【試乗記】2014年型シボレー「カマロZ/28」 表彰台の頂点に立つことを目的に作られたクルマ

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年8月9日 17時0分

【試乗記】2014年型シボレー「カマロZ/28」 表彰台の頂点に立つことを目的に作られたクルマ



クルマの性能として見ると、"サーキット走行も可能なスポーツカー"と本物の"レーシングカー"の間には、歴然とした差がある。前者は、大手自動車メーカーならどこでもラインナップに加えている、サーキットでもある程度のレベルまでの性能を発揮できるスポーツカーのことだ。そういったクルマは、ワイドなタイヤ&ホイールに派手なスポイラーが付いて、見た目は確かにいいだろう。しかし、走りはどうか。かなりの速度でストレートを駆け抜け、コーナーの入り口でハードなブレーキングをこなし、粘り強くラインを維持することができるのは、ある一定の範囲まで。実際には、ほとんどのクルマが無理をして、ブレーキやオイル、タイヤなどに何らかの不具合を起こし、リタイヤしてしまうものだ。
一方、レーシングカーは生まれ持ったものが全く違う。この類の専用マシンは、サーキットに巣食う悪魔に打ち勝つために強健に設計されているのだ。高温に耐えるブレーキや、コーナリング時にも大切な潤滑を安定してもたらすためのドライサンプ式オイル・システム、装着したタイヤの性能を引き出し、路面をしっかりグリップするように調整されたサスペンションなどを装備し、各部が求められる高速性能と耐久性に合わせて厳格にチューンされている。

そんなレーシングカーが一般の販売店でショールームに並ぶことは少ないが、その仲間に加わったのが、今回ご紹介する2014年型シボレー「カマロZ/28」だ。




2010年型としてデビューした現行型の5世代目「カマロ」は、発売当初から街乗り用クルーザーとして、そして週末にはドラッグレースカーにもなる優秀なクルマとして認識されていたが、シボレーが市販車に本気でレーシングカーの性能を追求し始めたのは、2012年型の高性能モデル「ZL1」からだろう。5万6千ドル(約560万円)で販売されたこのマシンには、最高出力580hp、最大トルク76.8kgmを発揮する、6.2リッターV8スーパーチャージャー付エンジンが搭載されている。このエンジンに合わせて、米Delphi社のセミアクティブ・サスペンション・システム「MagneRide」や、 鉄製2ピース構造の6ピストン・ブレーキキャリパー、20インチ鍛造ホイールなど、様々なアップグレードが施されていた。この車輌重量1,860kgのクーペは、0-60mphを3.9秒で加速し、最高速度は184mph(約296km/h)に達するという、ストリートでは敵なしの性能を誇り、しかも驚くべきことに公道のみならず、サーキットでも印象深い適応性を見せた。唯一の欠点は重さだ。性能を上げるために全てが大きく、重量が嵩んでしまったことにある。

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