「ポール・ウォーカーの事故はポルシェのせい」 同乗していたドライバーの妻が提訴

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年5月16日 16時0分

「ポール・ウォーカーの事故はポルシェのせい」 同乗していたドライバーの妻が提訴


昨年11月に人気俳優のポール・ウォーカー氏とレースドライバーのロジャー・ロダス氏が亡くなった自動車事故について、米ロサンゼルス郡保安官事務所が事故の原因を"危険な速度"と結論づけたことは先日お伝えした通りだ。これにより、この事故におけるポルシェの責任は問われないものと思われていた。しかし、ロジャー・ロダス氏の妻、クリスティン・ロダス氏が、2人が乗っていたポルシェ「カレラGT」に事故の原因があったとして、ポルシェカーズ・ノースアメリカをロサンゼルス郡上級裁判所に訴えたというニュースが飛び込んできた。
ロダス氏の妻の代理人を務めるマーク・ゲラゴス弁護士は、ロサンゼルス郡保安官事務所が下した事故調査の結論に異議を唱えている。当局が事故原因を80~93mph(約129~150km/h)という危険な速度での走行と結論づけたことに対し、ゲラゴス弁護士側は、事故当時のカレラGTの走行速度は55mph(約89km/h)にすぎず、衝突事故は同車に不備があったことが原因と主張。その不備とは具体的に、右リアサスペンションの欠陥、クラッシュケージが設けられていないこと、燃料タンクの安全機能の欠如が挙げられている。

また、地元紙『Los Angeles Times』は、「カレラGTは、製造、設計、試験、部品、構成要素において欠陥があったため、安全にその使用目的を果たせなかった」と訴えの詳細を報じている。これについて、ポルシェカーズ・ノースアメリカのスポークスマンであるニック・トゥワーク氏にコメントを求めたところ、Autoblogに対して次のように回答があった。

ロダス氏とウォーカー氏のご遺族に謹んでお悔やみ申し上げます。この衝突事故に関しては、適切な機関(ロサンゼルス郡保安官事務所、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール)によって詳細な調査が行われました。その調査結果は、今回の訴訟における主張の反証となるものです。調査結果によると、不注意の状態で高速で走行していたことが衝突の原因であり、機械的な欠陥はなかった、との結論が出ております。


カレラGTはコントロールが難しいマシンとして知られており、米の人気司会者ジェイ・レノも、2005年に米タラデガのサーキットにおいて、180~190mph(約290~306km/h)で走行中にスピンを経験しているという。また、サーキットでのイベント中にフェラーリを避けようとしたカレラGTが壁に衝突して2人が死亡した2005年の事故では、遺族側に支払われた数百万ドルという和解金の一部をポルシェが負担している。その事故で米カリフォルニア州サンディエゴ地方裁判所に訴訟を起こした遺族側も、カレラGTの設計上の不備を主張していた。今回のロダス氏の妻の訴訟において、ロサンゼルス郡上級裁判所がどのような裁定を下すかが気になるところだ。続報を待ちたい。

By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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