思う。




スロットカーと言えば、コントローラーはいわゆるピストル・グリップ型が主流だが、カレラでは親指で押し込むタイプのコントローラーを全シリーズで採用している。慣れると速度調整がしやすく、指の疲労も少ないことに気付いた。F1、GTカー、ロードカーと様々なマシンが用意されているが、車種によって走らせた感覚はだいぶ異なる。太めのスリックタイヤを履くレースカーは、ロードカーよりも格段に安定性が高い。レースを行う時には実車に基づいてクラス設定し、同カテゴリのクルマ同士で競い合う方がいいだろう。その方が気分も盛り上がる(あるいは熟練度に合わせて、ハンディキャップとして利用することも可)。ミラーやウイングなどの突起物は簡単に外れることで破損を防ぐ設計。ただし紛失してしまわないようにご注意を。

電池が切れることもないので、つい無心にいつまでも走らせ続けてしまう。薄暮の中、点灯するヘッドライトの動きを追いかけていると、心はル・マンの午後9時。飲み物や食べ物、そして各自が所有するコースのパーツを持ち寄り、週末だけのロング・サーキットを作り上げ、仲間達と耐久レースに興じてみてはいかがだろう?




お子様と手軽に楽しめる1/43から、モデルカーとしてのクオリティも高い1/24まで揃う、カレラのスロットカーは2013年11月に発売が予定されている。写真と文章ではその魅力が半分も伝わらないかと思うので、以下にご紹介する公式ビデオを是非、ご覧いただきたい。なお、販売元の京商からAutoblog読者の皆さんに、「Carrera」のロゴ入りキャップとボールペンのプレゼントをご提供いただいた。こちらの記事をどうぞ。


YouTube : Carrera GO!!!

YouTube : Carrera Image Spot 2012

京商<KYOSHO>公式サイト
京商ユーザー相談室:046-229-4115(月曜〜金曜 13:00〜19:00)


By Hirokazu Kusakabe (Facebook)

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